重松清のレビュー一覧

  • かっぽん屋

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    A面では「すいか」あたりが良いですね。
    いきなり強烈なシーンから始まるのですが、少年の性への憧れが美味く描かれています。
    B面では「デンチュウさんの傘」ですかね。
    田中一夫さんが、その名前の平凡さゆえに気弱に成っていくのですが、ある日自分はタナカではなくデンチュウであると名乗ることにより、強気に生きることが出来るようになるというお話。
    テレビの脚本みたいな小説ですが、なんとなく納得させられるのが面白い。

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    2017年11月10日
  • 口笛吹いて

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    どこかのHPで「かっこ悪い中年像」を描く重松さんというような発言を見ました。確かにそうだけど、同世代の私から見れば、格好悪いというより「けなげ」という感じがします。
    「かたつむり疾走」の父親にしても、スーツ姿に固執するわけではなく、なんとなく照れくささもあって最初から作業着になれないだけでして。。。。
    そんな父親が偶然とはいえ、彼女の危機を救おうとして、逆にボコボコにされるのですが、それも決してかっこ悪くは無くて。。。。
    何はともあれ、この作品では高校生の子供が、なんとなく父親を理解してくれてる感じが良くて、とても救われます。
    それにしても、子供の視点から見た普通の大人を描くのが美味い

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    2017年11月08日
  • エイジ

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    さわやかな感じの現代青春小説です。
    この小説の中には色々なことが描かれています。通り魔犯人に対し「中学生」と一括りに見なす世間に対する主人公達の反発。平和な家庭にありながら、どこか鬱積した苛立ち。格好良さへの憧れ。苛め。そして初恋。
    多くの中学生達が多彩な個性を持って描かれ見事です。苛めや少年犯罪を扱いつつも、決してセンセーショナルではなく、「等身大」そんな言葉が頭に浮かびます。
    重松さんの小説は時に残酷なまでに救いが無い作品と、妙に晴れ晴れと爽やかな作品がありますが、この作品は後者の方です。それも出来の良いほうの作品だと思います。

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    2017年11月08日
  • トワイライト

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    重松作品としては平均的な出来でしょうか。
    大阪万博の時代。将来はずっと良くなると思われていた時代。そんな時代に埋められたタイムカプセルを開く40前の男女は、それぞれに問題を抱えていた。夫婦の危機、リストラ、花形から落ちていく自分。
    でも、それぞれに頑張ろうとしてるんですね。思い悩みながら、時に脱線しそうになりながら、それでも何とかしなきゃって。
    例によって完全に救われる訳ではないけれど、何となく一筋の光明のようなものが見えてのエンディングです。
    主人公ではないけれど、ケチャさんと徹夫・真理子夫妻の2人の子の関わりが良いですね。

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    2017年10月30日
  • 哀愁的東京

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    重松清の文章は人間らしい生っぽさみたいなものがあって好き。
    その人の人生の連続性が見えるからそう思うのかなー。

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    2017年10月14日
  • ブランケット・キャッツ

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    心があったまる短編をサクサク読みたいな、と思い、国語の教科書以来初めて作者の本を買った。
    それぞれの作品に、鬱屈した面を持つ主人公がいて、それが猫を通じて氷解していく、というのがざっくりしたストーリーだが、当然そこまでに至る描写が読者の胸をゆさぶる。
    個人的に好きな短編は「身代わりのブランケット・キャッツ」。

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    2017年10月09日
  • 送り火

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    久しぶりの重松清。この人が書くホラーテイストの話は初めて読んだ。人を見る観察眼が鋭い人が書くと、ホラーは一段と怖い。一見すると理解出来そうだが、ギリギリのところでやはり気狂いじみている境界線をうまく描き、そしてやはりそれは恐怖以外の何物でもない。この人は、長編よりも短編集の方が輝く作家さんのように思える。色々な感情の起伏を味わえる一冊。

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    2017年09月18日
  • なきむし姫

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    2児の母に 泣き虫って姫って
    ないやろう~
    と 半ばドン引きしながら
    読み始めましたが
    話の大半は 長男ブンちゃんを
    取り巻く 昨今の小学生事情
    過保護と放任のバランスに
    苦しむ 親御さんの姿を
    上手に コミカルにまとめてあると思います

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    2017年09月06日
  • あの歌がきこえる

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    ノスタルジックでほのぼのとした雰囲気が漂う、ひとりの少年の目線からみた青春群像劇といったところかな。
    方言はのまま綴られる会話にとてもほっこりする。東京に憧れて将来見据えながら模索していく様子にもどこか共感しながら
    いつしか親の目線で見ている自分にもビックリ。

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    2017年08月29日
  • ブランケット・キャッツ

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    2泊3日で貸し出される、優秀なネコたちのお話。現実にしたら猫としては迷惑な話だろうけど、こんなに自立した優秀なネコちゃんたちと暮らせるならぜひ利用してみたい!

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    2017年08月24日
  • 季節風 冬

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    ネタバレ

    重松清の作品ってどうしてこんなに心に響くんだろう。12の短編は、年齢によって響く箇所が違うといえる。これが、重松清が様々な年齢の人に受け入れられる理由だといえる。

    今回一番共感したのは、子どもが成長して一緒に初詣にいけなくなった父の思いを綴った作品。

    家族の歴史は終わっていないけど、前期は終わった。

    弟が結婚して家を離れた時に、なんとなく抱いた気持ちと同じだと感じた。

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    2017年08月17日
  • ブランケット・キャッツ

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    テレビドラマ化 という帯に引かれて買った1冊
    ドラマとはちょっと違った設定でしたが。
    うーん,猫の姿が見えない。テレビでは猫だらけだったのに。
    でも,内容としてはいいストーリーでした。
    よみたい方,ぜひ

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    2017年08月11日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    苦しいこともあるけれど、辛いこともあるけれど、希望があるって信じたい。希望に向かって、共に歩んでいけたら、と感じる一冊。

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    2017年08月09日
  • ブランケット・キャッツ

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    ドラマを見て原作を読みたくなったんだけど、期待通りドラマの光景が蘇ってきて楽しめた。

    我が家の猫にはお気に入りのブランケットなんて無いから毛布付きでやってくる猫に出会ってみたい。
    7つの短編、全てが人間ドラマになってる。
    アメショの起源の話は興味深かった。

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    2017年08月07日
  • 流星ワゴン

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    職をなくし、妻に浮気され、息子は引きこもりとなった永田一雄の前に、不思議な一台のワンボックスカーが現れた 。幽霊の親子が運転するワンボックスカーは、一雄の過去に遡らせ、人生のターニングポイントを示しながら、少しづつ「今」 へと向かっていきます。息子が生まれた今読み返してみると、主人公と同年代の頃の父親が出てきてお互いが葛藤し、複雑な愛憎抱くあたり強く共感してしまいました 。

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    2025年12月21日
  • ブランケット・キャッツ

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    ブランケットキャットが家に来て、いつもがいつもじゃなくなったり。。。
    家族で抱えていた問題がこじれてるようで、解決に向かってるような。。。
    出せなかった1歩を踏み出すきっかけだったり。。。
    猫が家に来るってどんな感じなんだろう。
    人生を変えるだけの力があるのかも。
    2泊3日。ちょっと試したくなった。

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    2017年07月27日
  • ブランケット・キャッツ

    購入済み

    ネコって偉大ですよね。

    「レンタル猫」って無理があるなぁって思ってたんです。
    でも、どのお話のコも長年飼われているかの様に主人公に寄り添い、誰にもぶつけられないでいる想いを、すぅ〜と吸い取って、寄り添ってくれる。この感じ!うちのコたちもそうだったなぁ〜。
    「猫はワガママでクール」そんな巷の印象ですが、違うと思います。猫たちはよく分かっているのです。今 、飼い主さんに何が必要なのか。ずっと見てくれてるから。見てないふりして、ずっと。
    うちのコたちに会いたくなりました。
    TVでドラマが始まりましたね。小説とは違う設定、目線があります。好みはあるかもしれませんが、やはり、人の心の少し弱ってる部分にそっと手を当ててく

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    2017年07月08日
  • なきむし姫

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    母親、幼馴染、夫婦、PTA、、、色々な人間関係が絡み合う日常。
    日常に起こることをちょっぴりコメディタッチで描かれているから読みやすい。
    そして憎めず愛すべき登場人物たちに感情移入してみたり・・。

    人生を観覧車に例えたり、子は親が見ていないところで育つっていうけど、友情も離れてるから絆が強まる、、、など
    心に残るフレーズが散りばめられていて、読んでいて心にスーッと入っていった。

    なきむし姫が周りの環境にもまれてどんどん成長していく様も読んでいて楽しかったし、やっぱり人間いろんな出会いで成長できるんだと感じた!

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    2017年06月15日
  • アゲイン 28年目の甲子園

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    野球の小説は、サクッと読み切れますね!本作は、かつての名門高校野球部員が、とある事件で甲子園出場が叶わず、28年ぶりにマスターズ甲子園大会で、甲子園出場にリベンジをかける親父たちの物語ですが、野球を通じて、仲間との友情や複雑な親子関係が熱く描かれており感動しましたね!
    かつて甲子園出場を逃した事件の真相も明らかになり、それが物語の良いアクセントになってました。
    映画化もされている作品なので、映画も観たくなってきました!

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    2017年06月10日
  • ブランケット・キャッツ

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    ネタバレ

    猫の目から見たら、ひとが背負う苦労はどんな風に見えるんでしょう。七匹のブランケットキャットが登場する短編集。

    全話を通じてハッピーエンド的な話は出てきませんが、この先の未来に希望を抱かせる終わり方。好きなのが「身代わりのブランケットキャット」と「嫌われもののブランケットキャット」
    お婆ちゃんのまるい優しさと、お爺さんの厳しい優しさ。うるっときました。

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    2017年06月05日