重松清のレビュー一覧

  • ブランケット・キャッツ

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    いろいろな種類、性格の7匹の猫がでてくる短編集。
    めちゃくちゃ明るい話ではなく、どこか問題をかかえた主人公たちが猫たちに救われるというお話が中心。

    その中でも異色なのが6匹目のおはなしでこれがいちばんのお気に入り!
    「旅に出たブランケットキャット」、これだけは猫視線で描かれていて、猫の気持ちが絶妙に表現されている。

    猫好きにはたまらない1作品。

    2016年7月28日 再読

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    2016年07月29日
  • ブランケット・キャッツ

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    名古屋パルコのリブロにて。
    猫の目線であったり,人の目線であったりするが,「家族」というもののあり方や人間としての生き方などについて考えさせられる短編集であった。

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    2016年01月05日
  • 哀愁的東京

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     タイトルが好きです。自らの作品に過去の思い出を抱えた悲しい作家と出版社の女の子の距離感も程よい感じで読みやすいです。

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    2011年10月04日
  • ブランケット・キャッツ

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    7つの物語に描かれる7つの家族。
    どの家族も「不幸」を持っています。子供のできない夫婦、出来心から横領した中年の女性事務員、自分がいじめにあう恐怖からいじめの加害者になった少年。。。。。不幸がすべて無くなる訳ではないけれど、ブランケット・キャッツ達によって、何か少し明かりのようなものが見えてきます。
    ピカイチの出来とは思いません。重松さんらしくはあるのですが、それだけという感じもします。まあ、こちらがハードルを上げ過ぎているのかもしれませんが。

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    2016年07月30日
  • カシオペアの丘で(上)

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    (上下合わせてのレビューです)
    仲よし幼馴染4人組。ふるさとの夜空がよく見える丘の上で、
    星を見ながら語った夢は「ここに遊園地ができたらいいのに」。
    そして、30年近い年月がたち、夢は実現しましたが…。
    幼馴染の4人は成長とともに、その関係もばらばらになっていました。
    ある事件がきっかけで故郷に帰れなくなった俊介は東京で結婚。
    平凡なサラリーマンになっていましたが末期ガンの宣告を受けます。
    死ぬまでにやらなければならないこと、あやまらなければならないことが俊介を故郷へ追い立てます…。
    死を控えて苦悩する俊介とそれを見守る幼馴染たち。若いころの過ちも苦しみも、全てがやさしい文章で書かれた長編傑作

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    2017年11月09日
  • 青春夜明け前

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    「われらは男なのだ。漢なのだ。俠なのだ。タラシになるわけにはいかない。『でぃくしょなりぃ』と侮蔑されるわけにはいかないのだ、なにがあっても」

    That's it!

    わしは思春期が遅かったもんじゃから、未だに第二次性徴期じゃ。
    何となく、授業参観で性教育をやられた時の微妙な空気感を思い出してしもうたわい。
    下品じゃけど、心温まる至高の短編集じゃった。


    「あげなブスと平気でしゃべれるタラシは男のクズじゃ」

    こげんごとしとる横着やってええやんけ。
    三十路過ぎ、少年なおっさんは読んでみいや。


    たまにはわしもエロ本(漫画)買うてくるかのう。
    おう、ほいたら、ナバオになったるけん。

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    2011年02月10日
  • 世紀末の隣人

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    タイトル通り世紀末に起きた事件や問題について書かれたルポルタージュ作品。
    風化し、忘れ去られたような、今となってはもう過去でしかない話。 だけど、その原点への寄り道、無駄足あるいは蛇足こそが隣人達を再び今に蘇らせている。
    「夜明け前、孤独な犬が街を駆ける」
    「支配されない場所へ」
    「寂しからずや、「君」なき君」
    など同世代が抱いた感情は少なからず共感してしまう部分もあった。読めば読むほど深みも出てくる。
    重松小説にも深くリンクしているこの一冊。 一見の価値あり。

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    2013年02月06日
  • 季節風 冬

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    切なかったり、悲しかったりするけれど、最後はじーんと心が暖まって自然と微笑んでしまう話たちが詰まってる。お気に入りは「コーヒーもう一杯」「ネコはコタツで」「サクラ、イツカ、サク」

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    2019年01月16日
  • 青春夜明け前

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    田舎の中学男子の、おバカな日常の短編集。
    頭の中はまだ見ぬ女の裸でいっぱいで、友達が集まればHに関する話題で持ち切りに。
    でもそんなおバカな男子達でもちょっと泣ける友情や、出会い、別れのもあり、青春一歩手前のかわいい男子達の話はほほえましくて良かった。

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    2010年08月22日
  • リビング

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    「ミナナミナナヤミ」のラストで泣いてしまった。
    「息子白書」も最後がいい。
    重松清さんの本を読むと現代のよどんだ生活に希望が持てる。

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    2010年08月16日
  • セカンド・ライン エッセイ百連発!

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    こんなふうに物事を考えられるのって、すごいなあ。だから重松さんの作品にこんなにも惹かれてやまないのかもしれない。

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    2010年05月11日
  • リビング

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    12編からなる短編集。うち4編は連作。
    どれも普通に面白かったけど「千代に八千代に」
    「分家レボリューション」「モッちん最後の一日」など
    わりと良かった。「YAZAWA」の僕はご自身??

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    2010年04月10日
  • 明日があるさ

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    ネタバレ

    少年犯罪、家族のあり方、教育問題、本や映画や音楽、大切な友、少年時代の思い出など、家族をテーマに作品を書きつづける直木賞作家・重松清の原点がわかる著者初めてのエッセイ集。単行本『セカンド・ライン』を改題し、まったく新たに構成した待望の文庫版登場!
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    共感するところも、そういう考えもあるんだと思えるところもたくさんあった。
    日常の出来事をこんな風に考えているから、あんな小説がかけるんだろうなぁ。

    【以下ネタバレあり】


    短編集なので、私が気になったのをいくつか書いておきます。
    ネタバレなので読んでいない方はご注意ください。

    p26『友だち三人できるかな』

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    2010年12月04日
  • 青春夜明け前

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    エッセイみたいな小説で、くだらなく普通に面白かったかな。「モズクとヒジキと屋上で」が一番面白かったかな。中学生によくみられる、下品でくだらないネタに盛り上がる、まさにこれが青春なのであろうか。

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    2011年07月17日
  • 舞姫通信

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    ネタバレ

    『自殺はなぜいけないんですか?』
    親が絶望する!楽しいことが何もないならせめて優しくしてくれた両親に今までもらったのと同じ量の優しさを返すことから始めなさい!
    と、言いたいです。
    高校生にも大人にも、できたら子供にもわかってほしいです。
    等価をエゴで片付けてはいけません。

    重松清さんの本は2冊目なんですが、
    なんか全部好きそうな予感がします。嬉しい予感です。

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    2012年08月31日
  • エイジ

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    主人公に共感できるところが多かった。
    でも、私はここまで周りを客観的には見てないか。

    中学生の頃の素直になれない感じが、懐かしかった。
    でも、私は今でもひねくれてるかも。

    主人公が泣いたところで、なぜか自分も泣いてました。

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    2009年10月04日
  • かっぽん屋

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    重松清の短編集。

    重松氏って、こんなにエロかったっけ?
    いきなり、こんな心境で始まる短編から、
    不思議な気分で終わるものまで多彩である。

    特に、面白かったのは
    「失われた文字を求めて」
    世にも奇妙な物語っぽい感じだが
    ラストはどうなるのかハラハラしながら読んだ。
    ある意味、重松氏の感性にも、笑えた感じだった。

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    2009年10月07日
  • 青春夜明け前

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    まさに青春夜明け前。重松さんの実体験を元にしたフィクション。どこまで実話で何処までフィクションなんだか。小説としての構成の見事さは流石に重松さん。「とんがらし」の最後のページ、最後の5行の上手さに脱帽・感涙。

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    2011年08月19日
  • 青春夜明け前

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    本州の西端の県(おそらくY県)が舞台で、主に中高生男子のアレやナニ方面関係のネタをテーマにした短編集。中高生男子特有の、アレ・ナニ関係のちょっとお恥ずかしいエピソード満載で、女子にお読みいただくのはちょっと赤面であります・・・。しかしながら、各話とも導入部は「おバカ」ネタなのですが、終盤にはちゃんとホロリとさせます。さすが重松作品。

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    2011年09月25日
  • かっぽん屋

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    タイトルの意味がわかってしまう地方の人は、この本を手に取るのって勇気いったりするな(笑。「失われた文字〜」はちょっと星新一チックで好きだ。

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    2009年11月07日