阿刀田高のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
▼阿刀田さんのこのシリーズはけっこう好きなんです。「聖書」「」とか「コーラン」とか。このシリーズとか、「100分de名著」も大好き(笑)。ダイジェスト好き?。
▼もう結構前に読みまして。もともと漱石は好きで、この30年の間に全長編は2回づつは読んでいるので、気軽に、ファンブックを読むように?楽しみました。
たしか、要は「坊ちゃん」「それから」あたりが出来が良い、と言っていた気がして、「そりゃそうですよ」と思った気がします(笑)
▼それはそうとして、阿刀田さんって1935年生まれなんですよね。で、この本が初出2017年だそう。つまり82歳のときにで出た本。素敵ですね。ちなみに2020年に「谷 -
Posted by ブクログ
数日前、テレビで阿刀田高さんの生活を放送していた。奥さんが施設に入られたのを機に90歳近くになってひとり暮らしになったのだが、ゆっくりとだが自分で食事の用意をされていた。
編集部から高齢者になにかアドバイスを、と言われても、「無理だなあ、人それぞれだし」というほど、淡々としている。
「死は無である」というのもモットーで、墓などにも何の思い入れもない。
しかし、さすが、教養ある著者の日常は違う。
眠れない夜、源氏物語全五十四帖を順に思い浮かべる。後日、漢字で全部書いてみる。
別の日には百人一首を天智天皇から全部思い出す。
そのあとはいろはカルタを全部。
言葉遣いや知識もさすが。
そんな著者 -
-
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。
森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。
*****
本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
ホロリとさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「影酒場」「触媒人間」「貧乏ゆすり」「天和の代償」
「社長室のゴルフ」「マイ・バレンタイン・デー」
「凧」「破られた約束」「地震恐怖症」「遠い夜」
「真夜中のインベーダ」「不運なシャツ」
「ネズミ酒」「一年生のために」「あやしい鏡」
「未完成交情曲」「眼美人」「新築祝い」
「幽霊をつかまえろ」「夏の夜ばなし」
「美しいお妃様の冒険」「風邪とサラリーマン」
「善意」「とてもいい気持ち」「海の眼」
「目黒のサンマ」「形見」「家族の風景」
「レンズの中の男」「無料コーヒー」「ころし文句」「蜜柑」「こわい話」「鬼はうち」「蚕食」
「猫の事件」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ度々繰り返して申し訳ないのですが、旧約聖書を読破したので、まつわる解説書等を読み理解を深めようと考えています。
手元の本の再読が基本路線ですが、どこぞで本作の評判を聞き、購入に至りました。
・・・
で、読んでみました。
率直な感想は、確かに、よい。
本作は、つい先日再読した『イラストで読む旧約聖書の物語と絵画』でも参考図書として挙げられておりましたが、ユーモラスなテイストや我々「異教徒」からみた不可思議さなどが自然体で語られているところに好感が持てます。
きっと上記の作者杉全さんもかなり参考にされたのではと察します。
阿刀田氏の筆致は、エッセイの軽さを失わないのに、その理解の深さ・ -
Posted by ブクログ
ダンテの『神曲』は文庫本で地獄篇、煉獄篇、天国篇の3冊にわたる大著。容易くは読めないので、手っ取り早く読もうと本書を手に取る。
さすが文章の達人、阿刀田先生のかみ砕いたストーリーで『神曲』をイメージする。
地獄篇でダンテは自分を貶めた人間を地獄に堕とした。おそらく原文を読んでも、誰のことかわからないであろうが、恐らく当時の人は、ピーンときたと思う。だから多くの人に読んでもらいたくてわざわざイタリア語で書いたのだろう。人間の精神は昔も今もそれほど変わっていない。
「『神曲』は日本においても優れた古典として愛読されている。どれほど愛読されているか疑わしいところも少しあるけど、高く評価され、敬わ -
Posted by ブクログ
阿刀田高氏の短編集。単行本は1979年に刊行。
後の阿刀田高作品に比べると、ブラックユーモアより奇想が目立ちます。車が人間に話しかける「甲虫の遁走曲」のような作品を始め、人間が烏になったり、魚が人間になったりという、現実か幻想かわからない話が多いですね。
奇想が過ぎる作品「裏側」のオチはは、最早ギャグマンガ的でもあります。
以下は簡単に各作品の感想を↓
ナポレオン狂
ナポレオンに関するものを熱狂的に収集する老人と、自分がナポレオンの生まれ変わりだと信じている初老の男と、2人のナポレオン狂の思い出を、フランス文学者が語る、という一編。
奇妙な物語は、ラストの数行で恐ろしい物語へと変 -
Posted by ブクログ
「知っていますか」シリーズの一冊目。
私にとっては、神曲、旧約聖書、新約聖書、をへて四冊目。
最初に書いたものなので後に出たもののほうがキレとコシがあるけど十分面白いです。
ギリシア神話をザッと知ることができましたが、これで分かった気になるには足らないかも。他にもう少し広く、でも読みやすいものがあれば手に取りたいなあ。
.
.
.
ギリシア神話そのものよりも、ちょっと気になったのは「パンドラの壺」の章で著者が抱いた連想。
パンドラの壺の中には開け放ってはいけない、ありとあらゆる“悪”が。病気、悪意、戦争、嫉妬、災害、暴力など思いつく忌まわしいものが詰まっている。かろうじて壺の底に残ったのは -
Posted by ブクログ
阿刀田高氏の短編集。単行本は1984年に刊行。
阿刀田作品らしいブラックユーモアは、それほど強烈ではありません。初出誌、初出時期は不明ですが、エロティックなシーンを描いた作品が多く、幻想味がある作品も目立ちます。
阿刀田高作品集・エロスと幻想篇、という感じです。
以下は簡単に各作品の感想を↓
待っている男
携帯電話も無い時代、待ち合わせ客が多くいる喫茶店で、読者を待ち合わせ客と設定して、同じく待ち合わせ客として相席になった中年男性から一人語りを聞かされるという叙述スタイルをとった一編。
男性の過去が語られるこの叙述スタイルに、何かトリックがあるのか、と期待しましたが、そんなことはなく、