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Posted by ブクログ
ある日、ジョーカーが読んでいた新聞記事を見て、クイーンはおどろいた。『怪盗クイーン参上 秘宝「アイリスのほほえみ」を盗む』記事の写真にうつっていたのは、満月を背にして立つ、黒髪&ボディスーツの人物。だれだ、このクイーンは・・・?いま、華麗な犯行で世界中の秘宝財宝を盗みまくり、世間を騒がす「怪盗クイーン」。その正体は、クイーンの名を騙る偽者「ブラッククイーン」だった。そして、ブラッククイーンが予告してきた次なる獲物は『ホープ・エッグ』! 約500年前に、世界各地で起きた奇跡「フィニス・パクトゥン」の謎を解く鍵といわれる『エッグ』をめぐり、クイーンvs.ブラッククイーンvs.探偵卿の戦いの火ぶたが切られる!
クイーンの能力をコピーした偽者という設定ですが、クイーンほどC調や遊び心は持てなかったようですね。もともとの性格がまじめなせいかな。エッグを漬物石に使う皇帝のセンスはいったい何なんでしょう・・・日々ヤウズくんが心折れないか心配ですが、何だかんだと負傷した際には心配で駆けつける皇帝であり、よいコンビなのか?久しぶりにマンダリンが出てきてうおー!となりました。ブラッククイーンのおかげで妻子と上手くやれているようで何より。ボタンとジャックもどうしているかなあ~とオリエントが懐かしい。最後は勧善懲悪というよりほっとできる終わり方ではやみね先生らしい。ますますクイーンがお仕事さぼっちゃいそうですけどw
フィニス・パクトゥン
はやみねかおるが大好きっ子だった小学生の頃に戻れたような気分になりました。今読んでも面白い!そしてメッセージ性が強い!
今回のお宝ホープエッグは、虐げられている領民を不思議な力で領主から守る奇跡、フィニス・パクトゥンを起こしてくれます。フィニス・パクトゥンが起こった町の領民には一晩で領民を守る城ができ、超能力を与えられ不思議な力で領主は倒されます。ただ、その領民たちに領主を倒すという自発的な覚悟はありません。その後フィニス・パクトゥンが起こった地のほとんどは領民たちに打ち捨てられます。
覚悟無くして与えられた自由には価値がない。これは現実でも起こっていることではないでしょうか。例えば、戦後の日本。敗戦国となり、国民には欧米的な自由と人権が与えられます。しかし、戦ったり話し合ったりして勝ち取ったものではありません。不思議な力でいきなり与えられた自由と人権は自発的に勝ち取った国と同じ意味を持っているのでしょうか。
物語の中ではフィニス・パクトゥンの誘惑を断った日本の島が出てきます。島民は、「苦しくないか?」と聞かれ、「何十年もかけて領主と話し合い、今は苦しいが子供たちの未来を明るくしようと頑張っている」と答えます。
覚悟を持って未来をよくするために話し合おう。これが子供たちに向けての作者の願いなのかなと感じました。
Posted by ブクログ
ブラッククイーンというクイーンの偽物がでてきます。世界各地でおきた“奇跡”とよばれるフィニス・パクトゥンをおこす起爆剤のようなエッグがあるのですが、新たに発見された十番目のエッグをめぐり、クイーンとブラッククイーンが争います。やっぱり、本物のクイーンはC調と遊び心を大切にしていて、かっこいいです。敵わないですね。
また、この作品では登場人物たちの「悪」についての考え方が書かれています。
詳細不明の探偵卿、ウァドエバーにとって「悪」とは、“自分のことしか考えないこと(p292)”だそうです。その助手であるパイカルは、「悪」の定義は「美しくないもの(p318)」と言っています。
「悪」とは、「正義」とは、と考えさせられました。
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