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細部まで美味しい解説
語り口が見事だ。このように語られると、とても読みやすい。ただ述べるのではなく、先を読みたくさせる誘導がうまい。また、多岐に渡る素材を上手に配置して、これまた読みやすい。無闇に専門的ではなくて、しかもかなり詳しく核心をついて述べられている。
Posted by ブクログ
誕生日と命日は同じ4月23日。
欧米の大衆娯楽演劇の原点、ハリウッドで最も売れている脚本家、世界で一番有名な作家。
その名もシェイクスピアである。
本書では、彼の生涯と30を超える彼の戯曲の中から11を選んで紹介している
名前は聞いたことあるけど読んだことは…。そんな人にも楽しんでもらえるよう、ユーモアを交えつつシェイクスピアの魅力を解説している
阿刀田さんの小説家ならではの着目と批評精神が本書の奥行きと面白さを生み出していて、ああこんなに面白いものなのか!と素直に思わせてくれる
著書を読むのはこれが始めてだけど、すごい人だ…
個人的に印象に残ったのは「オセロー」と「ウィンザーの陽気な女房たち」
「オセロー」は主人公が黒人。
決して差別問題がモチーフではなく
肌の黒さというものが醸し出すどうしようもない心理的葛藤を描いているところに面白さがある、と。
なるほど、これがシェイクスピアの凄さなのか…と腑に落ちた。
「ウィンザーの陽気な女房たち」は唯一オペラの舞台で見たことがあって、
本をちらりと読んでみたけど、むむ、入り込めない、、
やはり戯曲はあくまでテキストに過ぎず、舞台になって初めて生き生きと動き出すのでは…?とも思ってしまう
とはいえ活字の世界に分け入らない理由にはならないので、いつか原作の良さもわかるようになりたい
Posted by ブクログ
いや〜阿刀田さんの『〜を楽しむために』と『〜を知っていますか』シリーズはどれもコストパフォーマンス高すぎます。めちゃくちゃおもしろいし、ためになるし、言うこと無し。
このシリーズ読むと、必ずそこで紹介されている話をもっと知りたくなるし、その舞台となっている地に行きたくなるし、ちょっと教養を得た(気に)なるし(笑)
入門書的な趣もあるんだけど、結構深いところまで言及してたり。阿刀田さん自身の解釈や四方山話も楽しいし、何度も読み返したくなりますね。そしてまた、その価値が十二分にあります(*´ー`)
例に漏れず、シェイクスピアが読みたくなりましたし(笑)
Posted by ブクログ
オリビア・ハッセー主演『ロミオとジュリエット』を観た勢いで再読す。
ロミオはジュリエットに一目惚れするまで、ロザラインという女性に懸想している。この設定、必要だろうか?
阿刀田高の見解は「消し残しのような気がしてならない。つまり元本にロザラインがいたものだから翻案のとき充分に考慮を払わずに、つい残してしまった」
納得である。
第5話『夏の夜の夢』のダイジェストを読んでいて思う。職人たちによる婚礼の座興は、行き違いによる悲劇で『ロミオ〜』と似ている。いっそ『ロミオ〜』そのままにしてしまう趣向もありではないか。
イギリスはもとより、『ハムレット』の舞台とされるデンマークの古城を訪ねる紀行文も読めて、お得である。
ただ『リチャード三世』など歴史劇のダイジェストは、時代背景と人間関係が錯綜していて難しかった。
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