重松清のレビュー一覧

  • 季節風 秋

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    春と夏をすっとばして、うっかり秋を読んでしまったら、これがシリーズ最後だったんですね。
    その季節に読みたいけれど、来年まで待つのは・・・

    作者もあとがきの中で、どんなものを書いているのかと尋ねられたらこの四冊を差し出す・・・と言っているとおり、とても“らしい”作品が並んでいて、どれも懐かしく、ちょっと身につまされたり、温かくなったり切なかったり。

    “秋”のなかでは『ヨコヅナ大ちゃん』が一番好きかな?

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    2012年10月17日
  • 星をつくった男 阿久悠と、その時代

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    ネタバレ

    昭和歌謡史を繙けば必ずその名が出てくる作詞家・阿久悠の詳伝。
    残念ながら、平成の代では”歌謡史”は成立しえない。なぜなら、歌謡曲自体が「昭和」という時代が生んだものであり、「平成」には歌謡曲がないのだから。そういった意味では阿久悠の詞による歌謡曲は、昭和という時代だったからこそ輝き、語り継がれていくものなのだろう。

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    2012年10月01日
  • 季節風 冬

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    季節風シリーズの「冬」編。焼き芋、サンタ、初詣、初雪、節分、バレンタイン、合格発表など冬のキーワードを巧く人生ドラマに組み入れた流石の重松さん。
    お気に入りは「冬の散歩道」。何がきっかけで人の歩む道が変わるのかわからない。人生は不思議だ。だからこそ面白い。

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    2012年09月30日
  • 季節風 秋

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    ガンバレッ・・・と何となくつぶやいてしまう作品ばかりで嬉しくなります。
    最後の季節風は涙よりももっと違うものが溢れました。

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    2012年09月16日
  • 見張り塔から ずっと

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    小説においては既にありふれた「家族」という題材を、小説的な盛り上がりを避けるようにして描き出した作品集。

    そしてわたしたちも、“見張り塔”から目撃するのだ。

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    2012年09月11日
  • あの歌がきこえる

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    著者とは誕生日が一日違いの同世代。
    なつかしさを感じつつ読んだ。

    最終章「トランジスタ・ラジオ」は親の立場で感情移入した。

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    2012年08月22日
  • 世紀末の隣人

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    重松清による、20世紀末に起きた事件等々のルポルタージュ。新鮮でした。
    「世紀末」の、独特の世間の空気を感じられた気がしました。もう少しひとつひとつの事件について掘り下げて欲しかったような気も。

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    2012年08月20日
  • 季節風 夏

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    「冬」から読み始めた「季節風」シリーズ。
    3冊目の「夏」を読んで、やっと気づいたことがあります。このシリーズは泣ける、ということに…。「秋」こそ、電車で読むのはやめよう。

    レビューはまたのちほど。

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    2012年08月07日
  • カカシの夏休み

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    中立の位置から身動きがとれなくない。まさにカカシ。カカシとは俺のことだと悲しく実感。ほろ苦く切ない。じわっとくる。

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    2012年07月29日
  • 季節風 夏

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    少しリアルな題材をテーマにしたものから、10数ページで終わる、何気ない日常をテーマにしたものまで、梅雨から夏にかけてのほっこりとしたお話が収録されていた。

    感動したとか考えさせられたと言うより、「そうそう、そうなんだよなあ」と頷きながら微笑ましく読むことができた。

    本当にどうしてこんなものを題材に?という話もあったけれど、
    自分の青春時代の「夏の匂」いというものを思い出すことができ、ほろ苦い思いもした。

    毎年夏になったら読みたい本である。

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    2012年07月28日
  • あの歌がきこえる

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    重松先生とは同世代だから、
    見てきたものとかがとても近いから。

    あの頃の感じが鮮やかに蘇る一品でした。

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    2012年07月22日
  • 季節風 夏

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    季節をテーマにした重松清の短編小説集。
    夏本番を間近にした今読んでみようと手にとった。

    好きだったのは、「風鈴」と「終わりの後の始まりの前に」。

    煮え切らないこと、納得いかないことをやっつけながら、みんな前に進んでいるんだよな。

    進んでる方向が正しいかどうかは分からないけれど、進む方向をえいやで決めて。

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    2012年07月22日
  • ロング・ロング・アゴー

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    再会をテーマにした6つの短編。
    思い通りに行かなかった人生。でもそれを半分肯定しながら受け入れ、その中でもささやかな幸せを探す登場人物たち。
    テーマそのものがエモーショナルに過ぎる所はあるのですが、複雑に揺れる登場人物たちの感情を、どこか淡々と、しかし見事に表現して行く。
    何時もの重松節と言ってしまえばそれまでなのですが、やっぱり良いです。

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    2016年07月23日
  • カカシの夏休み

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    私はまだ実家なので、ふるさとに帰りたいと思う経験はないけどそのうちこう思うのかなと思いました。
     
     
     

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    2012年07月12日
  • 季節風 秋

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    このシリーズ、私は3作目

    いい話ばかりでお勧めですが、前の2冊ほど涙腺には来なかった
    まあ、その方がいいかも知れませんが^_^

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    2012年06月01日
  • カカシの夏休み

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    重松作品を読むたびに思うのは、いつも作者が読み手と一緒に物事を考えていこうとしているって事。作家が読者に「こうだよ」「こうじゃない?」っていうよりは「こう思うけど君はどう?」っていう具合に読みながらいつも重松さんと一緒に考えている気がします。僕の勝手な感じ方なのでしょうが、いつもそれを感じるって事はそれが重松作品って事なんだろうな。怒り、喜び、悲しみ、、、何か心が欲した時には重松作品を読む事にしています。

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    2012年05月21日
  • 青春夜明け前

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    再読。
    感想は初回とあまり変わりません。
    面白い。しかし・・・。
    中年男性が十分にノスタルジーに浸れるけれど、話に重さが無く、後に残る物はほとんど無い。ただ最後の一篇「春じゃったか?」の青春への決別のエンディングが、祭りの後の寂しさの様なものを感じさせるだけ。
    重松作品という事で後に残る物を期待するのが間違いなのでしょうね。小説は読んでいる間に楽しめれば良いのでしょうから。


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    09-074  2009/09/25 ☆☆☆

    中年男性のためのノスタルジー物語。
    性に憧れる子供〜青春時代。「ああ、そんなだったよなぁ」と懐かしむ。同じく重松さんの「かっぽん屋

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    2016年07月23日
  • カシオペアの丘で(上)

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    かつて炭鉱で栄えた北海道の街、北都。夜中に家を抜け出し星を見に行った4人の少年少女は、この丘をカシオペアの丘と名付け、将来遊園地を建てることを約束する。

    そして少年たちは大人になった。


    う~ん、泣ける。特にラストちょい前の誕生パーティのシーンはたまらない。
    やっぱりこの人の連載モノはいいねぇ。

    いい作品に巡り合えた勢いでちょっと重松論を書いてみる。


    実はこの著者、長編が苦手というか長いものを書くと必ず中盤がダレる。
    そのせいもあってデビュー後しばらくはまったく評価されていなかった。個人的にはビフォア・ランはもっと評価されてもよかったと思うけど。

    その後「見張り塔から、ずっと」等の

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    2019年04月03日
  • 季節風 冬

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    冬を背景にした心あったまる。そして、少し、切ない自然なお話。

    子どもたちも大学を卒業し、それぞれに巣立っていった今。
    (ごまめ)は、心に静かに奥深く響くお話でした。

    あんまり、連絡なくても・・・
    元気にがんばっていればそれでいい。
    きっと、我が家の心が、息子と娘のふとした行動に表れていると信じて・・・

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    2012年04月23日
  • 口笛吹いて

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    どの物語も上手くいかない日々をリアルに描いている。

    その分、登場人物達により感情移入しやすくなっている。

    じんわり染み込む作品。

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    2012年04月19日