角田光代のレビュー一覧

  • 東京ゲスト・ハウス

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    角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。
    この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。
    自分にはいろいろな自分に変化できる自分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに

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    2013年05月21日
  • 今、何してる?

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    その人にとっては“ごくフツー”、でも“普通”って何?
    それぞれの人の普通はなんか面白い、だから「今、何してる?」と問う。
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    堺雅人さんが「ほぼ日」で薦めてたので読んでみた。

    前半は恋愛に関するキーワードについての超短編エッセイ。始めは男性かと思っていたほどのザックリした文体が気持ちいい(←男の料理に関するところでやっと気付いたが(笑))。しかも、すっごく共感できて面白い。
    後半は本のレビューを交えた短編エッセイ。読んでみたいものが満載。
    すっごくオススメ。

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    2009年10月04日
  • ピンク・バス

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    「ピンクバス」

    働いて、結婚して、子供を生んで、幸せに暮らしましたとさ。

    というような言葉はたくさん目にするけど、

    本当は、その単純なパターンの中に、たくさんの葛藤と矛盾がある。

    複雑な心境を書き出すの、本当に上手だと思う。角田さん。


    「昨日はたくさん夢を見た」

    私の好きな、放浪旅行系♪

    インドに旅行にいった彼氏と、日本で相変わらずだらだら過ごす自分。

    変わりたいけど、変わらない。

    世の中には、自分が変われば、世界は変わるって言う人がいるけど、

    どうしようもない、もやもやから抜け出せない人もいる。

    生きるって何?

    みたいなことを一緒に悩んでくれるような作品。

    答えは

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    2009年10月04日
  • 真昼の花

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    この本の表題作の「真昼の花」はすごく好きな作品。

    アジアを旅行しているときの描写が、単なる観光旅行ではなく、さまざまな矛盾をそのままさらけ出していて、深い。

    貧困の描写、自分の居場所、何のために生きているのか、など、大きなテーマだけど、

    それらをさらっと本の中に登場させている。

    若者の放浪旅行というありがちなパターンではなく、終始漂う空虚な感じがおもしろいと思う。

    ラストも「え!?」って感じ。

    「自由になりたいから、旅に出たい」と考える人は多いかもしれないけど、

    現実的に考えると、旅に出たから自由になれるわけではない。

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    2009年10月04日
  • みどりの月

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    角田光代の本を始めて読みました。
    現代っ子の孤独やら喪失感やらなんやらかんやが、ぎっしりと冷たくつまっている本です。

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    2009年10月04日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    最初の2〜3行から面白くて一気に読みました。
    ものすごく面白かったです!
    人の幸せを覗き見しているような感じでした。
    こういうリアルで普通な何事もないお話が私は好きですね。

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    2011年03月21日
  • タラント

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    表紙からスポーツ系の小説だと思いこみ避けていたけど、知人のおすすめにより読むことに。

    誰かがある道を選択するとき、理由、きっかけはひとつじゃなくて。
    その選択に関わること全てを書こうとするとこの分厚さになるんだろうな。

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    2026年03月08日
  • 対岸の彼女

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    青春時代は、本当に儚い。
    大人になってもその頃の思い出は美しくて葵の過去にシンパシーを感じた。
    女同士の人間関係。
    人との繋がりを正当化しないところが好感もてた作品。
    あの頃一緒に居た人達は友達だし親友だった。今でもそう思うけど卒業してそれぞれの立場になったら思い出の人達になって、連絡取り合うことはどんだけ仲が良かったとしても難しくなるんだよね。
    そんな事を思わせてくれる作品でした。

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    2026年03月08日
  • だれかのいとしいひと

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    読書久々にした
    読みやすくてスルスル入ってくる
    特別共感できるとか、感情移入するとかではないけど心に染み入る文章だった

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    2026年03月08日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    くすかと息子の新の親子の物語。
    くすかは放任主義の両親に育てられ、暗い子ども時代を過ごす。大学時代に時生と出会ったことをきっかけに、彼に導かれるように人生を切り拓き、少しずつ良い方向へ変わっていく姿が感動的だった。
    ロック音楽を通して描かれる、温かくも切ない物語。
    時生の事故死については、考えさせられる内容だった。

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    2026年03月07日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    何気なく耳にした歌がその1フレーズが、心に響いて希望を与えてくれた。この曲いいよねと言い合える人ができた。その瞬間から、世界は色づき広がってゆく
    好きなもの、好きな人、そして自分...全部かけがえない。ぎゅっと抱きしめたくなる程に、この物語は不器用だけど真っ直ぐな愛に満ち溢れていた。

    そして、この物語がまた誰かの世界を色づける希望になるんだろうなと思った。

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    2026年03月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    角田さんと料理。それは間違いないに違いない!という確信を持って手に取った「ゆうべの食卓」。派手な料理はない。どちらかという「きのう何食べた?」系の日常の食卓だ。料理はなく食卓がメイン。コロナ禍の出口の見えない閉塞感があった。非常事態というより異常事態だった。それでも、食卓には何がしかの食べるものが並んだ。当たり前が当たり前じゃなくなり、そして、当たり前を取り戻す。食卓を囲むこと。それは家のありようだったり、家族のありようだったりする。

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    2026年02月28日
  • 源氏物語 5

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    読み終わった。まさに激動の巻だと思う。
    今まで光君がしてきたこと、自分がされたらどうなるかみたいなね。
    それにしてもうーん、個人的に柏木キモいなって思ったけど教養もあって素敵な人なことに変わりはないのか。人間の多面性って感じなのかな。
    とりあえず言えるのは千年も前の話なのに人は変わらないし、文才がすごすぎる〜!!


    以下ネタバレ含む感想(途中までしかない)




    【若菜 上】
    ・朱雀院、出家したいけど1番小さな姫君(女三の宮)だけが気掛かり!光君にお願いしたいけど〜
    ・女三の宮、幼いし無邪気で可愛い
    ・光君、朧月夜とやっぱどうにかなりたい…夜こっそりでかける…!!朧月夜も満更でもない!

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    2026年02月27日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    シングルマザーのくすかと、一人息子のあらたの成長と愛を描く物語です。

    とてもおもしろかった。
    気になった部分は決別と仲直りがすごく自然なこと。仲直りの時ってつい言葉を尽くしてしまいたくなります。そうすることで罪滅ししている気になるのかな。この作品ではそれが一切ない。余計な会話や言葉がない。そこに潔さと、本当に大切なことは何かを知る角田光代の凄みがある気がします。やっぱりすごいな角田さん。

    子どもは親と環境を選んで生まれてくることはできません。幼い頃から育った環境が当たり前であり、たとえ一般的ではなくてもそれを不思議に思うことはないのです。しかし社会性を身につけ始めた時、気がついてしまう。そ

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    2026年02月27日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    お久しぶりの角田作品。
    日々のディティールや情景描写が、本当に日記のようですごい。あと書き連ねられる献立がどれもおいしそう。冷やし中華食べたくなる。

    妊娠から出産までの日記風の小説ではあるものの、私としては、マキと父との関係が心に残った。
    折り合いが悪かった父が夢に出てきて、子供が父の生まれ変わりかもしれないと取り乱すマキに、夫は「おとうさんだった人のことを悪く言うのはよくないよ」「言っちゃいけないことってあるよ」と声をかける。マキはそれに腹を立て、トイレに立てこもってしまう。
    親は絶対的に大切にしないといけないと信じている人って意外と多い。でも家族には全家庭で違う独特の関係性があるのだから

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    ネタバレ

     角田さん、久しぶり~。この引きずり込まれる文体、懐かしいです。
     インドなどの海外の神様詣で、自分は行きたくないと読者に思わせてしまうなんて、ある意味凄いです。
     還暦間際の夫婦が出てきますが、いろいろと重ねあうところが多くありました。そして、自分の中にあった黒歴史も思い起こしてしまい、夢見が悪くなってしまったではないですか。こんなに影響力のある作家さんはあまりいないですね。図太い私でもこうなのですから、前に「坂の途中の家」を人に貸したときに、「怖くて読めなかった」と返されたのも納得です。

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    お参りとか祈りとか願いとか神様とか信仰とか、そういった見えないものに対する短編集。スリランカやミャンマー、インド、パリ、日本。無宗教な日本人だからこそ共感できる違和感や疑問がおもしろかった。同じこと思ったことある!と口に出しながら読んだ。

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    2026年02月27日
  • 対岸の彼女

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    女性同士の友情と距離を通して、人生の選択がもたらす孤独と希望が静かに描かれている。
    仕事と家庭、過去と現在の対比がリアルで、小さな決断の重みを実感させられ、共感と痛みが交錯する。
    読後感も深い。

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    2026年02月26日
  • 対岸の彼女

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    「対岸」
    私にとって「対岸」とは、物理的な境遇の差ではない。たとえ隣にいても、同じ言葉を交わしていても、決して届かない「人の心」そのものだと感じた。
    劇中の過去の小夜子、あるいは葵とナナコのように、人は必死に橋を架けようとする。けれど、最後にはそれぞれの岸へと引き戻される。対岸へは渡りきれるものではなく、永遠にその間を彷徨うループの中にいるのではないか。私は「対岸」に対して、ある種の諦めを抱いている。そして、無理に渡りきることが正しいとも思っていない。

    相手が何を求めているのか、何に飢えているのかが、自分のことのように分かってしまう瞬間がある。その孤独を共有することはできる。けれど、それを

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    2026年02月25日