重松清のレビュー一覧

  • 舞姫通信

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    ネタバレ

    女学校が舞台。
    テーマは「自殺」。
    今の若い世代の自殺を通して、生きることを考えています。
    これを読んで全てを受け入れることはできないけれど、やっぱり読んでみて良かったと思いました。

    重松氏の本はまだまだあるので読んでいきたいと思います。

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    2011年09月30日
  • 青春夜明け前

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    ネタバレ

    8編からなる短編集です。
    帯には「妻よ、娘たちよ、そしてあの頃好きだったカノジョたちよ。これが男子だ!」と書かれています。
    男子生徒の青春時代。
    本当につまらないことに一生懸命生きていた時代。

    自分のその時代は その時その時が一生懸命でした。
    この本を読むと そうだったなぁ と思うことや、それを見守ってくれている親の気持ちなどに気付かされます。

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    2011年09月30日
  • 哀愁的東京

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    ネタバレ

    9編からなる連作です。
    重松氏の実生活に重なる「フリーライター」の物語。
    短編集とは違う、とても深みのある作品に仕上がっています。
    特にタイトルにもなっている最後の「哀愁的東京」は哀しすぎです。
    人生の悲しさ・哀愁いっぱいの作品です。
    でも読後感は悪いものではなく、そっと心の中に収めておきたい感情です。
    この本も大切なコレクションにしたいと思います。

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    2011年09月30日
  • 世紀末の隣人

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    ネタバレ

    この本は小説ではなく20世紀末に起こった数々の事件を検証しているものです。
    池袋通り魔事件、神戸児童殺傷事件から、日産自動車の業績不振までいろいろなことについて書かれています。
    ただ真相を追究するのではなく、その事件の周りにある重松氏の言葉で言う「寄り道」、「無駄足」、「蛇足」にこだわったものになっています。
    ただ、それで中心にあるものがボケてしまうのではなく、その周囲の関係ないように思えることこそが大事だと気付きます。
    また、そのことを調べることによって、重松氏の作品の奥深さにつながっていると思いました。

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    2011年09月30日
  • おじいちゃんの大切な一日

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    選書して「この作品、よかった」って言ってもらえると凄く嬉しい。
    今日はこの本で2人、泣かせました(笑)。
    うちの機械科全員に読ませたい。
    まずは先生からかな。

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    2011年09月30日
  • おじいちゃんの大切な一日

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    ネタバレ

    【おじいちゃんの大切な一日】 重松清さん

    新しいゲームが欲しくて、「今もっているゲームが
    壊れちゃった」と嘘をついたエリカちゃん。

    だけど、そんな嘘お母さんにはすぐにばれる。

    こってりと叱られた。

    普段は怒るコトのないお父さんにも叱られた。
    お父さんは寂しそうに叱った。

    お父さんがわたしを叱った理由は嘘をついたこと
    だけじゃないんだ。

    翌日、お父さんに言われて、わたしはおじいちゃん
    の家に泊まりに行った。

    おじいちゃんは工場のキサゲ職人だった。

    今日で六十歳になるおじいちゃん。
    定年を迎えるおじいちゃんの最後の一日、わたしは
    おじいちゃんに連れられて一緒に工場に行ったんだ。

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    2012年09月18日
  • 青春夜明け前

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    ネタバレ

    重松さんが実際、中学生位のときから高校生の時までの
    男子生徒たちの、せきららな青春小説なのです
    重松さんと私はほぼ同級生
    ひゃっひゃっ、男の子ってこんなこと考えてたんだぁ
    なんて笑いながらも、わかるわかるの時代背景
    重松さんのこういうジャンルの小説にはずれなし
    ほのぼの〜、ちょっと切なく、心温まる短編集でした

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    2011年09月07日
  • 哀愁的東京

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    絵本作家兼フリーライターの日常の話。
    色々な人がいるものだ。
    そしてみんな、何かしらあるんだと。

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    2011年08月14日
  • 舞姫通信

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    いつか死ぬ
    いつでも死ねる

    死、なんてしらないみたいな振りして生きるのはやめてほしい

    わかるけど、わからない。
    あたしは身近に死を感じられない。

    五井ちゃんがいなくなった理由
    あったんかな?
    あたしだって、いなくなることが出来ればと思う
    これがいやだからとかじゃない。
    人生が終わってしまえば楽なのにと思う。
    でもあたしはいなくなることを選ばない。
    いつか、選ぶのか?
    たぶん選ばない。
    五井ちゃんも、理由もなくいなくなっちゃったの?
    いなくなることを選んだの?
    なんで?ってやっぱり思ってしまう。
    理由なんてなかったとしても、なんで?

    人間には死ぬ権利がある
    そうなんかな?
    あたしは、そん

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    2011年08月03日
  • 明日があるさ

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    ネタバレ

    ドラえもんの話が面白くて買ってしまった。
    重松さんの原点を垣間見た気がする。

    なぜ人を殺してはいけないか?
    という問に対する答えの
    「殺されるほうは、すげえ迷惑だから」
    っていうのは、シンプルだけど、それが全てだと思います。

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    2011年07月24日
  • エイジ

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    朝日新聞に連載されていた当時中学生だったので、エイジの日常がすごくリアルに感じられました。あの頃の時代の空気感がよく出ていると思いました。単行本と、連載とで、若干内容がちがくなっていたような…。たしか、エイジもゆずを聞いている設定で、自分もゆずが好きだったので嬉しかった。

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    2011年07月24日
  • 口笛吹いて

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    5作品からなる、中編集。

    今回は、絶対これがお気に入り!!
    みたいなのはなかったけど。。

    やっぱり、読んでよかったなぁ。
    心が落ち着いたなぁ。
    何か勉強になったなぁ。

    と必ず思わせてくれる、重松さんの作品。


    『タンタン』『かたつむり疾走』に出てくる、高校生。
    ほんとにいい子だなぁ。

    悩みながら、
    それでもボーダーラインはわかってる。

    そんな若者が増えればいいよね。

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    2011年07月14日
  • 流星ワゴン

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    ほろ苦く感動してしまうという作品。心の柔らかいところを突いてくるエピソードを、ワゴン車にのって時を超えて訪ねていきます。

    面白かった~。
    作者もあとがきで、登場人物が男ばかりだったので、
    みたいなことを書いているように、女性にはあまり
    受けが良くなかったりする小説なのかもしれません。
    男ならね、読んでみるといいです、面白いです。
    主人公がもう人生に疲れ果てて、終電を過ぎた駅の前のベンチで
    一人ウイスキーを飲みながらおにぎりをかじっている場面から
    その不思議な話はスタートします。
    現実には反映されないのだけど、やりなおしの人生を過ごすことで…、
    と内容はあえて書かないことにします。

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    2025年06月06日
  • おじいちゃんの大切な一日

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    元々はマザー・マシンを作る会社(牧野フライス製作所らしい)内で配布するために作られた、物作りの大切さを教えるための絵本だったのですが、この度の震災で被害に遭った子供達の力に少しでもなればと、重松が提案して一般販売される事になった1冊。作者達の印税は全て日本育英会に寄付されるそうです。「コンピュータ万能」と思い込んでいた自分の目の鱗を落としてくれた1冊にもなりました。

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    2011年07月11日
  • 口笛吹いて

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    ネタバレ

    重松清の本は、ほろ苦い小さな日常が詰め込まれてる。
    不器用なひと、家族、中年のオジサン、そこに小さな希望がのぞいたりする。

    振り返ってみると、救いようがないようなラストはほとんどない。そこが作者の優しさなのか、ねらいなのか・・。

    そんな物語を期待して、また一冊手にとってしまう。この一冊も期待を裏切らない。

    「春になれば」・・・ちょっとなきそうになる。非常勤教師に復帰した主婦と問題児?のおはなし。

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    2011年06月25日
  • 加油(ジャアヨウ)……! 五輪の街から

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    [ 内容 ]
    五輪開催の一年前から取材を重ねた作家の目をとおして見えてくる、生まれ変わろうとする北京、そして中国のもうひとつの姿。
    四川大地震の被災地から、2010年に万博が開かれる上海まで。
    国家が演出した「素晴らしき北京五輪」の隙間から覗いた、それぞれの今を生きるフツーの人々の物語。

    [ 目次 ]
    序章 「五輪」はまだ始まらない
    第1章 北京には、いろんなひとがいる
    第2章 取材の旅は天津から始まる
    第3章 四川の被災地で笑顔と涙を見た
    第4章 オレは中国が嫌いだ。でも…
    第5章 北京にて、はじめてのおつかい
    第6章 青島でキレた!
    第7章 盧溝橋で再びキレた!
    第8章 国旗と老人と八月

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    2011年06月06日
  • 加油(ジャアヨウ)……! 五輪の街から

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    小さい頃から親の仕事の関係で、中国が何かと近い存在でした。

    幼稚園の頃、まだみんなが人民服を着ている時代に北京に行ったこともあります。


    そして昔から、はっきり言って中国という国が好きではありません。
    あの男尊女卑、あの図々しさ、自分は!っていう態度。


    重松さんも同じようなところが頭にきたりしていて、でもそれを違う角度から納得したりもして、自分の考えも変わるような気がしながら読んでいました。


    「人間というのは、ビシッと決めようと思ってもなかなか決められるものではない。情けなくて、カッコ悪くて、だからこそ愛すべき存在なのだと、僕は信じている」


    そんなシゲマツさんの目から見た中国。

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    2011年05月26日
  • 青春夜明け前

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    男子はほんとアホでスケベだ。でも、それってすごく素直で正直ってことなのかも。とことんアホなくせにたまに一生懸命だったり優しかったり真面目にものをいったりするから、そのギャップが女子の心を掴むのか…?


    ミステリーが好きといったのに、有無を言わさず上司が貸してくれたミステリー要素ゼロの一冊でした。笑

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    2011年05月24日
  • かっぽん屋

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    初期の未収録短編を集めた文庫オリジナル。
    バラエティ豊かな短編が色あいによってレコードみたいにA面B面と振り分けられて楽しませてくれる。
    個人的には思春期の少年の性への憧れと興味とホロ苦さをユーモラスに描いた「すいか」「かっぽん屋」が収められたA面がよかったけど今の重松さんの作品とは毛色の違う不思議で奇妙な物語が収められてるB面も楽しめました。
    A面とB面の間の重松さんの解説と巻末のロングインタビューもいいですね。

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    2011年05月08日
  • 舞姫通信

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     「泣ける本」特集…のようなイベントで特集されていたので、涙を流してすっきりしようと思って購入。しかし、テーマは自殺。正確に言うと「自殺志願者」というテーマで、なかなか重たいテーマであった。読みましたが泣けませんでした。
     いじめや経済苦で自殺をするという話ではなく、「自殺する権利は与えられても良いのではないか」、「理由が無ければ死んではいけないのか」など、やや哲学的に自殺を扱っている点が印象的であった。
     重いテーマではあるが、物語の中にテーマを詰め込んでいる作品なので、読んでいて疲れることはない。「死」を考えることと「生」を考えることは同義であるという、自殺関連小説の定番は含まれてはいるが

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    2011年05月02日