池井戸潤のレビュー一覧
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老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。
本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想像に難くないが特定の需要はある。この状況下で苦戦している老舗がランニングシューズ業界に参入しようという話だ。
正直言って本作はおとぎ話に近いとは思う。作中では巨大シューズメーカーの「アトランティス」が利益重視でアスリートに寄り添わない姿勢が仇となって臍を嚙むことになるが、現実はナイキやアディダスといった世界的なシューズ -
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足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業残す為のシューズ事業挑戦物語。
埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、 -
Posted by ブクログ
恐怖のゲームがはじまった。
真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編を電子化。