阿刀田高のレビュー一覧

  • 私のギリシャ神話

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    ギリシャ神話集、ではなく、阿刀田高さんの「ギリシャ神話エッセイ」です。ギリシャ神話各種を網羅したいなら他の本を読んだ方がいいです。
    しかし、ギリシャ神話は歴史が長いだけに実に粗い。粗い、というのは物語として作りがザツ、ということではなく(一部そういうのもあるようだが)、素材が良いだけに&人々の間に晒されてた期間が長いだけに、サイドストーリーがサイドストーリーを呼んで多岐に物語が派生したりミックスしたり、とありとあらゆる理由が重なって全貌を理解するのが難しい。
    しかし、それをするのは歴史家の務め。作家は自由に大胆に発想できる特権があるので、ピックアップする話を絞りつつあくまで阿刀田さんの問題意識

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    2009年10月04日
  • ますます奇妙にこわい話

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    最優秀作品の「或る暗い夜」、面白かったです。途中まではすごくこわかったんですけど、オチでホッと力が抜けた感じです。「三人の白人」は訳の分からないこわさが何とも言えません…。その他に好きなのは「かわや神」。リアリティがあって、それでいて面白い。応募者の筆力の賜物でしょうね。

    嫌だなぁと思ったのは「猫は招く」。でも猫の怨霊がこわくて嫌なのではなく、あの係長が嫌です…。あんな扱いされたら猫でなくとも呪いたくなりますよ。猫好きな私は読んでいて腹が立ったくらいです。…しかしこわい話には、よく猫が出てきますね。猫ってそんなにこわいイメージなんでしょうか…。

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    2010年02月06日
  • とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~

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    最優秀作品の「不審火」はかなり上手いですね。一般応募作品とは思えません。現実味があるし、人間の心の闇や変化を上手く捉えていると思います。怪談話の中では「そばにいる」と「見られてる」がこわかったです。「そばにいる」は最後の息子の言葉がこわ過ぎ!!子供は“見える”ってよく耳にしますが…。「見られてる」は想像すると鳥肌ものです。こういう話を聞くから、私は引越しや一人暮らしが恐ろしいのです…。

    こういったシリーズものは飽きるかな、と思っていたのですが、いやいや全く飽きません。

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    2010年02月06日
  • ミステリー主義

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    『全ての物語はミステリーにつながる』という意見をもつ著者のミステリーに関するエッセイが書かれている。
    文庫本。

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    2009年10月04日
  • 楽しい古事記

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    高千穂に行って神楽を観たくなりました。→ほんとに行ってきました!すごく楽しかったです。何百年も昔から受け継がれてきたすごいエンターテイメントですね。。

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    2009年10月04日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    体力も気力も年相応に落ちてるけど
    日々を楽しむことは忘れていませんよ
    …という感じの洒脱な随筆。

    こんなふうに、先を行く人の日常を
    のぞきみさせてもらうと
    悪くはないなぁと
    自分の先行きにも心休まるものが。

    必要なのは「教養」ならぬ「今日、用」
    朝起きて「何をしようかな」と考える。
    なるほどね。

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    2026年07月05日
  • 真夜中の料理人

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    ネタバレ

    「就眠儀式」「フィルダーズ・チョイス」
    「女友だち」「運のいい男」「道連れ」
    「帰り水」「冬子」「深夜劇場」「尾行者」
    「南へ行った男」「真夜中の料理人」

    ちょっとブラックな短編集。これくらいの黒さは好みで良い。妻に対する夫の態度とか色々昭和な感じ。

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    2026年06月20日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳であるものの、色々な事を少しずつ縮小しているとの事でしたが
    こんなに好奇心旺盛でアンテナを張って挑戦されている様子は、素晴らしいです
    私も先輩を見習ってチャレンジ精神を忘れずに老後を楽しみたいです

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    2026年06月12日
  • 迷い道

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    ネタバレ

    「処女郎」「蜜の花」「猫を飼う女」「母の裸像」
    「陥し穴」「優しい声」「特別料理」「ある夜の心理学」
    「背中美人」「迷い道」

    短編集。割と黒い内容が多かったけど、もう少し黒いのが好み。黒いだけでなく、ちょっと余韻があるような作品もあったりするのは良かった。

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    2026年06月07日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    原作(野上氏翻訳)を読みながら、解説本として読んだ。

    まず、ダンテが地獄・煉獄・天国を巡りながら色んな人とひたすら出会う物語(笑)だったから、深く進む前にめまぐるしく展開が変わる変わる。
    なので、逆にこの本だけだと、理解しきる前にポンポン進んでついてけなくなったかもしれない。

    でも、
    ダンテの歴史的な人生歴やベアトリーチェとの関係も知れたし、
    ダンテがギリシャローマ神話を織り交ぜていることも知れたし、
    天国編は想像し難く、難解であることは認識が一致して安心した。笑

    イエスはあまり描写がなく、
    三位一体そのものの光が原作では最後に出て終わる。
    その終わり方は、ほぇー(こんなふうに終わるんだ

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    2026年05月10日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳にして単身生活。モットーは「十分でなくとも自分が納得できれば良し」。簡素に食事を調え、旧知の場所を訪ね…。小説家・阿刀田高が、老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごす方法を、ユーモアたっぷりに綴る。

    こんな風に生きれれば…。父は90歳を過ぎて認知機能が低下し、最後は小さく亡くなった。自分はどうなるんだろう。

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    2026年04月28日
  • 新約聖書を知っていますか

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    キリスト教に関してざっくりと学べた
    約30ページの各章ごとにストーリーになっており、少しずつ読むのに良かった

    馴染みがない名前が多く出るので理解に時間もかかった

    キリスト教の話のどこまでが現実味があるのか、伝わってるストーリーはなぜそのように伝わったのかなど解釈があり勉強になった

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    2026年03月30日
  • 奇妙におかしい話

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    ネタバレ

    一般人から選出されたおかしい話の短編集。

    体験談を書いているからなのだろうか、もう少し変化を加えればもっと面白くなるだろうと感じる作品もある。数時間で軽く読めるので、気軽に楽しめる短編集ではあるものの凄く面白いとまでは言いづらいところがある。

    いくつかの話は本当かな。と思ってネットで調べてみた。

    静岡式乗車法は本当にあるらしい。本当なのかどうかは知らないけど、本当にあるっぽい。ヤドカリのフンは……検索すればすぐに出てくる。以前にも調べたような気がしなくもない。

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    2026年03月22日
  • コーランを知っていますか

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    何の因果か、読み終わってから間もなくパキスタン人の学生と話す機会が巡ってきたので話を聞いてみた。ちょうどラマダンだったらしくせっかくなのでその一日だけだが便乗することにした。コンビニでパンと水を一緒に買った。バーコードを読み取るとハラールかどうか確認できるアプリがあるらしくて便利だなと思った。財布を持っていなかったので確信犯かこれ?とも思ったけれども、これも喜捨のひとつと得心した。

    何にせよ、異文化理解とは常識を疑うことから始めなくてはならないと思った。

    そういう意味で読んどいて良かったなと思った。

    キリスト教の時もそうだったけど、やっぱり大元の所でユダヤ教を意識しているんだなという所感

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    2026年03月22日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳になった作家のつぶやき
    著者でなければ書けないネタがポロポロとつづられています
    しまってあった折り紙の本をくれた彼女は、もう亡くなってるとか、思いついた事をなそうとしても、時間が足りないとか
    案外、全ての世代に当てはまることだったりする

    何とはなく、突き詰める事なく、「これでいいのだ」でやりすごすことは大切なのだと思う

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    2026年03月08日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈黎明篇〉―プルタークの物語―

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    ★★★ 読めてよかった

    対比列伝をわかりやすくとっつきやすく解説した本。そういえばこんな人いたな、と記憶を辿りながら読んだ。

    作者の語り口が軽妙で読みやすかった。しかし序盤のテセウスやロムルスに関しては神話の部類なので、話や説が前後して読みにくい。あのあたりは一度に読み切らないと内容を掴めない。
    ギリシャもローマも、歴史に名を残す人々は機転をきかせ、論弁を尽くすので、どんなやり取りを行い、政治にどう影響したのかを追うのは面白かった。

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    2026年03月02日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳 自分の叔父を思いながら読んだ。重なるところがあり、同じようにひとり暮らししていたのかなと。
    提言十箇条。高齢になり日頃、暮らしていて思う事。いずれ自分にもやってくる高齢。十箇条、覚えていようかな。

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    2026年02月28日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    この年代の男性がひとり暮らしできるのはすごい。女性なら普通にできることがほとんどだけど私の父親はできなかったから…

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    2026年02月07日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    ギリシア神話って歴史が深いし諸説も多いから、いろんな切り口で読めて面白いんだよなあ。
    一つの題材でどこまでも楽しめてしまうので本当に飽きない。
    本書では、阿刀田さんの想像力により登場人物がイキイキと描かれていて良かった。
    神様の傍若無人ぶりもめっちゃ伝わってくる。
    それにしても、悲劇のヒロインのなんと多いことか。
    …まあ八割方ゼウスのせいなんですけど。笑

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    2026年01月11日
  • 小説作法の奥義(新潮文庫)

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    筆者の小説は未読なのだが、説明が明瞭ですっきりしていて、きっと短編小説としてもきれいにまとまっているのだろうなと想像できた。内容としては、「奥義」と銘打つ程には作法を具体的に解説しているわけではないけれど、エッセイとして面白かった。

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    2026年01月11日