池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ銀行員の倉田が主人公。
自宅への嫌がらせ事件と、出向先のナカノ電子部品での不可解な出来事とが同時進行で描かれていく。
それぞれは全く異なる話なのだが、倉田の目線で見ているので違和感なく読めた。
企業話はさすが池井戸潤といった面白さだった。
今回は、社長と真瀬のあまりの理不尽さにイライラさせられたが…。
自分にとっては名もなき人達も、それぞれに人生を歩んでいる。
逆に、その一人ひとりにとっては自分もまた名もなき一人であるということ。
嫌がらせの犯人も、真瀬もまたそれぞれの人生を歩んでいたのだ。
一応全てが解決して終わってはいるが、倉田のキャラクター的にちょっと言いくるめられてしまった感もありス -
Posted by ブクログ
のどかな集落の消防団に入団したミステリ作家が連続放火事件の真実に迫る。
600ページ近い大作でしたが、前半は消防団と連続放火の闘いが、後半は連続放火の謎解きが描かれ、一気に読まされてしまいました。
のどかな集落の消防団の日常や苦労なども描かれ、興味深く読むこともできました。
登場人物もたくさん出てきますが、それぞれのエピソードを通してイメージしながら読み進めることができ、犯人解明の楽しさを感じることができました。
また、後半では、新興宗教や旧家の一族にまつわる謎に迫るなど、現代の闇の部分や横溝正史作品を彷彿とさせる展開にミステリーの醍醐味も味わえました。
ドラマも見ていた -
Posted by ブクログ
通貨とは何か?お金とは何か?
通貨発行、強制取引、ハイパーインフレ、デフォルト。
現実に起こりうるようなリアルな設定で、一企業独裁地域をエグく描く。
円が乱高下する現在のほうがより恐怖を感じながら入り込めそう。
池井戸潤の、詳細な経済知識に基づいた構成と、引き込まれる文体は言うまでもない。
さらにこの小説は、実際に起こってもおかしくない内容を、緻密かつリアルに組み上げているところが素晴らしい。
田神札は似たようなことが起こっている国や地域はきっとあるだろう。
田神亜鉛の安房社長は恐ろしいけど、その考えを詳しく聞いてみたくなった。
黒沢麻紀は優秀なビジネスパーソンになるだろうな。
全体的