重松清のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
壊れた家庭に疲れて死にたいと思っていた主人公の一雄。
家庭は一気に壊れたのではなく、徐々に壊れていっていた。その岐路に遡り、原因を理解して受け入れ、家庭を修復しようと立ち直る話。
家庭が壊れた要因は次の二つ
・妻の美代子の不貞
・広樹の引きこもり
岐路に立ちあいながら、登場人物である主人公の親の忠さん、ドライバーとその家族の橋本親子の悩みも展開される。
・主人公とその親の忠さんの不仲
・橋本親子の成仏
重たい話が続くものの、徐々に忠さんとのわだかまりが解消されていく場面は胸がじんわりとした。
美代子との関係に疑問を抱くものの、おそらく一雄は寝取られ属性と思われるので納得である。 -
Posted by ブクログ
■サマリー
・タイトルそのまま哀愁がバンバン漂う
・全体的に暗めの構成
・暗めで悲しい映像が脳裏に浮かんでくる物語
■所感
楽しい気分には決してならない作品である。
主人公の進藤宏は40歳。元絵本作家である。
奇しくも私と同い年であり、作品を読んでいると、
自分と重なってくる影の部分があり、
斜に構えた主人公の生き方に共感できる。
読後には、私のような凡人にはとうてい言語化できそうもないが、どうも心の中にモヤモヤした気持ちと、この主人公に清々しさを覚える気持ちとが入り混じった非常に不思議な気持ちになった。
主人公は、光を求めている。
妻とも別れ、娘とも離れ離れになって、さらには
知り合ったホ -
Posted by ブクログ
ネタバレ◼️短編概要
01.背景ノストラダムス様
02.正義感モバイル
03.砲丸ママ★
(概要)⇒家族の得意技という作文の宿題を出された息子。母はガタイがよくパワフルで砲丸投げという特技もありどんどん筆が進むが父については書くことがない。母も父の特技出しに協力するも息子にとっては母の特技の方が面白い。母曰く父の特技は砲丸投げ用の白線引き。当時2人は陸上部で父はマネージャーとして母のためにラインを引いていた。父は怪我で選手からマネージャーに転向して母に出会ったのだった。これを聞いた息子は父の特技を母と出会えた運の良さと一行書いた。
(感想)⇒とても他人事とは思えない内容笑。確かに自分の得意技も嫁と出会 -
Posted by ブクログ
表紙からして明るい内容ではないと思っていたけど、ずっと暗いし、主人公(父親)や大人たちが子どもに振り回されてばかりでモヤモヤした。
再婚相手の連れ子(晴彦14歳)と父親が気を遣いすぎてギクシャクしている。本当は母親がしっかりしなきゃダメだろうけど、ポンコツで役に立たない。
なんで主人公ばっかりが気を遣っているのかが気になった。そんなに気を遣う相手なら再婚しなきゃいいのに…。他人を辛そうだったから助けたかったなんて偽善者。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●内容は暗いけど、
印象的な表現はたくさんあった。
↓↓↓
「知る」というのは残酷なものだ。
知ってしまうと、もう「信じる」こと -
Posted by ブクログ
「友だち」ってなんだろう。
「友だち」が集まった「みんな」ってなんだろうと考えさせられる作品だった。
登場人物を「きみ」と表して、その「きみ」に語りかけるような文体で綴られている。
生まれたときから病気を抱えている友だち、事故で障がいを負ってしまった友だち、勉強やスポーツでライバル同士だった友だち、クラスの友だち、学校の友だち。
様々な友だちとの関わりの中、自分らしさを求めながら成長していく。
最終章では、「きみ」に対する「僕」も登場し、感動的なフィナーレで幕を下ろす。
フィクションのようで、フィクションではない重松さんの自叙伝のようにも感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
◼️短編概要
01.ワニとハブとひょうたん池で:娘、友達、両親
02.ナイフ:父、子、不良グループ
03.キャッチボール日和:私、父友、父友の子
04.エビスくん:僕、転校生、友
05.ビタースイートホーム:父、母、娘、教師
(概要)⇒娘の教育方針についてキャリア志向だった元教師の母と娘の担任の熱心系の女教師が対立する。対立内容は娘が日記に感想を書かないことについて。教師が何度も注意しても娘は一向に感想を書こうとしない。母も教師の過剰な教育介入に反発する。この教師は他の父母とも対立しており、親vs学校の対立にまで発展する。対立はその後に色々あって収束。その後、娘がなぜ日記を書かなかったのか