あらすじ
雑誌『セ・シーマ』の伊藤記者に取材同行し≪幽霊のシュプール≫や≪殺人ゲーム≫の謎に迫る、たよりない清志郎。でも、3姉妹がいるからへいき!?
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Posted by ブクログ
人間が、正気か狂気か決めるのは数……とおばあさんに言われたのをずっと覚えていました。
すべての人間が1+1は3といったら、それは狂っていることにならない。
夢の中で不思議な屋敷に行くことや、後味の悪い裏の事件の話も含めて、この作品が一番夢水シリーズの中で思い出深いかもしれません。
子供が、大人の階段登る一助になるような…怖い世界の有り様を垣間見るような…そんな作品。
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この巻は昔は持ってなくては初読み。魔女はまさかの…。というか、あの人にそんな過去があったとは思わなかった。この巻以外では、元気はつらつで色々とぶっ飛んだ人だと思ってたいたからだが。
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名探偵なんて不必要。
旅と料理の情報誌「セ・シーマ」の編集、伊藤さん
名探偵夢水清志郎の謎解き紀行シリーズ
N県A高原に伊藤さんの軽自動車、ポチ1号で向かった
雪霊(ゆきだま)の伝説
子どもの足跡が竹藪の手前で消えており、
後日、川のふもとで傷だらけの子どもが見つかった
幽霊のシュプール
スキーを滑る時に着く跡が、
太くて高いカシの木の両側についていた
怪我をした弟と、兄が二人三脚でスキー大会に出るために夜に練習していた跡だった
羽衣母さんの一日
ソファ
美湖と美由
笙野之里という村の村おこしの推理ゲーム
時空曲屋(ときまや)
外から見たら大きくないが、中へ入ると広くて、どこまでも部屋が続いているという
洋館の楼乱荘という旅館に泊まる
ここで事件が起こると通報があったと、上越警部もいた
20年前、親子家族3人が楼乱荘で消えた
体調不良で来れなかった末の子へのおみやげもそのままに、雪の上に足跡も残さず。
楼乱荘にいる人数と同じ、11つのマネキンが届いた
みずからを魔女と名乗るテープレコーダーの声により推理ゲームが始まった
第一の被害者、伊藤さんはコーヒーに塩が
魔女からのQ.死体を隠すならどこにするか
旅館オーナー:桜の木の下
村長、医者、住職: 楼乱荘
ほか:谷
オーナー姉:無回答
夜中、亜衣真衣美衣は空を歩く魔女を見た
地下室を探検している途中、赤れんがのかべが崩れ、白骨が出てきた
警部によるとレプリカであり、
オーナーいわく、趣味だという。
第二、第三、第四の被害者と札に書かれていたマネキンは、村長、医者、住職の3人だった
村長が部屋で魔女を見た
医者がぬいぐるみを見て悲鳴を上げた
住職が密室の部屋の中で殴られた
桜の木の下で見た夢
時空曲屋(ときまや)
斜めに地下へ降りていく廊下が3回曲がっていて、地下に広い部屋が広がっている
魔女の正体は伊藤さん
20年前、楼乱荘で消えた家族に残された子どもだった
死体を隠すならどこにするかという問いで谷を挙げなかったのは、過去に隠したことがあり心理的に避けたため。
毒キノコの食中毒による死で、村おこしのために隠蔽された
楼乱荘の上を通ってスキー場跡への段々と間隔が広がっていくリフトに、人をかけた長いロープを通し、降ろした
長さが限界に達して、ロープが切れ、谷に落ちる
ぬいぐるみは、残されたおみやげだった
村長はやかんストーブの湯気に移った時計の光を見た
ぬいぐるみを見て事件の発覚を恐れた医者、
3人の仲間割れにより殴られた住職の自演
恐怖による心臓麻痺で村長や医者が亡くなるか、
仲間割れで住職が死ぬか、
神さまの裁きにまかせた
楼乱荘オーナーの深見さんは、谷も楼乱荘も選ばなかった
谷を選ばなかったのは、3人が谷に隠したのを知っていたから
楼乱荘を選ばなかったのは…
だれかが壁を掘ってもレプリカが出れば、ほるのをやめてしまう
「世の中にはね、解決してはいけない謎もあるんだよ」
帰路につくポチ1号の後ろで、楼乱荘は炎をあげていた
全焼し、オーナーの焼死体が見つかったという
また、里に住んでいた20人ほどの住人が、いなくなったと記事がのった
夢を見た桜の木の周りに、20本ほどの桜の木が写った写真があった
夢を見たときには、なかったはずの桜の木だった
夢水清志郎の誕生日
引越してきた日、4/1
年齢はトランプで引き、しっくりときたジョーカー
とした
教授の洋館はからっぽで、手紙があった
また3人が危険な事件にまきこまれるかもしれないから、引越すと。
しばらくすると、引越し先を忘れた教授がもどってきた
名探偵は社会には不必要かもしれない
しかし、名探偵夢水清志郎はわたしたちにはぜったいに必要なものだ。
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僕がミステリーだとか推理系にどっぷりハマるようになったキッカケの本です。
久々に読み直して見ましたがやはり面白いです。
終盤のあるセリフが非常に印象深いです。
読み終わると少しゾクっとするかもしれません。
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魔女の里の話は悲しくなった。
楽しく幸せだった時間が突如無くなることの寂しさ、苦しさを考えると犯人の気持ちにとても同情した。
みんなが1+1=3といったら3になるは狂っている。だが、それが人間の心理なのかなと。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。今回は2篇と羽衣母さんの小話。
自然がとても深く関わってきて、そして魔女のお話はやはり少し悲しくもあった。
そして最後には…名探偵が…?
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第I部では、教授と亜衣、真衣、美衣が、雑誌『セ・シーマ』の編集者である伊藤さんと、スキー場の伝説の謎を解明し、『謎解き紀行』シリーズとして雑誌に掲載するため、N県A高原に行きます。
そこでは、雪霊の伝説の謎、幽霊のシュプールの謎がありましたが、教授は一瞬で解明してしまいます。
第II部では、再び『謎解き紀行』のため、笙野之里に行きます。笙野之里は桜がきれいですが、村おこしのため、推理ゲームをしようとしていました。
しかし突然、魔女と名乗る人物が地獄の推理ゲームを始めます。今回の魔女の推理ゲームは、二十年まえの行方不明事件とつながりがありました。
悲しい事件でした。
Posted by ブクログ
3部作に分かれているところが、とても読みやすい1冊です。
今まであまり書かれていなかった、羽衣母さんの話がほっこりしていて、息抜きになりました。
3姉妹の個性が少しずつ現れてきていて、それぞれが性格が違うからこそ、3人の視点で事件を見ることができるのが、面白いです。美衣が少しずつ教授の性格に似てきたところがかわいかった。
伊藤さんの暴走気味なところは好きになれなかったけれど、心に闇を抱えている人なんだなとわかって、妙に納得できた。
教授は相変わらず食いしん坊です(笑)
上越警部が今回も登場するので、ほかの登場人物も再登場するか今後の話が楽しみです。
Posted by ブクログ
初登場の伊藤さんとは対照的な悲しい話。事件のラストも割と胸糞悪くてなんだかやるせない。深見さんについて言及する亜衣ちゃんを強めに制したりする終盤のシリアスめな教授が印象的だった。怖いけどポチ1号のってみたいです。
Posted by ブクログ
夢水 清志郎の見た目は、まだ小学生のような感じで、夢水 清志郎名探偵が、小学生のような、作文を書いているのを中学1年生の3人が馬鹿にしている場面や、夢水 清志郎名探偵が、推理をしている時に小学生のような発言をしているのが面白い、第2部魔女の隠れ里の場面が面白かった
第2部は、色々な問題がたくさんありそれらの問題はなんで起きたんだろうという疑問と早く知りたいという気持ちが湧いてくる。
是非フォローーーーーーーーーーを
Posted by ブクログ
解かれなかったもうひとつの謎は、
時を経て解かれることとなった。
人間はどうしようもなく哀しいもので、
けれどそれを知りながらも教授は常に
あたたかいものを守ろうとする。
そんな教授がわたしはすきだ。
Posted by ブクログ
この作品はおそらくメイン事件の
犯人と事件真相は
勘の鋭い人にはピーンと来るはずですよ。
でもわかったとしてもトリックは
大人もびっくりするほど手が込んでいるので
別に気にはなりません。
今回の事件の真相は
聞くと悲しくなるものです。
そう、ある人は事件に巻き込まれたのです。
その事件の一番の犠牲者に…
そして珍しく迷探偵が
いいことをはいています。
そう、知ってはいけないこともある…
ということ。
しかし最後の引越しは
やっぱり迷探偵ですわ。
肝心のことを忘れたら
引越しできないでしょ!!
Posted by ブクログ
中短編集になってます。雑誌編集者の伊藤さんが初登場。いきなりポチ1号(彼女の愛・軽自動車)の大暴走で楽しませてくれました。 青い鳥文庫なのにますます新本格派風にパワーアップしております。今回は推理小説を読み込んでる方なら結末を推理できるかもしれませんね。 羽衣母さんと一太郎父さんのなれそめ編は推理には「普通の人は気づかないよ」と思いましたが、徐々にエサを小出しにして夢水さんをリードする羽衣さんがすばらしかったです。
Posted by ブクログ
推理ゲームが企画されている笙野之里へやって来た名探偵・夢水清志郎のもとへ、「魔女」と名乗る人物から手紙が届く。推理ゲームが始まり、次々と謎の事件が起こる。「魔女」とはいったい誰なのか?羽衣母さんの謎、スゴ腕記者・伊藤さんの過去など、もりだくさんです。
Posted by ブクログ
子供向けといって侮ってはいけません。
大人も楽しめる本格推理モノなのですよ、これが。
ミステリのメーリングリストでも話題の的でした。
この名探偵夢水清志郎シリーズはNHKでドラマ化されてました。
Posted by ブクログ
すこし物悲しく幻想的な結末が印象に残る4作目。
もし、講談社文庫での再版が手に入るなら、ぜひそちらも手に入れるべき(「未解決の謎」が収録されているので)。ただ大人になって読み返したら、その本編で書かれていない部分のだいたいは、予想できるものではあるけれど。
たしか昔はHPの裏サイト的なところにだけその文章が掲載されていて、必死に探した思い出があります。
Posted by ブクログ
夢水清志郎シリーズ4作目。
シリーズ初めて明確に殺意を持った犯人が登場した気がする。
解かれなかった謎は深見のお姉さんのことだろうか。文庫版の方で加筆されてるそうなので機会があれば見てみようと思う。
毎回教授が何かをむさぼり食うシーンが本当に美味しそうでたまりません。夢水清志郎の食い倒れシリーズぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
尊敬する沖神ライターさんの好きな作家がはやみねかおる
さんと聞いていたので、図書室で見つけてすぐ読んでみた。
児童書の作家だったのねー。
だからミステリー嫌いな私にも、読みやすかった。
軽い感じはあったけど、ミステリー嫌い
克服感覚で読んでみたらいいかもしれない。
余談だけど、名前からして女の作家かと思ってたw