池井戸潤のレビュー一覧
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次女が就職活動で金融機関にも興味があると言っていたので、遥か昔読んだこの本とかが参考になるのではないか、と朧げな記憶でお勧めし、結果して僕だけ通読。
多分、次女は読んでない…
少なくとも、読み切ってはいない。
まぁそういうものだろう。
筆者は元三菱銀行の行員とのこと。
僕の就職活動のときもその行名だった。
今はいろんなところが一緒になって、メガバンクとやらになっているが、華々しそうな中央や海外での仕事と、末端の泥臭さが同じ組織にあることに、なにか恐ろしさというか、違和感が拭えない。
燕尾服を着たバンカー、という印象の三菱銀行に、慶應義塾大学を出て勤務していた筆者が、この本で描かれる末 -
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池井戸先生の「俺たちの箱根駅伝」がとても面白かったので何か別の本も読んでみたい。でも、あんまり長いものはちょっと…とこちらを手に取りました。やっぱり面白い。
上下巻で、上巻では2人のあきらくんが銀行に入って仕事を始めるまで(銀行の話とは知らずに手に取りましたが、かの有名な「半沢直樹」はこんな感じの話なんでしょうか)のストーリーでした。
幼少期の話は圧倒的に瑛くん(町工場のご子息)の方がボリューム多いですが、銀行に入ってからの話は上巻ベースだと彬くん(御曹司)の方しか出てこないですね。なんとなく瑛くんの方が幼少期を見てただけにシンパシー感じるので見たいんですが。。下巻の楽しみということでしょ -
Posted by ブクログ
ネタバレ銀行員の倉田が主人公。
自宅への嫌がらせ事件と、出向先のナカノ電子部品での不可解な出来事とが同時進行で描かれていく。
それぞれは全く異なる話なのだが、倉田の目線で見ているので違和感なく読めた。
企業話はさすが池井戸潤といった面白さだった。
今回は、社長と真瀬のあまりの理不尽さにイライラさせられたが…。
自分にとっては名もなき人達も、それぞれに人生を歩んでいる。
逆に、その一人ひとりにとっては自分もまた名もなき一人であるということ。
嫌がらせの犯人も、真瀬もまたそれぞれの人生を歩んでいたのだ。
一応全てが解決して終わってはいるが、倉田のキャラクター的にちょっと言いくるめられてしまった感もありス -
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のどかな集落の消防団に入団したミステリ作家が連続放火事件の真実に迫る。
600ページ近い大作でしたが、前半は消防団と連続放火の闘いが、後半は連続放火の謎解きが描かれ、一気に読まされてしまいました。
のどかな集落の消防団の日常や苦労なども描かれ、興味深く読むこともできました。
登場人物もたくさん出てきますが、それぞれのエピソードを通してイメージしながら読み進めることができ、犯人解明の楽しさを感じることができました。
また、後半では、新興宗教や旧家の一族にまつわる謎に迫るなど、現代の闇の部分や横溝正史作品を彷彿とさせる展開にミステリーの醍醐味も味わえました。
ドラマも見ていた