池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第31回 吉川英治文学新人賞
建築業界の闇を知ってしまった。
談合がなぜ必要悪とされてしまうのか、なにがしがらみになるのか、ざっくりとは理解できた。
疑問を持っても配属されたばかりの平太にどうすることもできないし、一松組で目先のことに悪戦苦闘する平太を、彼女の萌が俯瞰してみている気持ちになって冷めていくことに気の毒な気持ちになった。
萌が銀行で尊敬する上司の園田はいけ好かないけど、ドラマでは向井理だったと知ってますます平太に同情した。
池井戸潤さんの作品はサクセスストーリーが多い中、これは主人公が悪側なので今まで読んだ作品とは違う雰囲気を味わえた。 -
Posted by ブクログ
池井戸潤のスリリングな展開が
短編でもやっぱり面白い
それでも長編の方が好きだな
この短編の中でも『妻の元カレ』だけが銀行の業務とは関係なしで夫婦間の問題で話が進む
しかも終わり方がスッキリしない
半沢直樹のようにスッキリサッパリさせてと言いたくなる
実際には金融用語がほとんど出てこないので
私には一番読みやすい内容だった
一番スリリングだったのは表題にもなっている
『かばん屋の相続』だった
池井戸作品は多くがテレビドラマになっているが、まさにそれを見ているかのような展開だった
金融ミステリといわれるが人情が交錯するスリリングであたたか味のある作品だった
池井戸潤作品をあまりよく知らない