あらすじ
霧深い夜、アムステルダムで立ち寄ったカフェで飲んだアイリッシュ・コーヒーの美味さに驚いた隆二は、店主と再会を約す。そして10年後、半信半疑で出かけた青山の街で見たものは!? 東京、大阪、沖縄、京都……一つの街に一つの謎、旅先で出会った不思議な出来事を描く、旅情あふれる短編集。全12編収録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大変読みやすい。一つの作品が20分弱で読める。そして、展開がわかりやすい。その分、最後での逆転劇は少ない。しかし、第四章のように意表を突く展開をする物語もあり、飽きがこない。
Posted by ブクログ
隆二はアムステルダムで美味しいアイリッシュコーヒーを飲み、店のマスターと10年後の同じ日、東京のおいしいコーヒーと同じ名前の町で再会しようと言われる。
御茶ノ水の事かと思っていた隆二だったが、10年後の同じ日が近づき・・・。
日本全国の色々な町を舞台にした短編小説12編。
どれも意外性があって驚きがあります。
Posted by ブクログ
土地から思い出を手繰る短編集。平均30ページにも満たない短いものが、主人公と舞台を変えて、次々に広がる。
全体的に死のにおいが近いような雰囲気があった。著者が65歳だからか、初出の連載雑誌の客層の関係か。
都市伝説のような柔らかいファンタジーをアクセントに、ゆったりと旅情と人生を味わうようなかんじ。
Posted by ブクログ
2007/5/3~2007/6/3。バス・電車用。
旅をテーマにした短編集。どの作品も甲乙つけがたいが、最後の「土に還る」が一番印象に残ったか。
Posted by ブクログ
私が愛してやまない阿刀田高さんの短編集。全12話。
まぁまぁおもしろかった♪
私は阿刀田さんの教養系の作品と、ブラックユーモア系の作品が特に好きなんだけど、この本はブラックユーモアとはちょっと違ったかな?どっちかっていうと、ちょっぴり不思議なお話でした。
この本の『守り神』って話に書いてあった
「魚はなァ、同じ海で、同じ季節に捕れた同じ魚なら、みんな同じ味だ。兄さんがおいしければ弟もおいしい。姉さんがまずければ、妹もまずい。そこへ行くと、女はちがう」
っていうところがすごい印象に残った。確かにそうだな〜って。
阿刀田さんって、絶対誰もが感じてることとかを、さりげなく、けど明確に表現するのがすんごく上手だよな〜。絶対1話に1ヶ所は感銘を受ける表現があるもん☆