池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大手銀行の東京中央銀行に勤める雨宮は、銀行側の不正を暴露したことで立場を失い、銀行を辞めた。雨宮は「困っている人を救いたい」という気持ちで銀行に就職したが、現実はそうもいかなかった。失望した彼はランパス東京という小さいM&Aアドバイザーの会社に就職する。その会社の従業員はいつもクライアントファーストで働いており、雨宮の理想とする会社であった。雨宮が受け持った案件にどうやって対応するのかが見どころ。
600ページ近くある超大作だけど、池井戸潤さんの本はなぜかスラスラ読めてしまうという謎。今回もthe池井戸潤って感じでとても良かった!2つの企業が1つになる取引をM&Aというが、今回はそのアドバイザーの話!恥ずかしながら全くこういう会社勤めのことは無知なので、あたらしい世界で目から鱗だった!全くわからない私でも理解できるように読めたからすごい。天網恢恢疎にして漏らさずというが、やっぱり悪いことをすると天はみてるんだな、とそういう展開はスカッとする。 -
Posted by ブクログ
「いよいよ幕を開けた箱根駅伝本戦。」
ここからは各区間を走る選手にスポットライトが当たり、物語が掘り下げられていく。
学生連合の選手にスポットライトが当たるのはもちろんなのだが、ライバル校の選手にも見せ場があり、それが単なる駅伝で終わらせるのではなく、箱根駅伝という物語に厚みを持たせる。
どんな人間もそれぞれにその人の背景がある。それを綴る池井戸作品らしさも感じることができた。
箱根駅伝3位以上という目標を掲げて戦う学生連合チーム。その最終結果はさておき、というのもこの物語において大切なことはそこではなく、この物語に登場する人物たちにとっての箱根駅伝、「俺たちの箱根駅伝」に懸ける思いがこの物語では大切なのである。
来年の箱根駅伝が楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
本当に信じられるものがあるとしたら、その一つが箱根駅伝なのだろう。
前から読みたいと思っていた小説。ドラマ化をきっかけに文庫本を読んだ。
箱根駅伝はどうしてこんなに心を熱くさせるのだろうか。どうしてこんなに純粋で愛おしいのだろうか。
レースを走る学生たち、監督たちと、それを届けるテレビマンたちの物語。
物語は箱根駅伝の予選会から始まる。様々な登場人物の視点から箱根駅伝が語られるが、ランナー側の視点の中心は箱根駅伝に行けなかった大学のチームで構成される「関東学生連合」のキャプテン、青葉君である。
箱根駅伝を走りたい。そこに至るまでにどんな人生があるのか。自分のチームは箱根駅伝の本選に出られなかったのに、それでも学生連合のメンバーとして走るにはどういう気持ちであれば良いのか。
キャプテンになるということはどういうことなのか。駅伝の監督になるということはどういうことなのか。
そして、それらを中継するとはどういうことなのか。論理的なように見えて感情が渦巻き、それぞれの気持ちを胸に1月2日と3日がやってくる。
テレビマン側だと、堅物なように見えてアスリートたちへの愛にあふれた辛島アナウンサーが大好きだ。選手への尊敬を忘れずに取材をしてくれる。希望を失わせないように本番まで連れ添ってくれるのだ。
また、青葉君のチームの監督としてとつぜん就任した甲斐監督もとても良かった。
"「(前略)この世の中で、本当に信じられるもののために働きたいと」
自分を見つめる選手たちひとりひとりの顔を、甲斐は見ている。
「陸上競技の世界には、嘘がない。タイムの短縮を追求し、ひたすら努力を重ねる情熱、執念、勇気――。ここにこそ疑う余地のない真実があるはずだ」" pp.363
そうだ。陸上競技には嘘がない。だからそのままを受け取りたいし、そのままチャレンジがしたい。
だから箱根駅伝は心を熱くさせるのだ。
分かっていたのに泣いてしまうシーンがいくつもあった。さすが池井戸さんの本だ。
ドラマはやっと第一話が始まったばかり。下巻を読みながらドラマを追いかけようと思う。
さて。いよいよ下巻からが箱根駅伝本番である。わくわくさせてくれる上巻の終わりだった。 -
Posted by ブクログ
ドラマ観てたので原作読めて嬉しい〜!
これはドラマ化するよなぁ、というのが第一の感想です
実写版→原作の流れで進めることこれまでほぼなかったけど、読みながら顔が浮かんでくるので 読みやすくて好きかも!
そして宗教ってやっぱり奥深いな。ここのところ割と身近にあって気になっているので、もっと知見深めていきたいな
毎章毎章すごく面白かった!が個人的にクライマックスは中盤くらいだったかな
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都会で過ごしているとき渇望していた遊びが、いざいつでもできる環境を手に入れた途端、縁遠くなるのは皮肉なものだ。そもそも、ハヤブサでの日常生活は、自然との共生だ。ゴルフや釣りといった遊びを介するまでもなく、そこに身を置くだけで心は満たされる。(p.177)