池井戸潤のレビュー一覧

  • ようこそ、わが家へ

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    池井戸作品は大概なに読んでも面白い。これもその一つ。善人と悪人がいて、最後には善人が勝つ。しかし悪人が悪事を白状した時には、悪人にも悲しい背景があった事が分かり、何とも言えない空気が漂う。最後まで憎み切れない気持ちになる。自分も状況により、いつ悪人側になるかもしれないとも考えてしまう。人間ドラマの妙。そこら辺を捉えるのが実に絶妙だと思う。

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    2025年11月12日
  • 株価暴落

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    ネタバレ

    白水銀行審査部調査役(多分上席)の銀行員が主人公の話。融資先の業績が悪化しているスーパー(多分モデルはダイエー)への融資について、追加融資をすべきと主張するライバルと、融資を打ち切るべきという主人公の行内対決に、融資先のスーパーへの爆破テロをからめた話。普通に面白い。

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    2025年11月10日
  • 陸王

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    老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。
    本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想像に難くないが特定の需要はある。この状況下で苦戦している老舗がランニングシューズ業界に参入しようという話だ。
    正直言って本作はおとぎ話に近いとは思う。作中では巨大シューズメーカーの「アトランティス」が利益重視でアスリートに寄り添わない姿勢が仇となって臍を嚙むことになるが、現実はナイキやアディダスといった世界的なシューズ

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    2025年11月10日
  • 株価暴落

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    終わり方が気になったけど面白かった。
    銀行から大きく融資を受けている企業が再建出来なさそうな時、自分が審査部ならどう判断するのか想像もつかない。

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    2025年11月10日
  • シャイロックの子供たち

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    半沢直樹の原作で有名な池井戸潤だが、小説は初めて読んだ。読んでいるうちに自分も銀行で働いているかのように登場人物に感情移入し、物語に入り込む。銀行という特殊な場所の裏側も見ているようで、知見が広まった。しかしただのお仕事小説ではなく、しっかりと極上のミステリが組み込まれている。子供を持つ親の人間模様。家族のために働く様。様々な要素が混じり合って、フィクションであるのに生々しい極上のエンタメ。

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    2025年11月02日
  • 果つる底なき

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    池井戸さんの記念すべきデビュー作。
    これまで読んできた作品と比べるとミステリ色強め。
    バイレンスあり。これはこれで良い

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    2025年11月01日
  • シャイロックの子供たち

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    面白かった。
    登場人物が多いのと、金融機関特有の専門用語に苦戦したけど、どんどんと繋がっていくあの感じがたまらなく好き。後半になってようやく先が見えてきた時の惹きつけられた感がすごかった、読み応えがあった。

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    2025年10月31日
  • ハヤブサ消防団

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    長閑な田舎暮らしを求めて移住してきた小説家の太郎が明らかにしていく「ハヤブサ」の秘密。序盤の展開からは美しい景色と地元の人々との交流を描く物語と思いきや、中盤から終盤にかけてのドンデン返しの連続に翻弄されまくり。ラストの事実が切ない

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    2025年10月31日
  • 鉄の骨

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    富島平太は現場から本社に異動になり、本来違法な談合がはびこる業界の中でどのようにして自社の利益を上げつつ案件を取ってくるかに苦悩する

    大局を見ることこそが大人で小さな視点で仕事をする平太とは価値観が会わないと感じる萌は次第に有能な先輩に惹かれていく

    様々な人が寄り道を繰り返しながらあるべき姿に収束していく様は読者を捉えて離さない

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    2025年10月30日
  • 果つる底なき

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    よくも銀行と企業を舞台にここまで深く情景から心情から書き出せるなと。読み終わりの、自分の息が切れる感じ、知らないものへの興味、何人もの登場人物が1人も欠けてはならない充実さ、なんとも言えない満足感である意味驚きが湧く感情で、ほんとに面白かった。

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    2025年10月27日
  • 陸王

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    足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業残す為のシューズ事業挑戦物語。
    埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、

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    2025年11月03日
  • シャイロックの子供たち

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    池井戸作品、久しぶりによんだけど面白かった。
    舞台が馴染みのある長原。そんなに人で賑あってるイメージのない一支店で、様々な人間模様が描かれてあり、また銀行員の内部事情がわかり引き込まれた。最後、真相が明らかにならず終わるのは読者に想像力をもたらす手法か。

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    2025年10月26日
  • アキラとあきら 下

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    二人の「あきら」少年の対照的なストーリーがやがて重なり合って展開する、池井戸潤らしい痛快な経済小説。複合的なストーリー展開は読み応えあり。

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    2025年10月25日
  • ハヤブサ消防団

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    面白かった!メガソーラーの話とか、新興宗教の話とか直近の話題がトピックになってて面白かった〜読み応えあった。

    犯人は2人のうち誰かなのに、こっち、やっぱりこっちってなって騙されてしまう

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    2025年10月24日
  • ようこそ、わが家へ

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    恐怖のゲームがはじまった。

    真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
    花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
    執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
    一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
    直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編を電子化。

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    2025年10月24日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    このタイトルは第32代アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズヴェルトが「野球で一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」と言ったことに由来するらしい。
    本作に限らず池井戸潤の作品はまさにルーズヴェルト・ゲームのようだ。まず主人公が初回ピンチに陥るところから始まる。その後も追いつくどころか徐々にピンチは広がっていく。だが物語の中盤戦、野球でいえば5回裏くらいに少し明るい兆しが見えてきて「上手くいけば追いつけるかも」と期待させる。だがその希望も虚しく終盤戦、野球でいえば8回~9回くらいに逆転は無理だろうと思わせるほどの最大のピンチが訪れ、「もはやこれまでか」と諦めかけるが、最後9回裏に劇的な逆転

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    2025年10月23日
  • 鉄の骨

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    一部難しくて分からないところもあったけど、入札のシーンなんかはすごく緊迫した。
    にしても、働きすぎよ。
    徹夜とか自分の予定を押し切ってまで、働き詰めになるのはキツイな。
    業界としてはまだこんな世界があるだろうかと気になった。

    初めは頼りない若手社員だった平太が他社の役員のやつらに毅然と意見を言う姿は格好良かった。
    終始応援したいキャラだった。

    西田さんも普段はチャランポランでも仕事は誇りを持った熱い男な感じがしてよかったな。
    自分がここにいる意味とか青臭い存在論なんか考えるより、自分には何をできるか考えろ!
    この言葉は、最近くすぶってる自分に一番印象に残った言葉だった。

    園田がうざすぎた

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    2025年10月20日
  • 架空通貨

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    池井戸シリーズ2冊目?だったかな。今回の作品はとても面白く読ませていただきました!少し専門的で難しいところもありましたが、全体としてスラスラと読めるテンポ感の良い作品でした。ドラマになるような有名どころ以外にもたくさんの名作があるんですね。ありがとうございます。、

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    2025年10月20日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    未だ全部読んで無いが、組織犯罪に、一般人が、巻き込まれ、中小企業が、廃業に追い込まれる大事件と、日本を代表する、言わば四菱グループの一企業が、3年前にリコール隠ししたのに、その役員が、又リコール隠しは、あり得ないし、リコール隠しが単純過ぎる、とは言っても、一気呵成に読み終える内容ではあるなー
    事故原因の革新に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠がない。激しさを増す、大ホープグループの妨害工作。家族と社員を守るために、赤松はどうしても真実を証明しなければならないのだ――。歯をくいしばって闘う男の姿を描いた感動長編。(講談社文庫)

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    2025年10月20日
  • 新装版 BT’63(下)

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    設定的にはあり得ないストーリーだったが、平凡に思っていた自分の父親が人殺しのヤクザ者と切った張ったの世界でもがいていた時代があるなんて、池井戸ワールドからはちょっと逸脱テーマかな。

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    2025年10月19日