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Posted by ブクログ
タイトルやあらすじでは正直どんな話かは分かっていなかった←
お客様に物語を味わってもらうために、舞台とか、役者とか、もろもろそろえて劇をする、みたいなエンタメを提供している会社で、新人の女の子が初めての本格ミステリー作品で右往左往する話、かな。
とにかくこの新人の女の子が凄かった!犯人とかは、まあそうかなーってうすうす感ずいてはいたけど、とにかくそこに行くまでの女の子の言動!なんとポジティブなことか!
表紙みた時には、小説書く方が変人で、女の子の方が常識人なのかと思ってたら全くの逆やった!一緒になって疾走させてもらいましたฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
Posted by ブクログ
物語を現実世界で体験できるメタブックを提供するディリュージョン社の新人エディター森永美月は、不可能犯罪を体験したいという上得意客の依頼を受け、天才作家の手塚和志と取り組むことになる。しかしメタブック開始早々予定外の出来事が起こり、現実の事件へと発展するのだった。
メタブックという物語の現実化の仕組みと、ミステリに全く触れたことのない新人を語り手にすることにより、二重三重にメタ要素を含んだミステリとなっています。
所謂本格ミステリの「お約束」もミステリ音痴ゆえに通じず、通じないから現実と虚構のない交ぜになった世界からひとり離れた目を持つ。なるほどこれが「探偵の目」なのかもしれないと思わせる構造に、ミステリ好きとして膝を打ちました。
真犯人はこの人以外にはいないだろうなとあたりはつくのですが、動機までには考えが及ばず。明かされた動機に、そういうことがあるかと驚く。これまたミステリの醍醐味ですね。いやあ、楽しい。
しかしミステリの世界を体験するとなると、やはり探偵役をやりたいものでしょうかね。犯人役も楽しそうですけどねえ。
Posted by ブクログ
森永美月は、物語の世界を現実世界に出現させる、ディリュージョン社で働き始めます。顧客(リーダー)佐々木からの“不可能犯罪に挑戦してほしい(p52)”という依頼を受け、ライター手塚とともに、具現化した物語世界である“メタブック”を作ります。
森永と手塚は、佐々木やアクターとともにメタブックを進行していくのですが、予想外の事件が起きてしまいます。メタブック内の犯人を推理するはずだったのですが、現実世界の真犯人を推理しなければいけなくなります。
真犯人が誰だか全くわからず、読みながら早とちりばかりしてしまいました。冷静な手塚が探偵なのかと思っていたら、森永が意外な才能を発揮したので、びっくりしました。本を読まない、ミステリーに毒されていない美月と、ヒライサウザンド(平井課長が選んだ、本格ミステリー作品、千冊(p49))を読んでミステリーの世界に踏み込みすぎている手塚のコンビを、好きになりました。
Posted by ブクログ
物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供するディリュージョン社。
そこで働く事となった新人エディターの森永は、天才ライターの手塚と共に「不可能犯罪を体験したい」という依頼人のため完璧な舞台と台本を用意する。
しかし、怪しい手紙や殺意を感じる事件など、不測の事態が続き……。
現実世界に舞台を作り、物語を実際に体験させてくれる会社・ディリュージョン社を舞台にした小説です。
『謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー』に、こちらの短編が載っていて、本編をやっと読めました。
ワクワクする物語を現実で、しかも自分の希望するポジションで(安全に)楽しみたい。まさに夢のような体験。憧れる読書家さんも多いんじゃないでしょうか。私も出来る事なら体験してみたい。探偵役はさすがに荷が重すぎるけど……! それこそ助手とかトリックスター的なポジションとかやってみたい。子供の頃ごっこ遊びばかりしていた個人的にはめちゃくちゃ心惹かれます。
主人公が、こういった会社に勤めている割に全く本を読んだりしない女性なので、それゆえに小説・ミステリならではの「お約束」に捕らわれない存在なのは分かるのですが、でも、そうだとしても、そして書いてるのが小説家さんだとしても、自分の好きな物(=読書)を軽く扱われるのってあまり面白いものじゃないなと感じてしまいました(笑)
今は、今年(2024年)できたばかりのイマーシブ・フォート東京などで、物語への没入体験ができるとか。現実世界とフィクション境界もだんだんと近づいていっている気がします。
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