阿刀田高のレビュー一覧

  • ナポレオン狂

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    うまい!って感じのもあれば恐ろしいのもあり笑いありで楽しめた。
    構成や、直接的な表現を使わず読者の想像力を誘導しオチをつける技術が素敵。

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    2013年08月28日
  • 新装版 食べられた男

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    少しエロが入っていて楽しく読ませていただきました。
    若い頃に読んだ、星新一さんの「ノックの音が」という作品が、ワタシのショートショートの始まりのような気がします。(もうずいぶん前のことで定かではありませんが…)
    阿刀田さんも星新一さんが好きなようで、あとがきに「日本のショートショートは彼に始まり彼の死で幕を閉じた」と書いていますが、イエイエ阿刀田さんもワタシは大好きです。この冊子に収められている作品は本当にショートなものばかりですが、どの作品にも少しエロが入っていて楽しく読ませていただきました。

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    2015年03月18日
  • 楽しい古事記

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    『古事記』の現代語訳を読もうとして挫折し、
    それならと薦められたのがこの本で、
    古事記の世界やストーリーが親しみやすく書かれていて
    確かに入門書としては最適。

    『古事記』で頻出する人名は主要人物を除いて端折られているし
    (神様の名前をいちいち掲げるのはややこしいので省略、といった具合である)
    一人ひとりの神様が人間臭くイキイキと描かれているので
    字面を追うだけになりがちな『古事記』とは違って
    頭のなかで場面を想像しやすくなっている。

    また、作者自身の古事記の舞台訪問記といった紀行文も
    章ごとに挟み込まれていて、古代と現代との時間的空白を
    つなぐ役目を果たしてる。
    しかも、これがけっこう面白い。

    自分はガイドブックとして、たまたまコンビニで見かけた
    『一個人別冊 古事記入門』に掲載されている
    神話ゆかりの地の写真を見ながら読んでいたので、
    紀行文と合わせてイメージが掴みやすかった。

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    2013年08月25日
  • 日本語を書く作法・読む作法

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     この作品は、所謂ハウツー本ではありません。
    れっきとしたエッセイ集なんです。

     日本語は英語や中国語等に比べて、音の数が少ないと言われています。だから同音異義語が生まれやすい。そこに日本語の言葉遊び等の楽しみがあるように思います。
     更に漢字とひらがな・カタカナを組み合わせることで、無限の奥ゆかしさを感じる事が出来る点で面白い。
     夏目漱石に代表する言葉遊びや当て字も面白い。夏目先生のお蔭もあってか、現代の日本語の派生が広がったと言っても過言でない。
     なんと素晴らしい言語なんだろう。「話すのも読むのも面白い!」

     ただ、悪い日本語は、熟語の連発ではなかろうかと思っています。
    先日ある方から、僕のG+の投稿したことに対する反論がありました。
    相手の名前は伏せますが、まるで40年ぐらい前の三流左翼学生のアジ演説の様なものでした・・・ただ単に熟語の並べただけの意味の通じない内容に稚拙さを感じました。
     ひらがなを緩衝材として入れることによって、日本語が柔らかく感じる。
    そして良い言葉になるのではないかと思います。そしてまた日本語の妙を感じる事が出来る。そこに論理的なプロットが入れば、知性溢れるいい文章が完成するのではないかと感じるのです。

     この作品を読んで、「ほぉ~」っと感じることが多々ありました。

    ※作者の「あとがき」より抜粋
    『―日本語への愛着が薄れ、読書が衰退したら日本は滅びる―』
     
     有難うございます。勉強になりました 感謝!

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    2013年08月20日
  • 短編小説のレシピ

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    阿刀田高による短編小説の案内本、解説本。高校や中学の国語の教科書に掲載されている(いた?)こともあるようです。

    著者の阿刀田高は1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業。現在は直木賞、集英社小説すばる新人賞の選考委員もしており、先日の直木賞発表でも新聞にコメントが載ってました。

    本書で出てくる短編小説は以下の10冊。

    向田邦子<鮒>
    芥川龍之介<トロッコ><さまよえる猶太人>
    松本清張<黒字の絵>
    中島敦<文字禍><狐憑>
    新田次郎<寒戸の婆>
    志賀直哉<赤西蠣太>
    R・ダール<天国への登り道>
    E・A・ポー<メエルシュトレエムの底へ>
    夏目漱石<夢十夜>
    阿刀田高<隣の女>

    それぞれの作家について簡単な人生観の説明をしたのち、それぞれの短編が作られた背景を想像するというのが基本の流れ、誰々はこんなことを考えてこの作品を書いたのではないか、というように。

    また短編書きのポイントも書いてあるので、ただの鑑賞だけでなく、作家の物を書く時の気持ちなんかも伝わってくる本でした。

    短編ってあまり手を出さない、そんな人におすすめの一冊。

    もっとも本書を読めば、出てくる短編も自ずと読みたくなるはずだ。

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    2013年07月19日
  • ナポレオン狂

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    直木賞ものを読みたいなーと思いつつタイトルに惹かれて手に取った一冊。短編集です。なかなか変わった発想と美しい文体でさらっと読めた。

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    2013年07月17日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    ネタバレ

    阿刀田さんお得意の古典入門版のダンテの「神曲」。入門版なのでかなり平易に書いてあるものの。登場人物は新旧約聖書、ギリシア神話、ローマ帝国の歴史上の人物、ダンテが生きた時代のフィレンツェや周辺地域の有力者等で、それぞれの素養がないと、背景もよく分からないと思う。私がついていけるのは入門書まで。きちんとした訳の本はついていけないだろうな(笑)。あと「煉獄」という概念がよくわからない??ちなみにロダン作の「地獄の門」(国立西洋美術館前にありますが)はこの神曲がモデルとの事。

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    2013年05月19日
  • イソップを知っていますか

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    エッセイです。

    イソップ物語について、うんちくのある楽しい読み物でした。

    目の前で、阿刀田さんが、話しているのを聞くような口語調の文章でした。

    昔から、それも大昔から、伝えられている物語は、人間の本質的な欠点や、陥りやすい弱点をついているものです。

    あらためて見直してみるのはいいことのような気がします

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    2013年05月04日
  • 冷蔵庫より愛をこめて

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    短編の名手ということで読んでみたら、テイストがすごい好きな作家さんだった。
    最後の最後に落としこむ手法には舌を巻きます。

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    2013年04月15日
  • 私のギリシャ神話

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    ギリシャ神話大好き!
    この本は神話の各エピソードを丁寧に、物語的に説明してくれるのでとても読みやすいです。
    広く浅くではなく、何話かを深く掘り下げていくスタイル(でも分かり易い)なので、まずギリシャ神話をざっくり大まかに掴んでから読むといいかもしれないです。

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    2013年03月11日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈黎明篇〉―プルタークの物語―

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    ネタバレ

    新旧約聖書、コーラン、ギリシャ神話などの阿刀田高の古典シリーズは好きでいろいろ読んでいますが、これはローマ歴史学者プルタークが書いた、ギリシャ・ローマの英雄の伝記。

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    2013年03月03日
  • 日本語を書く作法・読む作法

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    この人の文章は読みやすい。かれこれ20年愛読しているが、ずっとその感覚は変わらない。

    博識で難しい話を面白おかしく書ける、本当に頭のいい人だな、と思う。

    昔府中市のホールで阿刀田さん夫妻の公演と朗読会があったので応募して行ったことがあったのを思い出した。

    しかし読むのは好きだけど書くのは嫌いっていうのがすごいことだと思う。無駄のない執筆活動ですね。

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    2013年02月01日
  • ナポレオン狂

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    ミステリ?というか、をさらっと短編で消化してくれる。
    サクサク読める。
    一通り、うまいオチ付きで面白い。

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    2013年01月20日
  • 短編小説を読もう

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    短編小説の名手による短編小説ブックガイド。ジュニア向け新書だけどジュニアだけが読むんじゃもったいない充実度だと思いました。紹介されてるものがみんな面白そう。

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    2013年01月18日
  • 新装版 食べられた男

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    ネタバレ

    2~3pの短編がこれでもかとてんこ盛り!
    オチが先に読めたりする作品もあるけど、大抵にやりと笑ってしまう。
    ただ1つ、麻雀の話で分からないものがあった。
    ルールも柄の意味も、麻雀自体知らないから仕方ない。
    それだけが心残りだけど面白かった。

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    2012年11月25日
  • エロスに古文はよく似合う

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    「今昔物語集」紹介本
    確かに、古文にエロスはよく似あう気がする。。。
    他の今昔物語解釈本よりも、阿刀田さんの解釈の方が深み(?)があって面白い。阿刀田さんの他の作品も読みたくなった。

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    2012年10月24日
  • 新装版 妖しいクレヨン箱

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    ネタバレ

     「正直なライター」のような、奇妙なカタルシスを感じる作品を読めただけでも大きな収穫である。
     城昌幸氏のショート・ショートよりも(時代の要因が大きいであろうが)読みやすかった。が、物足りない気も同時にした。難解な言い回しが深みを生み出す、とは言わないし、思わない。であっても、やや薄っぺらさを感じてしまった。その「軽妙さ」が、あるいは持ち味なのかもしれない。
     言えば、作者あとがきにある理由(商業的需要ありき)も関係しているのかも。

    目次(覚書)

    白い犬
    金色の月
    赤い酒
    青いハイヒール
    緑色の目
    銀色の二人
    黒い穴
    黄色い灯
    茶色の音
    桃色の飛行機
    空色のセーター
    灰色の雪
    糸の男
    夏のシーラカンス
    ウイスキー慕情
    田代湖殺人事件
    もう一丁
    ヨーグルト通信
    特技
    砂漠の自動車
    あやしい食品店
    夜汽車
    幽霊
    正直なライター
    カクテルをどうぞ
    記憶術
    夜の旅
    ベッドでたばこを吸わないで
    甘い叫び
    星空
    凹んだ顔
    ソーセージ幻想
    霞村まで
    最期の仕事
    不思議なボールペン

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    2012年10月17日
  • イソップを知っていますか

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    イソップ物語は、多少知っている。
    でも、イソップのことは全然知らなかった。
    なんとなく、漠然とグリムより前かなぁ、と思っていたけど、
    まさかBC6世紀ごろの人だったなんて!
    ソクラテスよりも前だなんて!
    日本はその頃、縄文時代ですよ・・・(^^;)
    そして、イソップ物語が日本に入ってきたのも、明治以降かと思っていたら、
    なんと、安土桃山時代だったなんて~~~!

    この本では、イソップの紹介と、イソップ物語が日本で本になった「イソホのハブラス」(安土桃山時代)と「伊曾保物語」(江戸時代か?)から、いろいろな話を紹介している。
    知っている話も、知らない話もたくさんあるけど、やっぱり全く知らなかったイソップさんの話が一番面白かった。

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    2012年09月11日
  • イソップを知っていますか

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    少し前にその日読んで帰宅する予定の本を会社に忘れ、本屋に寄ったら発売されていたので購入。このシリーズも随分出ましたね。

    イソップさんがBC5世紀だか6世紀の人だったとは知りませんでした。中世ぐらいの人かと思っていた。有名な寓話は知ってる、知ってると言う感じですがマイナーなお話はこんな話もあったんだ…という感じで多分またすぐ忘れてしまうのだろうな、と思います。それにしても面と向かって批判が出来なかったから狼だの狐だのになぞらえたのでしょうか。個人的に狐はいつもずるがしこい性格で描かれているがパンダだって結構獰猛な目をしている、というような一文にそうだよなあと強くうなづいてしまいました。面白かったです。

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    2012年07月24日
  • 日本語えとせとら

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    ゆたかで、ユニーク、おもしろい日本語について「ことばは深い(17)」「ことばと遊ぶ(15)」「ことばの道草(19)」「ことばの知恵(8)」の4つのカテゴリーで59の項目に渡り日本語について綴られている。

    日本語について、すこし不思議なことから、用語の解説から、小説に登場するものから、多岐に渡り日本語を楽しめる。そして勉強になることがたくさん。

    巻末には「小説家の眼」として、新人諸氏(おそらく小説家を志す新人)にむけて『テーマ、モチーフ、そして花』というタイトルで松本清張の小説「黒地の絵」を題材として、小説の解説を行われている。
    これも勉強になった。

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    内容(「BOOK」データベースより)
    日本語は千年を超えて生き続け、まことに多彩で奥深い。色を表す言葉なら、あさぎ、納戸、利休ねずみ、群青、すおう。米作りなら、田おこし、しろかき、田植え、草取り、稲刈り。豊かな表現に充ち満ちている。日本語なしには、考えることも知識を培うこともできない。「微衷」「転失気」はどんな意味?「狼狽」の語源とは?ためになる情報から、相槌の打ち方や句読点の打ち方まで、日本語にまつわるあれこれを楽しく綴る。
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    2012年06月29日