阿刀田高のレビュー一覧

  • イソップを知っていますか

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    大好きな「知っていますか」シリーズの今回はイソップ童話。
    イソップ本人のことや、数多ある寓話の中から結構な数を紹介していますが、正直言って寓話自体はそんなに面白くありません。
    とにかく面白いのは、寓話を紹介する度にいちいち脱線する部分。
    時に小説家目線で論評を加えてみたり、古今も洋の東西も問わず小噺を紹介してみたり。知らないことばかりで脳がビンビン刺激されるようです。
    まさに“知のそぞろ歩き”とも言える楽しい空間が広がっている本。

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    2017年01月20日
  • 源氏物語を知っていますか

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    どうしたって(時代の風俗・習慣だと頭で理解したとしても)、雅なことだ、人びとの心の機微、なんて物分かり良く読めない。源氏が悪い。
    だから、興味はあっても源氏物語が読めない私からすれば、この案内書のごとき本はありがたい。
    そして面白く、また憎し光源氏。

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    2016年11月11日
  • コーランを知っていますか

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    コーランどころか旧約聖書、新約聖書も知りませんでした。イスラム教を理解できたと思わないけど、一神教の考え方を理解するきっかけになった。

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    2016年11月05日
  • 妖しい関係

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    過去を振り返ったり。
    今をみつめ直したり。
    オトナの男と女の揺らめきを
    切なく、妖しく描いた 短編13篇。
    若い頃よく読んでた 阿刀田さん。
    やっぱり、古典に通ずる知性と、
    ブラックユーモアのエッセンスが
    ピリリと効いてる文章、好きだっ(笑)

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    2016年10月27日
  • コーランを知っていますか

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    知識としてのイスラム概略。
    くだけた文章で書かれていて、取っつき難い感じがなくとても読みやすい。
    旧約聖書も新約聖書もコーランも、もともとは同じルーツを辿っていることを知る。日本人の感覚として仏教を同じ宗教のカテゴリーとして分類するにはあまりに乱暴なようにも思えてくる。
    ニュースで見かけることの多くなったイスラム諸国の問題の前提が少し理解出来そうな気になれます。

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    2016年05月21日
  • 源氏物語を知っていますか

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    言わずと知れた源氏物語。知りたいし読みたいのだけれど、どうにも長い。他にも読みたい本は多いしと思い悩んでいるところに本書。全54帖が一巻にまとめられ楽しく読める。
    著者の ~~を知っていますかシリーズを読むのは ギリシャ神話、旧約聖書、新約聖書、コーランに続いて5作目だがどれも現代小説のように読めて素晴らしい。その理由はあとがきにもあるように人生訓のような教訓めいたものを押し付けようとしないところにあるのではと思う。
    望むらくはこのシリーズで 古事記や日本書紀や論語もやって欲しい。方丈記は自分でなんとかなるかなぁ。

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    2016年05月02日
  • 私のギリシャ神話

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    ギリシャに行く前に勉強にと思って読みました。
    わかりやすかったし、行く前に読んでよかったと思います。

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    2016年02月27日
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア

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    私の好きな短編集。
    最後にすっきりはしない、「え?」という終わり方をするのですが、それもまたおもしろい。
    決して主人公にとってハッピーエンドというわけではないんだよね。
    ブラックユーモアで、また読み返したくなる本でした。

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    2015年12月29日
  • 闇彦

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     阿刀田氏の短めの小説。自伝的とあり、また創造の原点との帯にもつられ読んでみた。少々難しいというかとっつきにくい内容。

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    2015年04月05日
  • ナポレオン狂

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    怪談の短編集。以前に別の短編集で「この人は怪談が向いている」とレビューしたことがあるが、本作ではその良い部分がうまく押し出された印象を受ける。なお、SF作品であったように、オチが先に見えてしまうものもあるが、そこだけをメインとしていないので、気にならない。

    収録作すべて割と万人にオススメは出来るんだけど、少々エロ表現も入っているので、高校くらいからかな。ものすごい名作ってわけでもないけれども、面白いですよ。

    余談にはなるけれども、よほど気に入っているのか、電話のベルを何度も「ルン」と表現しているところだけは引っかかった。

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    2015年01月15日
  • ナポレオン狂

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    第81回直木賞受賞作。
    最後の数行の切れ味が鋭く、
    特に「ナポレオン狂」と「甲虫の遁走曲」は、
    ヒヤリとさせられた。

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    2014年11月24日
  • シェイクスピアを楽しむために

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    話自体は11/30個だったけど、面白かった。四大悲劇(ハムレット、オセロー、リア王、マクベス)も分かったし、ジュリアス・シーザーはカエサルだって知れたし(笑) 意外と収穫の多い本だった、また忘れた頃に読み直したい。

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    2014年08月19日
  • 恋する「小倉百人一首」

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    2011年に出版された、阿刀田高さんの本です。
    阿刀田さん、1935年生まれですから、出版当時76歳。
    軽く淡々と、でも面白く、小倉百人一首の解説、紹介、というエッセイ本です。

    他の、「古典解説エッセイシリーズ」(と言って良いのか判りませんが)もそうなんですが。
    肩の力の抜け具合が素晴らしいですね。

    「学術的な野心や興味で読んでもらう本ではありません。
    フツーに暮らしている人が、興味、知的好奇心で読む本です。
    それから、もともと詳しい人が読む本でもありません。
    良く知らないんだよなあ、という人が読んで、読み易い本です。
    卑下する訳でもないけれど、それ以上でもそれ以下でもないですよ。
    ただ、お子様が読む本でもないですよ。いい歳をした大人が読む本です。
    そのつもりで、大人が楽しめるように書いてますからね」

    という確信があるんですよね。
    だから、とにかく、これを読んで、「良く判らなかった」ということは、ありえない!…というくらい判りやすく書いてらっしゃいます。
    でも、子供向けじゃありません。
    大人向けの雑学とか、どうでもいいような脱線話を、落語で言えば、まくらのように振りながら、一首一首、解説してのおしゃべりです。

    愉しく軽く、読めました。
    電子書籍で読んだんですが、表紙が可愛くて素敵ですね。
    (電子書籍だと、何かのときに、スマホで簡単に部分読み返しが出来る、というのも、この手の本の場合はちょっと良い感じがします)

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    備忘録、というのも空しいような本なんです。つまりは100の短歌の説明してる本ですから。

    なんですけど、軽く書いておきますと。

    ●「古今和歌集」みたいな、「天皇家、朝廷が、その時々で選んだ、その時代のベスト和歌集」というのが、10個くらいあります。
    その10個の中から、「ベスト・オブ・ベスト」みたいな感じで、藤原定家さんが、鎌倉時代に入ったくらいの頃に選んだのが、百人一首。

    ●だから、百人一首は万葉集からのものもあれば、鎌倉に入ってからの時代のモノもある。
    作者や和歌の内容、そこから推定される物事を味わっていくと、天智天武の頃から、奈良時代平安時代から源平時代まで俯瞰出来て面白い。

    ●阿刀田さんが、正岡子規などの和歌論なども引きながら、「これはつまらない和歌だよね」などと、結構手厳しい(笑)。
    無論、「これは良い歌だよねー」というのもあって、そのあたり、教科書的ではなくて面白い。

    ●大人向け、なので。政治闘争が匂う歌、恋の歌なども多数ありますが、若干下ネタになるところも含めて、
    キレイゴトではない解釈や味わいもあるよね、という視点。なんだけど、阿刀田さんなので、ほんとにお下劣にはならないところが、好ましかった。
    恋の歌に関していうと、平安時代などの貴族の恋愛風俗みたいなものは、ちょうど、マンガ「あさきゆめみし」も含めて、源氏物語を愉しんだところだったので、
    なんとなく推察がついて読み易く楽しかった。

    ●阿刀田さんが数度言及しているのは。
     下手をすると1400年くらいまえに作られた文学が、モノによっては、今すっと読んでも愉しめる。
     こういう言語って、世界史的に物凄く稀だ、ということ。
     それは確かに、考えようによっては、日本語っていうのが長年の経年の熟成を経た、興味深いコトバだよねえ、
     それは素晴らしいのじゃなかろうか、という視点。

    ●それは確かに、日本語で暮らす僕たちが、「歴史の連続性」みたいなことを意識しやすいことにはなりますね。
     それは、素敵なことだと思います。今後の指針は必ず過去に転がっていますからね。

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    2014年07月31日
  • 日本語えとせとら

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    阿刀田高のコラムは面白い。

    覚えておきたい言葉として
    井上ひさしの座右の銘
    「むつかしいことをやさしく、
    やさしいことをふかく、
    ふかいことをゆかいに、
    ゆかいなことをまじめに、
    かくこと」

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    2014年02月15日
  • イソップを知っていますか

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    ネタバレ

    阿刀田高の古典もの。BC6世紀にギリシャで生まれたイソップの物語を、15世紀に日本に入ってきた「伊曾保物語」と「イソポのハブラス」の内容を中心にまとめたもので、子供のころからよく知っているものから、意外なものまで幅広く解説。よく知られているものと言えば、「アリとキリギリス」ですが、原典ではキリギリスではなく「蝉」らしい。蝉だとあまりに短命で、冬までは生きられないと思うのだが…。ちなみに毛利元就の「三本の矢」も元ネタはイソップらしい。この手の小ネタが満載の内容。

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    2014年02月11日
  • 幻の舟

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    ネタバレ

    初の阿刀田高。歴史ミステリともいうべきか。信長が狩野永徳に命じて描かせた安土城の屏風絵が一種の呪いとなる...そんな話。史実から様々な関連性をザッピングさせるところが凄い。日本史に明るくないと睡眠効果を発するところがあるけれど、総じて面白かった。

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    2014年01月27日
  • ナポレオン狂

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    阿刀田ワールド満載の一冊です。 本作は何度、読んでも、下げが分かっていてもおもしろい。 オムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」で有りそうな作品です。 是非是非、再読をしたい名作です。

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    2014年01月06日
  • コーランを知っていますか

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    あの阿刀田さんが、コーランについてはもちろん、イスラームの誕生やら行ってみた現在のイスラーム諸国の話なども書いてる。特にコーランは目を通したことがなかったから、それがストーリーとかなく有機的な繋がりもない、言ってみれば親父の説教のようなものとの喩えでわかりやすく説明してもらえてよかった。ヨルダンやサウジアラビアなど、何年か前に行ったところが出てくるんだけど、阿刀田さんはそうゆう感想を抱くかとこれまた面白かった。

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    2014年01月04日
  • 私のギリシャ神話

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    阿刀田高さんのギリシャ神話ものでは「ギリシャ神話を知っていますか」を前に読んでいますが、本著はNHK教育の人間講座用に新たに書かれたもの。「知っていますか」よりかなり後に書かれたもので、より詳しく丁寧な印象。ギリシャ神話は神様や人物同士の関係が複雑で、ストーリーの細かいところを結構忘れていたりするので、改めて復習するにはコンパクトにまとまっており、最適な本です。

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    2013年12月09日
  • 獅子王アレクサンドロス

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    歴史には明るくないので、史実がどうかとか詳しいことは分からないけれど、物語として、とてもおもしろく、アレクサンドロスが神性を帯びた不思議な魅力を持つ人物として描かれ、私も魅了されてしまった。
    世界史の勉強をしているときに、この本に出会っていたら、ただ年号を覚えるだけより、断然面白かったと思う。

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    2013年10月16日