重松清のレビュー一覧

  • カカシの夏休み

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    重松作品を読むたびに思うのは、いつも作者が読み手と一緒に物事を考えていこうとしているって事。作家が読者に「こうだよ」「こうじゃない?」っていうよりは「こう思うけど君はどう?」っていう具合に読みながらいつも重松さんと一緒に考えている気がします。僕の勝手な感じ方なのでしょうが、いつもそれを感じるって事はそれが重松作品って事なんだろうな。怒り、喜び、悲しみ、、、何か心が欲した時には重松作品を読む事にしています。

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    2012年05月21日
  • 青春夜明け前

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    再読。
    感想は初回とあまり変わりません。
    面白い。しかし・・・。
    中年男性が十分にノスタルジーに浸れるけれど、話に重さが無く、後に残る物はほとんど無い。ただ最後の一篇「春じゃったか?」の青春への決別のエンディングが、祭りの後の寂しさの様なものを感じさせるだけ。
    重松作品という事で後に残る物を期待するのが間違いなのでしょうね。小説は読んでいる間に楽しめれば良いのでしょうから。


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    09-074  2009/09/25 ☆☆☆

    中年男性のためのノスタルジー物語。
    性に憧れる子供〜青春時代。「ああ、そんなだったよなぁ」と懐かしむ。同じく重松さんの「かっぽん屋」に似た世界です。
    流石に重松さん、悪くは無いのです。と言うか、一気読みするくらい面白い。でも、何か残らない気がします。
    重松さん、官能小説に手を出したり、どこかで壁を破ろうとしていたようにも見えるのですが、戻って来ちゃったのという感じもします。これからどこに向かうのでしょうかね。

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    2016年07月23日
  • カシオペアの丘で(上)

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    かつて炭鉱で栄えた北海道の街、北都。夜中に家を抜け出し星を見に行った4人の少年少女は、この丘をカシオペアの丘と名付け、将来遊園地を建てることを約束する。

    そして少年たちは大人になった。


    う~ん、泣ける。特にラストちょい前の誕生パーティのシーンはたまらない。
    やっぱりこの人の連載モノはいいねぇ。

    いい作品に巡り合えた勢いでちょっと重松論を書いてみる。


    実はこの著者、長編が苦手というか長いものを書くと必ず中盤がダレる。
    そのせいもあってデビュー後しばらくはまったく評価されていなかった。個人的にはビフォア・ランはもっと評価されてもよかったと思うけど。

    その後「見張り塔から、ずっと」等の短編集を発表して、キレのある短編を書く筆力の高い作家として認知されはじめたが、長編はというと「舞姫通信」や「四十回目のまばたき」等のやっぱり中盤がダレる作品。

    とはいえ短編のクオリティの高さと圧倒的な筆力で評価は着実に上がっていった。当時の書評や解説では、上手い上手いばっかり言われていて、内容に踏み込んだものは少なかったように思う。

    そんな中、著者が連載を持つことになる。連載時の作品名は「マジカル・ミステリー・ワゴン」。これが見事にはまる。

    連載という性質上、次回へのヒキを作らなければならず、そのヒキにより中盤がダレることがなくなった。
    元々ストーリーや設定には人を引きつけるものがあったし、ストーリーテリングでは当代随一の作家。中だるみさえしなければ面白くないはずがない。この作品は加筆、改題の後単行本化され、著者の出世作となる。改題後のタイトルは「流星ワゴン」。

    個人的には関根勤がTV番組で紹介していたことが印象深い。女子アナの好きな作家を聞かれた時の回答が、村上春樹から重松清に変わっていったのもこの頃。

    女子アナはさておき、実はいまでも重松清は長編の苦手な作家だと思っている。映画になった「疾走」も中盤はダレてしまっている。
    やはり連載→改稿→単行本化がこの人にとってはベストじゃないだろうか。


    話をカシオペアの丘に戻す。
    上手・下手で言えば本作は改稿は流星ワゴンより上手い。相当丁寧に加筆、改稿をしたのだろう、連載モノのぶつ切り感をあまり感じさせない。またストーリーの面白さ、筆力の高さについては前述の通り当代随一。
    ただしプロットに関しては流星ワゴンとの類似性を感じる、というか非常に悪い言い方をすれば二番煎じ。そのため評価は星4つ。

    いや、それでも充分面白いんだけどね。

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    2019年04月03日
  • 季節風 冬

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    冬を背景にした心あったまる。そして、少し、切ない自然なお話。

    子どもたちも大学を卒業し、それぞれに巣立っていった今。
    (ごまめ)は、心に静かに奥深く響くお話でした。

    あんまり、連絡なくても・・・
    元気にがんばっていればそれでいい。
    きっと、我が家の心が、息子と娘のふとした行動に表れていると信じて・・・

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    2012年04月23日
  • 口笛吹いて

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    どの物語も上手くいかない日々をリアルに描いている。

    その分、登場人物達により感情移入しやすくなっている。

    じんわり染み込む作品。

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    2012年04月19日
  • 口笛吹いて

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    ネタバレ

    いわゆる「負け組」の話。挫折した少年の頃のヒーロー、挫折した熱血教師、リストラされた父親、哀しみを背負った教師、離婚寸前の夫婦・・・どの話も、年齢的には自分に近いので感情移入しやすいし、自分もどうなることか。読んでるうちに心が沈んでいく。どの話もラストは結局救われないが、希望はある。

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    2012年04月15日
  • 季節風 秋

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    季節風シリーズは反則です。泣ける。よい。でも春も夏も秋も冬も同じイメージ。秋も夏を感じさせるものが多かった気がする。

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    2012年04月14日
  • 季節風 冬

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    12の冬の物語。
    あっつあつの、ほっくほく、
    ネコはコタツで、
    バレンタイン•デビューがよかった❄♩。

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    2012年04月05日
  • 季節風 秋

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    ネタバレ

    重松 清氏の季節風シリーズ最後の「秋」を読みました。
    もともと産経新聞の週一回の連載から始まった「季節風シリーズ」。

    重松氏が大学入学のため上京し生活をしはじめた「春」から、東京で暮らしていると実感した「秋」。
    秋の夕暮れを眺めながら読みたい12編。
    人生のせつなさが詰まっています。
    物語はハッピーエンドで終わるわけではないけれど、でも読後感はすごく爽やか。
    重松氏の作品は大好きです。
    あとがきでは、季節風シリーズの48編の物語が重松氏のすべて。
    少しずつ違う色の作品たちに気に入った作品があれば、とのこと。
    でも、すべての作品が好きです。
    これからも重松氏の作品は読み続けたいと思います。

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    2012年03月23日
  • 季節風 夏

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    ネタバレ

    重松 清氏の季節風シリーズ第3弾「夏」を読みました。
    12編からなる短編集。
    重松氏の夏のイメージは「ドキドキ」とのこと。
    夏は「終わり」が似合う。
    作品のタイトルにもなっている「終わりの後の始まりの前に」が一つのテーマになっています。
    (重松氏の作品はどれも??)
    家族、友人、恋人を想う12の物語。
    重松氏らしい作品集です。

    読むのが止めれなくなり、あっという間に読んでしまいます。
    次は季節風シリーズ最後の「秋」を読む予定です。

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    2012年03月15日
  • 世紀末の隣人

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    ネタバレ

    初めてこの人のフィクションではない物語を読んだ。
    20世紀末に起きた事件を彼独自の見解で書き記している一冊である。
    重松清という人は、事件の犯人だけでなく
    友達や親、さらにはテレビの視聴者等
    さまざまな視点から物事を捉え
    物語を構成しているのだとこの本で知ることができた。

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    2012年03月08日
  • 季節風 冬

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    季節風シリーズ1冊目は、1番好きな季節でもある「冬」を選びました。(たまたま読みたい時期が冬だったというのもあるのだけれど)

    冬にちなんだ短編12編。
    全体的に静かで少し切なくて、あったかい話が多く、読んでいてほっこりした気持ちになりました。

    気に入ったのをいくつか。

    1番切なかったのは「コーヒーもう一杯」
    離れても自分の中にずっと息づいて残っているものがあるの、共感できます。その積み重ねで今の自分ができているような。

    切ないけどほっとしたのは「ネコはコタツで」
    何事も自分で折り合いをつけて前向きにやっていこうと思いました。女性は強いしね~。

    文句なく心あったまったのは「サンタエクスプレス」
    私も長女だからこの子の少し気持ちが分かる。こんな風に娘を思いやってあげられる母親になれたらいいなぁ。

    心がぎゅっとなったのは「じゅんちゃんの北斗七星」
    じゅんちゃんみたいな子、いたなぁ。私はうまく付き合えていたのだろうか?大人になるほど切ないや。「あいぼー」にうるっとしてしまいます。

    「あっつあつの、ほっくほく」
    「冬の散歩道」
    「ごまめ」
    「火の用心」
    「その年の初雪」
    「一陽来復」
    「バレンタイン・デビュー」
    「サクラ、イツカ、サク」

    季節風 春・夏・秋もそれぞれの季節に楽しみたいと思います。

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    2012年03月07日
  • かっぽん屋

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    ネタバレ

    えろい(笑)
    中学生男子はみんなこんな感じなのかな??

    本当に重松さんは人間を書くのが上手。
    大里さんの次なる人格が気になる。
    デンチュウさん、がんばれ。
    東条教授が愛しすぎる。
    そしてかっぽんしか頭にない少年たちは違う意味で愛しい。
    いや、でもやっぱり彼らはアホだ(笑)

    薄っぺらだけれど私も太宰治がすきなので、
    やっぱり「桜桃忌の恋人'92」が一番よかったかな。

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    2012年02月29日
  • 季節風 冬

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    意外と共感できたのが「冬の散歩道」だった。
    疲れきった主人公が、散歩道で人々を観察し、
    そして何人かの人と予想外の触れ合いで、
    その疲れが少し解消されたような話。

    28歳のとき、多忙の仕事を辞め、
    ワーキングホリデーで日本へ旅立った最初のごろ、
    京都の鴨川に沿って散歩したときの気持ちを思い出すのだ。

    また、「コーヒーもう一杯」の巻も、
    北海道の喫茶店”森の時計”に行ったことが懐かしく思った。

    そして、印象的な言葉。
    ”やり直せないもんな、人生は”
    ”八年間意識を失って眠り続けてました、って思うしかないよな”(P268)
    30歳を迎える直前の私のココロに刺し込んだような言葉だった。

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    2012年02月23日
  • カカシの夏休み

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    重松さんって先生と子どもの心理を書くのが本当に上手いなといつも感心させられます。
    特に最後の【未来】はすごい考えさせられた。

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    2012年02月06日
  • 季節風 秋

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    季節風シリーズ完結編。
    ちょうどいい季節に読んだ。金木犀の香りを感じながら。
    あとがきで重松先生がおっしゃっていた通り「四十八色の絵の具セット」と言うのがぴったりなシリーズでした。
    重松先生の短編はぐっと感動させられた後、次の話への気持ちの切り替えが難しくて私は読むペースが落ちがち。
    でもやはり重松先生は短編が巧いと思う。
    親の老後と向き合う年代、考えさせられるし共感も。
    オニババと三人の盗賊が良かったかな

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    2012年02月04日
  • 季節風 冬

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     こころ温まるいい話の連続ですね。
     涙することはないですが、涙が内側に浸透し細胞を浄化するような感じでしょうか。

     レビューから逸れますが・・・
     私は歳柄か、自分の親を若しくは親になった自分を「パパ」「ママ」という人は、自分がそう呼ぶよう育ってないためか、どことなく甘やかされて育てられた軟弱な人物に映ってしまいます。
     重松さんの作品は結構この表現が多いので、折角いい話も斜に構えた見方になるのは、私自身損をしているところです。

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    2012年01月25日
  • オヤジの細道

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    重松さんの別の一面が見れます。
    こういう普通のオジサンだから、多くの人に共感を得る小説が書けるのだろうと納得しました。
    元々連載エッセイだったということで、一気に読まずチビチビ読んでみるのもおもしろいかもしれません。

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    2012年01月25日
  • 口笛吹いて

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    なんだろう、こんなこと僕の人生の中でなかったことなのになにか懐かしい重松作品。解説で嘉門達夫がいいこと言ってたなぁ~。
    重松作品は自分が歩んできたことの確認作業だ、的なこと。まさにその通りで僕もそう、必ずしもハッピーエンドじゃ終わらないどころか終わった後もかなりの余韻が残る。
    僕も今まで起こったこととこれから起こり得ることを一つ一つこれからも確認していこうと思う。重松清を読んで。

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    2011年11月28日
  • エイジ

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    息子が、ちょうどエイジと同じ年頃の時に、読んでみました。

    等身大の中学生のリアルな感じが味わえました。

    重松作品は、出てくる登場人物が、ちょうど私と同世代なので、

    興味深く、一時期、乱読してました。

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    2011年11月09日