池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
花咲舞シリーズ2作目にして残念ながら終了。
短編かと思ったら連作短編だった。融資先が次々とつぶれていき、東京第一銀行も危ないと思ったときに現れたのがライバル行との合併。そのさ中、花咲舞の所属する臨店指導グループで行った先で、不正を見つけては花咲は正義感から突っ走る。警察へ行ったり、ライバル行へ行ったりして不正を正そうとするのだが、、。
合併前に大きな不正を発見し、報告書に上げるのだが、もみ消されてしまう。更に根源的な不正にたどり着くのだが、これも握りつぶされてしまう。最後に頼るのは女性エース。これでも駄目かと思ったら、登場するのが合併先のライバル行の、あの半沢直樹。熱血的な暴走が心ある銀行マン達に届いたようで良かった。
勧善懲悪で爽快感があり、あっという間に読み終えた。 -
Posted by ブクログ
池井戸潤に自然を書かせると、こうも鮮やかに書くものかと新鮮な気持ちで読んだ。普段テンポのいい経済小説ばかりを書いているから、自然を書かせてもそこまで大自然の息吹を感じることはないだろうと思っていたが、ページを開くたびに息づく緑の香りは大変心地よかった。
ただミステリーとして読むと……私の好みではなかったが正直な感想だ。犯人が分かった時の緊迫感や対峙する場面での切迫感を物足りなく感じてしまった。人間同士の感情のぶつかり合い、勧善懲悪に近い爽快感を求めていたのかもしれない。そこが残念だった。
面白かったのは確かだ。いつもと違う池井戸潤を求めているのなら、自信を持ってお勧めできる一作だと思う。