重松清のレビュー一覧

  • 季節風 秋

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    秋を感じる短編集。
    お風呂の中で 1日1篇、のんびり読むのにちょうど良い。
    しみじみとほっくりする話ばかりだった。
    秋の話だからだろうか…。

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    2017年11月22日
  • 峠うどん物語 上

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    一話完結型の連ドラ的な構成。
    中2のよっちゃんの成長を縦軸に、斎場前のうどん屋さんに集まってきた人々のドラマが味わい深い。
    電車の中で読んでいたら涙が出てきちゃって困りました。
    下巻はよっちゃんが中3となり、どんな風に変化、成長してくれるのか楽しみです。

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    2017年11月19日
  • 半パン・デイズ

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    最近、私が買った本を娘が先に読むことがチョクチョクあります。
    この本もそう。受験勉強から逃避したい娘が半日で読みきってしまいました。
    読後の彼女の感想は「さわやかな青春小説、違った。。。みどりの日だった。」とのこと。確かにね。
    舞台は多分、広島県福山市。時代は大阪万博の頃。
    私にとって、近い場所、近い時代の小説です。今はあまり聞かなくなった方言(広島弁)も随所に出てきます。
    主人公のヒロシやライバルでガキ大将のヨッさん。運送屋の社長のおじさんと娘の優子ちゃん、社員のシュンペイ。みんなが色んな悩みを持ちながら生き生きと描かれています。
    なんだかとても懐かしい。そして爽やか。そんな読後

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    2017年11月16日
  • 見張り塔から ずっと

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    質的には高い作品です。物語の中にどんどん引き込まれていきます。しかし、怖いですね。
    「カラス」はニュータウンのマンションで起こる現代版村八分、大人のいじめを加害者の立場から描いた作品です。陰湿な喜びを感じながら、一方でいつか自分が被害者になることを恐れる、そういった加害者心理を上手く描き出しています。
    「扉を開けて」は5年前に赤ん坊を亡くした夫婦と生きていればその位になっただろう子供の係わりを描いた作品です。子供の幻影を見る奥さんの侘ない精神状態と、それを援け、繋ぎとめようとする夫。精神の危うさが上手く描き出されます。
    「陽だまりの猫」はマザコンの夫と19で結婚した「何も出来ない」妻と姑

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    2017年11月16日
  • 舞姫通信

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    面白いし、引き込まれてしまうのですが、いざ感想を書こうとすると困ってしまいます。
    結局著者は何を言いたかったんだろう。素材だけが投げ出されて、結末が無いような。まあ、いつものことなのですが。
    生きることの大切さを言っている様な、でも「いつでも死ねる」も否定してないような。まあ、それで良いのでしょう。こんな話題に結論を出してしまったら陳腐に成るだけなのかもしれません。

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    2017年11月10日
  • カカシの夏休み

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    ほかの2編も読み応えがありましたが、「未来」はちょっと変わった視点で書かれた話です。
    自殺者のために一種の冤罪を受けた人間の目から描かれてます。弟の事件後のみゆきの行動も、まともな精神状態に基づくものなのか、後遺症を引きずっているのか判断がつかないような感じがします。
    なんだか不思議な雰囲気をもつ、印象に残る物語でした。ちなみに「ライオン先生」は金八先生を思い起こさせるキャラクターですが、挫折と開き直りをうまく織り込み、味わい深いですね。娘さんの突っ込みも気に入りました。

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    2017年11月10日
  • かっぽん屋

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    A面では「すいか」あたりが良いですね。
    いきなり強烈なシーンから始まるのですが、少年の性への憧れが美味く描かれています。
    B面では「デンチュウさんの傘」ですかね。
    田中一夫さんが、その名前の平凡さゆえに気弱に成っていくのですが、ある日自分はタナカではなくデンチュウであると名乗ることにより、強気に生きることが出来るようになるというお話。
    テレビの脚本みたいな小説ですが、なんとなく納得させられるのが面白い。

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    2017年11月10日
  • 口笛吹いて

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    どこかのHPで「かっこ悪い中年像」を描く重松さんというような発言を見ました。確かにそうだけど、同世代の私から見れば、格好悪いというより「けなげ」という感じがします。
    「かたつむり疾走」の父親にしても、スーツ姿に固執するわけではなく、なんとなく照れくささもあって最初から作業着になれないだけでして。。。。
    そんな父親が偶然とはいえ、彼女の危機を救おうとして、逆にボコボコにされるのですが、それも決してかっこ悪くは無くて。。。。
    何はともあれ、この作品では高校生の子供が、なんとなく父親を理解してくれてる感じが良くて、とても救われます。
    それにしても、子供の視点から見た普通の大人を描くのが美味い

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    2017年11月08日
  • エイジ

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    さわやかな感じの現代青春小説です。
    この小説の中には色々なことが描かれています。通り魔犯人に対し「中学生」と一括りに見なす世間に対する主人公達の反発。平和な家庭にありながら、どこか鬱積した苛立ち。格好良さへの憧れ。苛め。そして初恋。
    多くの中学生達が多彩な個性を持って描かれ見事です。苛めや少年犯罪を扱いつつも、決してセンセーショナルではなく、「等身大」そんな言葉が頭に浮かびます。
    重松さんの小説は時に残酷なまでに救いが無い作品と、妙に晴れ晴れと爽やかな作品がありますが、この作品は後者の方です。それも出来の良いほうの作品だと思います。

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    2017年11月08日
  • トワイライト

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    重松作品としては平均的な出来でしょうか。
    大阪万博の時代。将来はずっと良くなると思われていた時代。そんな時代に埋められたタイムカプセルを開く40前の男女は、それぞれに問題を抱えていた。夫婦の危機、リストラ、花形から落ちていく自分。
    でも、それぞれに頑張ろうとしてるんですね。思い悩みながら、時に脱線しそうになりながら、それでも何とかしなきゃって。
    例によって完全に救われる訳ではないけれど、何となく一筋の光明のようなものが見えてのエンディングです。
    主人公ではないけれど、ケチャさんと徹夫・真理子夫妻の2人の子の関わりが良いですね。

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    2017年10月30日
  • 哀愁的東京

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    重松清の文章は人間らしい生っぽさみたいなものがあって好き。
    その人の人生の連続性が見えるからそう思うのかなー。

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    2017年10月14日
  • ブランケット・キャッツ

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    心があったまる短編をサクサク読みたいな、と思い、国語の教科書以来初めて作者の本を買った。
    それぞれの作品に、鬱屈した面を持つ主人公がいて、それが猫を通じて氷解していく、というのがざっくりしたストーリーだが、当然そこまでに至る描写が読者の胸をゆさぶる。
    個人的に好きな短編は「身代わりのブランケット・キャッツ」。

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    2017年10月09日
  • 送り火

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    久しぶりの重松清。この人が書くホラーテイストの話は初めて読んだ。人を見る観察眼が鋭い人が書くと、ホラーは一段と怖い。一見すると理解出来そうだが、ギリギリのところでやはり気狂いじみている境界線をうまく描き、そしてやはりそれは恐怖以外の何物でもない。この人は、長編よりも短編集の方が輝く作家さんのように思える。色々な感情の起伏を味わえる一冊。

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    2017年09月18日
  • なきむし姫

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    2児の母に 泣き虫って姫って
    ないやろう~
    と 半ばドン引きしながら
    読み始めましたが
    話の大半は 長男ブンちゃんを
    取り巻く 昨今の小学生事情
    過保護と放任のバランスに
    苦しむ 親御さんの姿を
    上手に コミカルにまとめてあると思います

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    2017年09月06日
  • あの歌がきこえる

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    ノスタルジックでほのぼのとした雰囲気が漂う、ひとりの少年の目線からみた青春群像劇といったところかな。
    方言はのまま綴られる会話にとてもほっこりする。東京に憧れて将来見据えながら模索していく様子にもどこか共感しながら
    いつしか親の目線で見ている自分にもビックリ。

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    2017年08月29日
  • ブランケット・キャッツ

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    2泊3日で貸し出される、優秀なネコたちのお話。現実にしたら猫としては迷惑な話だろうけど、こんなに自立した優秀なネコちゃんたちと暮らせるならぜひ利用してみたい!

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    2017年08月24日
  • 季節風 冬

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    ネタバレ

    重松清の作品ってどうしてこんなに心に響くんだろう。12の短編は、年齢によって響く箇所が違うといえる。これが、重松清が様々な年齢の人に受け入れられる理由だといえる。

    今回一番共感したのは、子どもが成長して一緒に初詣にいけなくなった父の思いを綴った作品。

    家族の歴史は終わっていないけど、前期は終わった。

    弟が結婚して家を離れた時に、なんとなく抱いた気持ちと同じだと感じた。

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    2017年08月17日
  • ブランケット・キャッツ

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    テレビドラマ化 という帯に引かれて買った1冊
    ドラマとはちょっと違った設定でしたが。
    うーん,猫の姿が見えない。テレビでは猫だらけだったのに。
    でも,内容としてはいいストーリーでした。
    よみたい方,ぜひ

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    2017年08月11日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    苦しいこともあるけれど、辛いこともあるけれど、希望があるって信じたい。希望に向かって、共に歩んでいけたら、と感じる一冊。

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    2017年08月09日
  • ブランケット・キャッツ

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    ドラマを見て原作を読みたくなったんだけど、期待通りドラマの光景が蘇ってきて楽しめた。

    我が家の猫にはお気に入りのブランケットなんて無いから毛布付きでやってくる猫に出会ってみたい。
    7つの短編、全てが人間ドラマになってる。
    アメショの起源の話は興味深かった。

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    2017年08月07日