阿刀田高のレビュー一覧

  • 妖しい関係
    阿刀田ぶしにどっぷりはまって楽しめる。
    日常の隣の妖しくて怪しい関係がつまった1冊。
    一般書で子供の頃から読んでいた作家さんの1人。
    ジュブナイルから星新一さん、そして阿刀田さんが一般書のスタートだから。
    間隔をあけても、ああ、そうそう、これが阿刀田さんだ、とその世界にあっという間に帰って行ける。
  • やさしいダンテ<神曲>
     ダンテの神曲を読んだことがある日本人ってどれほどいるの? 

     月に1冊以上本を読む日本人は50%くらいでしょ? 10冊以上読む人にいたっては数%しかいないらしい。なんでわざわざあんな分厚い本を読むのさ。


     と、言い訳をしたところで、そういえばこんな本があったなあ、と積ん読本の中から発掘した本...続きを読む
  • ナポレオン狂
    久しぶりに恐怖で鳥肌が立ちました!
    グロに頼らず、純粋な恐怖で攻めてくるのがすごく好き。
    中でも代表作の「ナポレオン狂」は一作目で心の準備ができてないという事もあってか読み終わった瞬間にゾワゾワ〜と背中がざわつきました。

    後から考えれば考えるほど恐怖を感じる作品もあったり、考えさせられる作品もあっ...続きを読む
  • 恋する「小倉百人一首」
    阿刀田高氏が「小倉百人一首」を解説した一冊。
    下ネタもあったものの、結構楽しく読めました。
    解釈が楽しく、肩肘張らずに入れたのでコレクションに
    したいですね。
  • ナポレオン狂
    高校生の時に読んで以来、懐かしさのあまり再読。全然内容は覚えていませんでしたが、流石の切れ味!これこれ、とゾクゾクする切れ味を堪能しました。来訪者は特にいいですね!
  • 楽しい古事記
    2年前に読んでいるんです。再読。読書会の課題図書。

    前に読んだ時も面白かったのですが、再読しても面白かったです(笑)。
    そして、改めて、「読んだはずなのに、ほぼ忘れている」ことに衝撃。
    ヒトは、忘れる生き物ですねえ。
    だから素敵なこともいっぱいあるんですが。

    ●とにかく、「ああ、この神社、この旧...続きを読む
  • 待っている男
    星新一死後の第一人者的存在って言われてるだけある、待っている男紙の女藁の人形ありふれた誘拐が好きだった。
  • 短編小説のレシピ
    とても参考になった。

    いろんな本が紹介されていて、物語を作る上での手法が紹介されている。

    たくさんの短編を書いている阿刀田高だからこその説得力もある。
  • 楽しい古事記
    いやー、面白かった。古事記を面白く分かりやすく解説する本です。解説というと堅苦しいので、古事記を紹介してくれる本です。古事記に登場する神様や天皇ゆかりの地を筆者が訪れた時のことも紹介されており、一種の旅行記としても読める。

    実は、これを読んでからというものの、ゆかりの地に行きたくて仕方がない。奈良...続きを読む
  • 楽しい古事記
    古事記のあらすじ部分は平易であるだけでなく、エッセイならではの筆者の思考や感性も散りばめられていて共感できるので、とても面白く読めた。所々挿入してある紀行文(?)がまた興味深いのでもう少しあれぼもっと奥深くなったかな。
  • 冷蔵庫より愛をこめて
    母からの推薦で学生時代に読んだものを再読致しました。 本作で阿刀田高氏のファンになり、しばらくはブラックジョークに凝ったのを覚えています。 時間が有れば、是非、再読をしたい私の中での不朽の名作です。
  • アーサー王物語
    文句なく面白い
    この痛快冒険シリーズの中で
    おそらく最高作だ(まあシリーズ全部は読んでないが)
    子供向けなのに男女のまぐわいシーンがあるなど
    ちょっとドキドキもする
    子供だけではなく
    大人も読め!
    4.6点
  • ホメロスを楽しむために
    ホメロスの叙事詩、トロイ戦争を描いたイーリアスと、トロイ戦争の英雄オデュッセウスの帰還までを描いたオデュッセイア。阿刀田高の古典シリーズは外れ無しです。
  • 短編小説を読もう
     自身も一級の短編小説家である著者の「短編愛」をつづったもの。芥川から始まり、コナンドイル、志賀直哉、中島敦など、高校生のときにむさぼるように読んだ懐かしい小説がたくさん登場して、小説の読みどころを余すところなく伝えている。改めてそれらを読み返したくなった。
     小説を読む楽しみを再認識させてくれる珠...続きを読む
  • 愛の墓標
    男と、女との世界。
    それはさまざまな世界が見られるもの。

    基本的に終わり方は
    あまり良いとはいえない作品だと思います。
    決してどちらかが鬼畜なことをしたわけではないけれども
    女性側の性質がかなり危なかったり、
    おつむが足りなかったり…

    特に数作品は
    つややかな後に恐怖さえも
    覚える作品となってい...続きを読む
  • ジョークなしでは生きられない
    到底女性には読ませられない
    強烈クラスのブラック・ユーモア。
    つまりいえることはそれだけ男女の関係には
    書くネタがたくさんあるということなのでしょうね。

    そして最後につくのは広辞苑…あれ?
    名前がどうやら違うようですね(笑)
    著者も良く考えたものですね。

    だけれども決して下卑たものではなく
    よく...続きを読む
  • 壜詰の恋
    これまた初期の方の亜刀田高さん作品。
    安定感半端ないですね!
    やっぱりこの人の書く小説は何度も読んでしまうと絶対にオチはわかるのですよ。が、オチがわかってだからなんだー!バリバリこの人の本質はそこではないんですよね。星新一さんの小説はなかなか読み進めてもオチは読めない作品が多かったりしますが、わ...続きを読む
  • 新装版 最期のメッセージ
    この作品の中に入っている『あらすじ』という作品。
    これを気に入ってしまったがために、阿刀田高さんの魅力にすっかり引き込まれましたね、はい。
    話の展開といい、最後のオチといい、素晴らしい。
    これ以上にないくらいのストーリー展開だと個人的には思っています。そしてこの作者の文章はショートショートのブラック...続きを読む
  • 日本語を書く作法・読む作法
    阿刀田さんの小説は読んでいないのですが、古典教養に関するエッセイ、たとえば『旧約聖書を知っていますか』あたりの新潮文庫は何度か読み返して楽しんでいます。
    「日本語」と、「日本文学」に関連するあれこれを綴ったエッセイしゅうですが、これが私には大層アタリでした!

    曰く、日本語は特殊な言語だから、日本語...続きを読む
  • 新トロイア物語
    これはすごい小説だと思う。何がすごいかというと、まず量が(笑)。
    しかし面白さのあまり一気に読んでしまった。
    金のりんごが云々といった神がかり的な部分は最小限に抑えて、現実的な解釈をもってホメロス(だっけ?)の原著を再構成している。
    最後に著者の阿刀田高氏も述べられているが必ずしも原書に忠実ではない...続きを読む