阿刀田高のレビュー一覧

  • ナポレオン狂

    Posted by ブクログ

    直木賞ものを読みたいなーと思いつつタイトルに惹かれて手に取った一冊。短編集です。なかなか変わった発想と美しい文体でさらっと読めた。

    0
    2013年07月17日
  • やさしいダンテ<神曲>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    阿刀田さんお得意の古典入門版のダンテの「神曲」。入門版なのでかなり平易に書いてあるものの。登場人物は新旧約聖書、ギリシア神話、ローマ帝国の歴史上の人物、ダンテが生きた時代のフィレンツェや周辺地域の有力者等で、それぞれの素養がないと、背景もよく分からないと思う。私がついていけるのは入門書まで。きちんとした訳の本はついていけないだろうな(笑)。あと「煉獄」という概念がよくわからない??ちなみにロダン作の「地獄の門」(国立西洋美術館前にありますが)はこの神曲がモデルとの事。

    0
    2013年05月19日
  • イソップを知っていますか

    Posted by ブクログ

    エッセイです。

    イソップ物語について、うんちくのある楽しい読み物でした。

    目の前で、阿刀田さんが、話しているのを聞くような口語調の文章でした。

    昔から、それも大昔から、伝えられている物語は、人間の本質的な欠点や、陥りやすい弱点をついているものです。

    あらためて見直してみるのはいいことのような気がします

    0
    2013年05月04日
  • 冷蔵庫より愛をこめて

    Posted by ブクログ

    短編の名手ということで読んでみたら、テイストがすごい好きな作家さんだった。
    最後の最後に落としこむ手法には舌を巻きます。

    0
    2013年04月15日
  • 私のギリシャ神話

    Posted by ブクログ

    ギリシャ神話大好き!
    この本は神話の各エピソードを丁寧に、物語的に説明してくれるのでとても読みやすいです。
    広く浅くではなく、何話かを深く掘り下げていくスタイル(でも分かり易い)なので、まずギリシャ神話をざっくり大まかに掴んでから読むといいかもしれないです。

    0
    2013年03月11日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈黎明篇〉―プルタークの物語―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新旧約聖書、コーラン、ギリシャ神話などの阿刀田高の古典シリーズは好きでいろいろ読んでいますが、これはローマ歴史学者プルタークが書いた、ギリシャ・ローマの英雄の伝記。

    0
    2013年03月03日
  • 日本語を書く作法・読む作法

    Posted by ブクログ

    この人の文章は読みやすい。かれこれ20年愛読しているが、ずっとその感覚は変わらない。

    博識で難しい話を面白おかしく書ける、本当に頭のいい人だな、と思う。

    昔府中市のホールで阿刀田さん夫妻の公演と朗読会があったので応募して行ったことがあったのを思い出した。

    しかし読むのは好きだけど書くのは嫌いっていうのがすごいことだと思う。無駄のない執筆活動ですね。

    0
    2013年02月01日
  • ナポレオン狂

    Posted by ブクログ

    ミステリ?というか、をさらっと短編で消化してくれる。
    サクサク読める。
    一通り、うまいオチ付きで面白い。

    0
    2013年01月20日
  • 短編小説を読もう

    Posted by ブクログ

    短編小説の名手による短編小説ブックガイド。ジュニア向け新書だけどジュニアだけが読むんじゃもったいない充実度だと思いました。紹介されてるものがみんな面白そう。

    0
    2013年01月18日
  • 新装版 食べられた男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2~3pの短編がこれでもかとてんこ盛り!
    オチが先に読めたりする作品もあるけど、大抵にやりと笑ってしまう。
    ただ1つ、麻雀の話で分からないものがあった。
    ルールも柄の意味も、麻雀自体知らないから仕方ない。
    それだけが心残りだけど面白かった。

    0
    2012年11月25日
  • エロスに古文はよく似合う

    Posted by ブクログ

    「今昔物語集」紹介本
    確かに、古文にエロスはよく似あう気がする。。。
    他の今昔物語解釈本よりも、阿刀田さんの解釈の方が深み(?)があって面白い。阿刀田さんの他の作品も読みたくなった。

    1
    2012年10月24日
  • 新装版 妖しいクレヨン箱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     「正直なライター」のような、奇妙なカタルシスを感じる作品を読めただけでも大きな収穫である。
     城昌幸氏のショート・ショートよりも(時代の要因が大きいであろうが)読みやすかった。が、物足りない気も同時にした。難解な言い回しが深みを生み出す、とは言わないし、思わない。であっても、やや薄っぺらさを感じてしまった。その「軽妙さ」が、あるいは持ち味なのかもしれない。
     言えば、作者あとがきにある理由(商業的需要ありき)も関係しているのかも。

    目次(覚書)

    白い犬
    金色の月
    赤い酒
    青いハイヒール
    緑色の目
    銀色の二人
    黒い穴
    黄色い灯
    茶色の音
    桃色の飛行機
    空色のセーター
    灰色の雪
    糸の男
    夏の

    0
    2012年10月17日
  • イソップを知っていますか

    Posted by ブクログ

    イソップ物語は、多少知っている。
    でも、イソップのことは全然知らなかった。
    なんとなく、漠然とグリムより前かなぁ、と思っていたけど、
    まさかBC6世紀ごろの人だったなんて!
    ソクラテスよりも前だなんて!
    日本はその頃、縄文時代ですよ・・・(^^;)
    そして、イソップ物語が日本に入ってきたのも、明治以降かと思っていたら、
    なんと、安土桃山時代だったなんて~~~!

    この本では、イソップの紹介と、イソップ物語が日本で本になった「イソホのハブラス」(安土桃山時代)と「伊曾保物語」(江戸時代か?)から、いろいろな話を紹介している。
    知っている話も、知らない話もたくさんあるけど、やっぱり全く知らなかった

    0
    2012年09月11日
  • イソップを知っていますか

    Posted by ブクログ

    少し前にその日読んで帰宅する予定の本を会社に忘れ、本屋に寄ったら発売されていたので購入。このシリーズも随分出ましたね。

    イソップさんがBC5世紀だか6世紀の人だったとは知りませんでした。中世ぐらいの人かと思っていた。有名な寓話は知ってる、知ってると言う感じですがマイナーなお話はこんな話もあったんだ…という感じで多分またすぐ忘れてしまうのだろうな、と思います。それにしても面と向かって批判が出来なかったから狼だの狐だのになぞらえたのでしょうか。個人的に狐はいつもずるがしこい性格で描かれているがパンダだって結構獰猛な目をしている、というような一文にそうだよなあと強くうなづいてしまいました。面白かっ

    0
    2012年07月24日
  • 日本語えとせとら

    Posted by ブクログ

    ゆたかで、ユニーク、おもしろい日本語について「ことばは深い(17)」「ことばと遊ぶ(15)」「ことばの道草(19)」「ことばの知恵(8)」の4つのカテゴリーで59の項目に渡り日本語について綴られている。

    日本語について、すこし不思議なことから、用語の解説から、小説に登場するものから、多岐に渡り日本語を楽しめる。そして勉強になることがたくさん。

    巻末には「小説家の眼」として、新人諸氏(おそらく小説家を志す新人)にむけて『テーマ、モチーフ、そして花』というタイトルで松本清張の小説「黒地の絵」を題材として、小説の解説を行われている。
    これも勉強になった。

    ----------------
    内容

    0
    2012年06月29日
  • 新トロイア物語

    Posted by ブクログ

    「トロイの木馬」の逸話で有名なギリシア神話に出てくる城塞都市・トロイア(英語名:トロイ)に生まれた一人の少年が父親と共に神託を授かるところから物語は始まります。
    神話を舞台にした物語なので、ギリシア神話で有名なゼウスやアポロン、アフロディーテなど神々の名前が随所に出てきます。
    歴史小説、というよりは、古代から伝わる叙事詩環を元に、日本人に合うように作られた時代小説です。著者が自分で「あとがき」で言明してます(^^ゞ

    著書の主人公はアイネイアス。
    女神アフロディーテの御子と言われ、トロイア戦争を生き延びた数少ない武将の一人で、トロイア脱出後、数年の流浪の旅の末にイタリア半島に流れ着き、後のロー

    0
    2012年06月12日
  • 遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集 ミステリー

    Posted by ブクログ

    阿刀田高の物語は、日常にひそむリアルな背景が存在するので、どの話も本当にありそうな感じがして、ゾワッとします。
    「来訪者」という話が、特に人間の恐ろしさ・おぞましさが感じられました。
    短編で、どの話も読み応えがあります。

    0
    2012年05月27日
  • コーヒー党奇談

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ阿刀田高の短編集。思い入れがある。
    この一冊を読んで阿刀田高を好きになった。
    とてもいい出会い。
    どの話も素敵。

    0
    2012年05月13日
  • 仮面の女

    Posted by ブクログ

    実にブラックな作品たち。
    男女のそれを書かせたら強烈ですね。
    ただし、万人向けではありませんが…

    特に爽快に感じたのは
    火遊びが過ぎたものたちに
    強烈な鉄槌が見舞われる「その遺産を捜せ」です。
    まあ、相応の罰ですね。
    くれぐれも愚かなまねは考えぬよう。

    その他にも強烈な作品があります。
    癖はありますが、
    一度読んだらやめられなくなります。

    0
    2012年04月30日
  • 冷蔵庫より愛をこめて

    Posted by ブクログ

    ものすごくブラックな作品たち。
    時には結末部分を読んで
    思いっきり背筋が寒いことに気付く作品も…

    面白かったのは
    ほんのちょっとの火遊びが大やけどになってしまった
    「夜の真珠貝」かな。
    よくよく文章を読んでいきますと…
    「あーあ」な展開がそこに待ち受けております。

    …肝心の表題作は…
    まさに「狂気」
    歪んだ愛はついに凶行に及びます。
    狂気って恐ろしいもの。

    0
    2012年03月25日