はやみねかおるのレビュー一覧
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「都会のトム&ソーヤ」12巻。
内人が書いているという体ではやみねかおるが書いていると見せかけて、内人が書いていて、いや書いているのは作者本人なんだからはやみねかおる自身がやっぱり書いているんだよな。という風変わりな感覚に陥らさせられた《IN THE ナイト》。
究極のゲーム作りは、こういう感覚をプレイヤーに体験させたいのだろうな、と思います。
行き過ぎると、その夢に囚われて戻って来れなくなってしまう。現実と仮想現実の区別がつかなくなってしまう危険性があるので、創也と内人は危険視されたりしているのかしら。
自分の実力を試したい、という気持ちで12巻の執筆活動に至った内人。
これって、作者本人の経験も反映されているのではなかろうか。というか内人の作家志望の性格については、はやみねかおる自身の経験が多分に含まれているんだろうな、と思って常々読んでいます。
なので、12巻は自伝のような趣がありました。 -
Posted by ブクログ
「都会のトム&ソーヤ」11巻の下巻。
そういう手練手管だったのか、の下巻でした。よくよく思い返せば、栗井栄太の目指しているものを顧みれば、わかりそうな舞台装置でしたね。
Q:まいつきのことばの要点を五文字で表せ。
A:負け惜しみ。
はい。ということで、なんとなくこういうことかな、と判明したときは既に解明編でした。幾つになっても、変に考えすぎて素直さがないので、ミステリーの謎解きは一向に上達しないです。むしろ、素直すぎるのかもしれない。
先行きの不穏さを感じさせるENDING。いずれ内人と創也に別れの日はくるのだ、ということは覚悟はしていても、それが遠いか近いかは別として、確かな予感があると世界が違って見える。時見とは違う未来視。
猪突猛進な脳筋タイプに見えて、実は理論派サバイバーな内人。
冷静沈着な頭脳タイプに見えて、実は感覚派スペランカーな創也。
この二つの個性が、いつまでも同じ方向を見ていてほしいな、と願ってやまない。一方でこの中学生の二人が経験した出来事は、彼らが別々の道を歩むことになっても、黄金時代として輝き大切な思い出として、その後の人生の糧や指針となってゆくのだろうな、という気持ちもあります。出会いと別れが人を成長させます。
おそらく、二人の関係は二重螺旋のような形でつ空いてゆくのではないかなぁ。付かず離れずの関係で、活躍する場所は違えど、同じ夢を追いかけ同じ方向を向いている、というような。タイトルの「DOUBLE」には、そういうコンビとしての意味もあるのではないかな、と思います。
世界を揺るがすような大事件が起こりそうな伏線も貼られてるのが気になります。
『人はさめない夢を見る』というセリフのシチュエーション。Good Night,Have A Nice Dream.で締める人のいう「夢」ではないのだろうな、という不穏さ。勇嶺薫の方の「夢」はのかなぁ。「赤い夢」だったか。
ワクワクとゾクゾクがおっさんになった今でも、昔と同じく感じます。
いいよね、はやみねかおる作品は。 -
Posted by ブクログ
「都会のトム&ソーヤ」11巻の上巻。久しぶりの内人と創也の冒険。
究極のゲームを作りたい創也。彼のライバルで目標の栗井栄太から届いた招待状。
アルゴシテイ内で、新作ゲーム「DOUBLE」のテストプレイを行うので、参加しなさい、だそうです。
アルゴシティとは、製薬会社が建設した都市。トヨタのスマートシティですね。今でこそ説明しやすい例がありますが、初版は2013年なので現実的ではなかったのかな。まあ、計画や構想はあってけども、実現するには色々な制約があって難しかったのかもしれない。自治体との兼ね合い擦り合わせもあるし。小説ではよくある設定ですので、トヨタの話を聞いた時には、ついに現実が小説に追いついたのか、と欣喜雀躍したものです。その後の進展は予定通りにとはいかないようで進捗状況はあまり聞きませんが、進んではいるようなので、今後の情報に期待しています。
「都会のトム&ソーヤ」を読みはじめた時は、現実世界で最高のゲーム体験、VRとかCGでなく、というのは夢物語かなと思っていたのですが、TVの『逃走中』とかが近しい存在なのかな、と思いました。創也の求めているものとは、だいぶ距離があるのは事実でしょうがね。
今回、栗井栄太の新作「DOUBLE」は、着々と理想に近づいてきているのではないかな、と思います。
現実と区別のつかないゲームではなく、現実でゲームと同じ体験をできる、という命題。グリード・アイランドを創りたいんだよな創也は。『レベルE』の方かもしれない。
「DOUBLE」の名前の通り、現実とゲームという仮想が二重に重なり合って虚実があやふやなままアルゴシティにいる内人と創也、と他3名。クラスメイトの真田女史と健一、そして謎の美少女、沢渡絵歩。恋の三角関係なんかも匂わせつつ、沢渡さんがキーパーソンになるのだろうけど、キャストなのかプレイヤーなのか。時見で頼りになる真田女史。彼女の力が使えないというのが、かなり今回のパーティーにデバフかけていると思います。
「DOUBLE」の二重で、栗井栄太と創也の二個の対決かと思いきや、「頭脳集団」
も絡んできて「TRIPLE」になるのでは。沢渡さんは、その集団の何者かだったり。
いや、単純に映画バカ3人の脚本家という線もあるか。
いかにせん、久々すぎる「都会のトム&ソーヤ」。過去作の登場人物や伏線なんかは忘れているので、新鮮ではあるけど思い違いも多々あるのだろうなぁ、と思いながら読んでいます。
さて、下巻を読むか。 -
Posted by ブクログ
知識や情報をもとにして答えを見つけているエリートこと恵理人も今回から探偵クラブの一員に加わり、探偵クラブがさらにパワーアップしています。
彩矢たち探偵クラブの四人は、隣のクラスの片倉空美からの依頼で、空美のおばあちゃんの家の蔵の片付けを手伝うことになります。
空美は、今の棚志という町、昔の地名は猫又だった町を治めていた猫又大名の家の末裔でした。
猫又家は、当主の孔子郎が空を飛ぼうとしたことで、お家お取りつぶしになりました。また、猫又家が隠した埋蔵金があるという噂がありました。
猫又家の埋蔵金は本当にあるのか。
埋蔵金を受け継ぐ資格とは何なのか。
探偵クラブが解き明かそうとします。