角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 2

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    紅葉賀~明石。

    相変わらず、恋してばかり。左遷?蟄居?にいたる過程もだし、その最中もだし。和歌でやりとりするのは優雅。

    紫の上についに手を出してしまう箇所は、結構せきららにそのアウトさが描かれている。

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    2025年10月29日
  • 源氏物語 1

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    マンガ「あさきゆめみし」は読んでいたが、小説としては初・源氏物語に挑戦。

    全体に和歌は古文そのままでリズムが味わえ、現代語訳で意味も取れるのが趣深い。

    物語は、源氏の亡き母を慕うコンプレックス、貴族男性の女性を追い求めるのが人生という価値観=風流を駆動力に進む。

    幽霊の話しがでてきて(夕顔)、序盤の男たちの四方山話の伏線が回収されていくのは、小説として完成されている。

    光源氏が、紫の上を連れ去るのは、この時代もアウトに描かれていることに少し安心する。

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    2025年10月24日
  • Presents

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    12編の各短編に挿絵が入り、カラフルでしっかりした紙質の素敵な短編集だった。
    『鍋セット』は、『1日10分のしあわせ NHK国際放送が選んだ日本の名作』で既読だったが、改めて読むとジワッと良い話だった。再読、良きかな。

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    2025年10月20日
  • 方舟を燃やす

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    けっこう長編で読み応えのある本だった。時間がかかったけどどうしても最後までよみきりたかった。「自分でよく考えて決める」ことが大切だというメッセージが散りばめられていた(と思う)
    私には欠けていることを思い知らされた。この優柔不断な性格。

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    2025年10月19日
  • 方舟を燃やす

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    「何かを信じるということは、その分視野が狭くなることだ」と、ある人のネットの書き込みになるほどと思ったことがある。一般に「信じる」という言葉には良いことである印象があり、「疑う」という言葉にはネガティブなイメージがあるので、「信念とは視野狭窄である」という考えは、常識をひっくり返す視点があったからハッとしたのだろう。だからこそ何を正しいと信じるべきか、人が言ってることを鵜呑みにしたりせず「自分の頭で考えなければならない」と本作の登場人物たちが繰り返し語る。しかし常識を疑い自分の頭で考えれば正しいことに辿りつけるのだろうか。あることを妄信してその後それに批判的な言説は一切シャットアウトしてしまう

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    2025年10月20日
  • さがしもの

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    新潮文庫の100冊に入っていたことと、角田光代の作品が好きで作家買いしたことだ。

    まず、手に取って最初に目次の段落の取り方がおしゃれだと感じた。本書は本にまつわる短編集であり、それぞれの物語で、登場人物の人生と本との接点を楽しめた。

    本を再読するのが苦手な自分でも、この本のおかげで再読の楽しみを教えてもらった。昔読んだ本をもう一度手に取ってみようかな、と思ったり、今ある本を手放すことが別の本との出会いにつながるのかな、と考えさせられたりした。

    また、本になにか書き込むという行為も、後々の自分や、もしかしたらその本を読む別の誰かへのロマンになると思えた。

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    2025年10月18日
  • 源氏物語 6

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    いやあ、夕霧キモかった。
    落穂の宮にしても、女三の宮にしても、玉鬘にしても、源氏物語の女性は本当に「嫌で嫌でしょうがないけど仕方なしに」結婚したり庇護を受けたりしている。
    本当に女には自分で何かを選ぶことができなかったんだ、そんな女の苦しい、狭い生き方しかできなかったんだということを紫式部先生は繰り返し書いておられる。すごいなあ…。

    そして最近、質問をチャッピーにしながら読むのにハマっている。
    なんですぐに出家したがるの?とか、死んだら家族はどうなるの?とか、失恋や心労で横になってそのまま死ぬとか、簡単に死に過ぎじゃない?とかのたわいない質問にすごく丁寧に答えてくれるのが楽しい。

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    2025年10月17日
  • ツリーハウス

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    戦争を生きた祖父母、生きるために逃げ、人生を生きる。何にも希望のない人生。
    何不自由ない現代、何のために逃げてるのだろうか。その先に希望がないのは同じなのに。
    祖父母の人生は逃げながらも、結局は誰かに支えられ生きている、その場しのぎでも。

    『祖母たちの生きた時代のように戦争があるわけではない。赤紙が来るわけではない。今は平和で平坦で、先が見通せると錯覚しそうなほど平和で不気味で退屈で、でもそんな時代に飲み込まれるな』

    嫌なら逃げていい、が許される今、
    平和という平坦な日常が続くと信じている人たちは、この先の人生も結局逃げることになり、その人生は結果として帳尻合わせになるのかも知れない。

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    2025年10月17日
  • 源氏物語 1

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    初めての源氏物語。様々な方が現代語訳されていますが、前々から気になっていた角田 光代さんでチャレンジしてみようと思いました。大変多くの方がおっしゃっているように、古典なのに流れるように読むことができて、とても読み易いです。

    物語の大半は男女の色恋について綴られていて、途中少し気が滅入るエピソードもありましたが、読む前の自分の勝手なイメージよりも好意的に読むことができました❗️

    ただ続けて読み続けるには結構な忍耐力と強い精神力が伴う作品だと思うので、少しずつ読んでいこうと考えています❗️



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    2025年10月16日
  • 太陽と毒ぐも

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    若い男女のヴァイブスや心情、温度感や湿り気、軋轢や歪みを本当にうまく捉えてる。え!?あの時、見てたの?笑 と言いたくなる。自分が若い頃の経験、何気ない会話や表情心情、温度や匂いがフラッシュバックしてしまう。そして、あの時なぜ許せなかったのか。と。

    太陽と毒ぐも。
    こんなに端的で的確にこの本を表す表題は
    他にはない様に思う。

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    2025年10月12日
  • 方舟を燃やす

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    不三子の健康趣向が完全にデマかと言うとそうでもないし…良かれと思ってやることがどれも裏目に出て
    みんなが離れていくのが見ていて辛かった。

    せめて真之輔が不三子の気持ちに寄り添ってくれれば
    こんな事にならなかったんじゃないの?とも思う。
    狭いコミュニティで生きるとどうしても価値観が偏りがちになるし、しかも孤独が拍車をかけててさらに凝り固まっていく…
    視界を開かせるためにもたくさんのコミュニティを持つ事は大事だなと思う。
    子供食堂に参加した後の今までやってきたことが報われた描写はちょっと泣いた。

    にしても何に対してもやりきる不三子はすごい執着だなと感心した。普通にご飯が美味しそうで食べてみたい

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    2025年10月11日
  • さがしもの

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    本と人の関わりで綴った短編集で、読後の感覚がとても心地よかったです。
    わたしは読むのが遅いので時間があれば新しい本を読みたいと思っていましたが、再読するのも貴重な体験になるのかもと気づかせてくれた短編集でした。

    あとがきで「星の王子さま」のお話が出てきたのですが、わたしもこの本だけは再読何回もしていて、ちょっと嬉しくなりました。

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    2025年10月11日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    同世代(私が2歳上)のせいか、
    わかりすぎたー‼️‼️‼️

    ある時から、周りがみんな年下の大人になったとか、昭和ハラスメントとかね。

    でも、あたし、お風呂は好きだよ‼️

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    2025年10月11日
  • タラント

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    ボランティアのサークルで活動をする女性、戦争で片足を失いながら生き延びた元陸上選手の老人、不登校になった四国のうどん屋の息子の高校生。自分には共通点どころか全く接点もないが、それぞれがいろいろと思い巡らす話に頷き続けながらストーリーに引き込まれた。
    戦場カメラマンも難民キャンプに取材に行くフリーライターの知り合いもいたこともないが、何かわかるようなわからないような、どこかで冷めてみたり、時には非難する気持ちになったり。現代を生きているというのはこうした事だなとしみじみと思わせてもらった。普通じゃない普通の人生が当たり前に描かれていて面白いという小説もそうはない。
    巻末の解説も良かった。これも小

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    2025年10月09日
  • 私のなかの彼女

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    20年分くらいの物語なので、読んでいてあの出来事から何年も経ってるんだと思う機会が多かった。
    その時々の世相が描かれているのでイメージしやすい。

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    2025年10月09日
  • ゆうべの食卓

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    短編集ではあるが、同じ主人公でいくつか話が続くので、読みやすい。
    文字から食卓の情景が思い浮かぶ、心温まる本。

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    2025年10月06日
  • 紙の月

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    ずーんとくるお話。女性なら少し共感できる登場人物がいるんじゃないかな。大きな事件のきっかけって第三者が思ってるよりもずっと些細なことで、何かがきっかけで誰でもそっち側になり得るんだよなと。お金のことっていまだ日本人はあけすけに友人と話すことをしないけど、同じような経験をした事がある人も知らないだけできっと沢山いるんだろうと思う。登場人物みんな幸せになってほしい。

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    2025年10月04日
  • 愛がなんだ

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    ネタバレ

    主人公にまったく感情移入できなかったけど面白かった。好きな人のために仕事に支障をきたすのやばいけど、主人公はそんな自分を客観的に見れているからアホじゃない。それなのに片思いの相手に会うと極端な行動をとってしまうのはまさに恋は盲目って感じ。普通は脈なしだと判断したら身を引くんだろうけど主人公にはその選択肢がない。ラストで彼女が選んだ道は狂気を感じて別の生き物を見ている気分になった。
    マモちゃんのどこがいいのか分からなかったけど、「プラスの部分を好きになったら嫌いになるのは簡単だ(要約)」という文章で腑に落ちた気がした。あのシーンが1番印象的だった。

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    2025年11月02日
  • それもまたちいさな光

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    何かあたたかい気持ちになるし前向きな気持ちになれた。他の角田さんの作品にあるような衝撃はなかったから、そのせいかも
    同じラジオを、別々の場所で、それぞれ全く別のいろんな人が同時に聴いているって、とてもすごいこと。ラジオとはまた別だけど、ビルの光一つ一つに人生があるのか、とか、好きな歌手のライブに行って同じ空間で同じ曲で泣いている人をみて、ここで人生が交わっている、と思うのとか、そういう感性を抱き締めてくれる本。

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    2025年09月26日
  • 明日も一日きみを見てる

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    猫の飼い主初心者の私でも「あるある!」と共感できるエピソードがたくさんありました。トトちゃんとの何気ない日常のやりとりはどれも心温まるもので、読んでいるだけで癒されます。

    特に羨ましく感じたのは、戸建てならではの外猫さんとの出会いや交流の場面。マンション住まいにはなかなかできない体験で、そんな素敵な環境での猫ライフに憧れを感じました。

    実用的な学びもありました。猫がお昼寝中に眩しがるという観察には目から鱗で、我が家でも愛猫のお昼寝スポットに暗がりを作ってあげようと思います。あまりエッセイ本を読んでいなかったのですが、手にとってよかったです。

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    2025年09月24日