阿刀田高のレビュー一覧

  • 獅子王アレクサンドロス

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    ネタバレ

    常軌を逸した東方遠征。ギリシア人の夢であった、世界の果て(ペルシャ)
    まで到達したアレキサンドロス3世は、多分自分の「世界の王になる」を実現するのと、「世界を見る」好奇心があったんだろうなぁ〜
    後継者のことは、あんまり考えずに死んじゃった。

    勝負の天才であり、仲間に恵まれた遠征だったが、
    狂気が潜んでいるのもまた、事実。
    宮殿を酔った勢いで放火?したこともあるし、
    怒りで仲間を殺したこともある。
    いろいろな人格があった?それとも、現状に適応しただけなのか?

    しかし、アレキサンドロス3世のお墓はどこにあるんだ?

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    2022年01月09日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    半畳もあって、流れるように読めた。本当のユダヤ教徒が読んだら少し怒るかもしれないけど、素人にとっては、これくらい例えながら解説してくれる方が読みやすい。

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    2021年06月14日
  • 短編小説を読もう

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    春休みの課題図書になっていたので、手に入れて読んだが、もしかしたら今は絶版になっているかもしれない。書店では扱っていなかったので、古本で手に入れた。
    読書初心者には強くお勧めできる本である。短編の紹介をテーマごとにしてくれているのだが、引用部分もかなりあり、興味を持てる作品に出会える確率は高そうだ。とても読んでみたくなる紹介ばかり。
    もし本当に絶版だとしたら、これはかなりもったいないのではないだろうか。

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    2021年03月20日
  • 地下水路の夜(新潮文庫)

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    薬指の秘密が好きでした
    信仰は、信じることに一番の意味がある
    と感じさせられました

    神話や聖書など古くから語り継がれている物語の語り部である著者ならではの短編集でした

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    2021年03月19日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    これは面白かった
    教養として読もうと思って読み出したので、「面白い」をあまり期待していなかったことも正直あったからそのギャップのせいもあるだろうけど
    エッセイ的な小話をはさみながら物語として旧約聖書を読めました

    ギリシア神話を知っていますかを先に読んだけど、それよりも読みやすく面白かったです
    新約聖書の方も読みます

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    2021年02月14日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    かなり丁寧にゆっくり読みました
    ギリシア神話は色々と物語の前提となっていたりするので、勉強しておこうと思った次第です

    神々の人物紹介的な最後の章の「古代へのぬくもり」を最初の章にしていないところに、
    著者の、神話を物語として楽しんでほしいというような気持ちを感じました

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    2021年01月18日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    主要なエピソードが大変分かりやすく解説されていてすっと頭に入ってきた。
    創世記からではなく、アブラハム以降の歴史から始まる順番も作者のこだわりがあり面白い

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    2020年09月15日
  • 漱石を知っていますか(新潮文庫)

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    漱石の作品には『坊ちゃん』から入り、再読も含めて2016年の夏までに『明暗』下巻までを読み終えた。その上での本書である。良くも悪くも引用が多い。読んで記憶が甦るところと、まったく記憶に残っていない部分があった。古今東西の様々な物語に精通する著者の目線は、当然のことながら自分の何倍も深く漱石を見ていて参考になる。著者の独断と偏見の六角評価図(レーダーチャート)も面白いが、私の好きな『吾輩は猫である』が低評価なのが悲しい……

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    2020年07月15日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    ギリシア神話は有名だがほんの少ししか知らないので、本書を手に取った。
    この本は非常に読みやすい。神話の全てではなく、人気エピソードをいくつかピックアップしたものだ。
    読んだ感想は、ゼウスは奔放だと聞いていたが、アポロンもクソ野郎が過ぎる。気に入った女性は人妻だろうが相手が嫌がっていようが、どうにかしてやろうとする。基本的に女性の立場が低いらしく、「ジュピテルと一つのもの(この場合妻)を共有するのは、不名誉ではない。」と表現されてもの扱いだ。パンドラも「すべての贈り物」という意味だし、全ての悪いものは女性が原因、とされるあたりも男性目線なのを感じる。

    次にミュルラの話も興味深かった。ミュルラは実の父と悲恋をした王女が変身した樹、没薬の木の樹脂という意味。親子婚を辞さないエジプトでミルラ(没薬)が珍重される訳だ!と妙に納得。

    他にはアキレウスの女装やヘラクレスが男色家なこと、イアソンの冒険など有名人の意外なところが知れたような喜びがあった。
    パンドラの壺と衆議院解散を結びつける辺りは著者のセンスに唸ってしまった。プロメテウスとエピメテウスの「プロローグ・エピローグ」からの「先見の明と下衆の後知恵」も面白かった!

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    2020年07月01日
  • コーランを知っていますか

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    日本人には馴染みの薄いコーランの内容を非常簡単にユーモアを交えて解説してくれている。我々とは価値観がまったく違う世界に特段の興味を持たせてくれる一冊。

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    2020年06月26日
  • アーサー王物語

    笹

    購入済み

    引き込まれました

    有名なアーサー王物語をはじめて読みました。岩波文庫のような直訳ではなさそうでしたが、文章がきれいで読みやすく、はじめにこの本を選んでよかったと思います☺️ 大人のための童話、という感じです。指輪物語なんかが好きな人は、この話もきっと気に入ると思います。

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    2020年05月17日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    ネタバレ

    ・感想、気づき
    ギリシャ神話は多くの文学や芸術に影響を与えている。
    神々の話だが人間味の溢れる話が多く、文学として面白い。
    女好きで浮気性のゼウスをはじめ、酒好きの神様がいたりもする。
    ギリシャ神話は登場する神の年齢等、あまり細かいことを気にしない。
    なんとなく聞いたことのあるエピソード(例えば迷宮ラビリンスに怪物ミノタウロスが閉じ込めてあり、倒しに行ったテセウスが退治した後アリアドネの糸を手繰って迷宮を脱出する等)はギリシャ神話の中の話ということが分かった。

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    2020年05月03日
  • 源氏物語を知っていますか

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    学校教育のお陰で書名と著者を知らない人はいないだろう。しかし、この物語がこんなに奥深いものだとは知らなかった。源氏と言えばプレイボーイ……そんな印象しかなかった。美しい女性に心惹かれるのは男のサガ。当時のやんごとない女性は簾内にいて、その簾内に男が入ることは、例え肉体関係がなくとも契りを結ぶこととなる。確かに源氏は多くの女性と浮名を流したが、紫式部は源氏や彼の子孫に対して因果応報の結末を用意していた。女性の目線で、男の浮気に対して強烈なアンチテーゼを感じる作品だと思えた。

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    2020年03月01日
  • シェイクスピアを楽しむために

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    やはりそうだったか!

    「あの」シェークスピアを面白く思えない自分の理解力・感覚に劣等感を抱き続けていた。

    シェークスピアは、本で読むのではなくて演劇として観なければ本当の良さが分からないのですね。

    トルストイのシェークスピア評は、まさに「よく言ってくれた!」の一言。トルストイだからこそ言える内容だろうが、それを敢えて取り上げた(行き着いた)著者にも感心。


    どの作品でも良いので是非ともシェークスピア劇を観に行きたいと思う。

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    2019年12月17日
  • 夢判断

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    ネタバレ

    1977~1979年に発表された作品を14編収録した作品集。単行本は1980年刊行。

    阿刀田高氏はショート・ショートの名手ですが、ショート・ショートというにはちょっと長めの短編集です。
    それぞれの短編がとても良い出来で、間延びしたショート・ショートということには全くなっておらず、それぞれの作品が短編小説でなくては表現出来ない絶妙な内容になっています。
    特に心に残ったのは、野球がモチーフの『柳の下のジンクス』、曰わく付き物件がモチーフの『干魚と漏電』、万馬券がモチーフの『勝ち馬情報』です。


    以下は簡単に各作品の感想↓

    あの人を殺して
    千円札1枚が同封された「あの人を殺してください。」とだけ書かれた手紙が、毎週木曜日に届く、という不条理ミステリー。気の利いたオチがあるわけでもなく、不条理な結末を迎えますが、オチの利いた作品よりも深い印象を残してくれました。


    柳の下のジンクス
    代打要員として1軍ベンチ入りをしているプロ野球選手が、あるジンクスを信じ始めてから代打成功率7割になるという物語。ピンチ・ヒッターの興奮と、ジンクスが持つ神秘に、読んでいるこちら側も胸ときめきました。名作だと思います。


    銀座の恋の物語
    銀座のホステスと、客である係長クラスのサラリーマンとの、恋と金の駆け引きの物語。謎を残した結末が、妙にしんみりとした気分にさせられます。


    蜜の匂い
    結婚詐欺の物語。男と女どちらが上手か、と読者に想像させます。結局、謎めいたまま終わるブラックなオチが印象的です。


    ベター・ハーフ
    ※ネタバレ※
    最後の一行で全てがひっくり返される叙述トリックが見事な一編。完全にだまされました。歌野晶午氏の代表的作品と同じ叙述トリックですが、こちらのほうがだいぶ早いです。


    殺意
    妻の浮気を疑い、浮気相手に殺意を抱く男の物語。オチは、ちょっと強引などんでん返し。


    海が呼ぶ
    怪談+ミステリー。ここまで正統派なスリラーは、阿刀田高作品としては珍しいのではないでしょうか。


    凶事
    阿刀田高作品らしいブラック・ユーモア感がある一編。ただ、阿刀田高作品によくある夫婦関係ではなく、姉妹の関係にしたのは、ちょっと珍しいかもしれません。


    自殺クラブ
    これも銀座のクラブが舞台ですが、男と女の物語ではなく、自殺がテーマの物語。ブラックというより、ダークで陰鬱な一編です。


    紅白梅の女
    男女の関係を描いた情緒ある一編。ブラックな笑いもないという阿刀田高作品には珍しい雰囲気。


    演技
    俳優を目指す学生が、殺されるフリをしてくれないか、という変わったアルバイトを依頼されるサスペンスフルな一編。恐ろしいラストが印象的です。


    夢判断
    予知夢を描いた一編。ずっと恐ろしさで押し通していたのに、最後の最後でブラック・ユーモア。悪いオチではないですが、ちょっと拍子抜けしました。


    干魚と漏電
    こんなタイトルですが、曰わく付き物件に引っ越してきた老女が、電気料金に対する違和感から、曰わくの元凶にたどり着く、という怪談風味のミステリーになっています。タイトルと冒頭のエピソードから、なんとなくオチが予想はされますが、期待を裏切らないオチだとも言えます。これも名作ではないでしょうか。


    勝ち馬情報
    競馬で大きな勝ちが続いている老婆がいる、という情報を手に入れたフリーの雑誌記者の物語。このオチは全く予想出来ず。予想の斜め上を行くブラックなオチで、それまではブラックな雰囲気が無いのに、ラスト2ページで急にイヤーな気分にさせられるのが、実に上手いと言える作品です。これも名作ではないでしょうか。

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    2019年11月28日
  • 危険信号

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    阿刀田さんへの感想は、きっといつも電車の友にぴったりだ!と書いているのだろうなと思いながら、でもやっぱりあまりのぴったりさに同じことを書かずにはいられません。また、文庫25〜30ページっていうのはまさにぴったりの量でした。
    男と女のちょっとエロ系ミステリー系の短編集で、途中で飽きてくるところも全くなくて本当に楽しく読みました。最後に必ずミステリーな仕掛けがあって、ゾッとしながら読ませていただきました。

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    2019年05月15日
  • ナポレオン狂

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    久々の再読。
    阿刀田さんは、星新一さんに続いて好きになった作家さん。
    日常の隣の落とし穴。
    ふと気付く恐怖というのが大好き。

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    2019年02月04日
  • コーランを知っていますか

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    「コーランを知っていますか?」
    「え??・・・そういや知らないな。」

    唐突に、でも何気に目に飛び込んできたので、ついつい手に取って買ってしまう。


    ユダヤ教の側から言えば〔キリスト教も同じだが〕
    「毎度のことだけど、コーランはおれたちの聖典のいいところを抜いて、勝手に自分たちの話にしてるわ」
    となるし、イスラム教の側では、
    「真実は一つ。アラーはすべてお見通しなのよ」

    寛容とユーモアの精神を前面に、余裕と自尊心を背中に保ちつつ(解説より抜粋)。
    入門書として、軽い気持ちで楽しく読み進めさせる。

    本屋での出会いって、この何気なさがあるから、行くのをやめれない。

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    2018年06月29日
  • 日本語えとせとら

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    阿刀田カラー満載

    読み下しでは理解しきれない和歌や言い回しを読み返して、なるほど。ちょこちょこ挟み込まれるジョーク。阿刀田カラー満載です。そして。言葉を知るって豊か。どっちでもいーじゃん、では淋しいって。なるほど。最近ボキャブラリーが貧困になってきたなと感じる方にもおススメです

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    2018年05月14日
  • 楽しい古事記

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    日本書紀は大和朝廷が渡来人に端を発する天皇家の正統性を担保するために都合のいいストーリーを神話の形をとって作成したものらしい、従って日本書紀にはない記述が多い古事記にこそ真実が散りばめられている。という説を読んだことがありますが、本書を読んでその古事記すらも似たようなものだと知って、がっかりしたというよりむしろ楽しい気分になりました。
    征服とか権力闘争といった生々しい過去すら、どこかのんびりしていて、かつ微笑ましくも滅茶苦茶な神話に仕立て上げてしまった太古の日本人のもつ大らかな気質が感じられ、流石は八百万の神を祀ってきた民族だなぁと感心します。
    今の世知辛い日本では殆ど感じることがないこの気質を、日本人として少しでも次の世に引き継げたらいいのにと思いました。

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    2018年05月07日