阿刀田高のレビュー一覧
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常軌を逸した東方遠征。ギリシア人の夢であった、世界の果て(ペルシャ)
まで到達したアレキサンドロス3世は、多分自分の「世界の王になる」を実現するのと、「世界を見る」好奇心があったんだろうなぁ〜
後継者のことは、あんまり考えずに死んじゃった。
勝負の天才であり、仲間に恵まれた遠征だったが、
狂気が潜...続きを読むPosted by ブクログ -
半畳もあって、流れるように読めた。本当のユダヤ教徒が読んだら少し怒るかもしれないけど、素人にとっては、これくらい例えながら解説してくれる方が読みやすい。Posted by ブクログ
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薬指の秘密が好きでした
信仰は、信じることに一番の意味がある
と感じさせられました
神話や聖書など古くから語り継がれている物語の語り部である著者ならではの短編集でしたPosted by ブクログ -
これは面白かった
教養として読もうと思って読み出したので、「面白い」をあまり期待していなかったことも正直あったからそのギャップのせいもあるだろうけど
エッセイ的な小話をはさみながら物語として旧約聖書を読めました
ギリシア神話を知っていますかを先に読んだけど、それよりも読みやすく面白かったです
新約...続きを読むPosted by ブクログ -
阿刀田高の「〇〇を知っていますか」シリーズの最新巻。巨匠谷崎潤一郎の魅力を余す所なく描いた力作。
既に古典の部類に入れて良いかも谷崎潤一郎。自分が読んだことがあるのは「細雪」と「痴人の愛」。特に後者を読んだ衝撃は忘れられない。教科書に題名が出てくるような日本文学史に残る作品、中身がまさかの異状性癖...続きを読むPosted by ブクログ -
かなり丁寧にゆっくり読みました
ギリシア神話は色々と物語の前提となっていたりするので、勉強しておこうと思った次第です
神々の人物紹介的な最後の章の「古代へのぬくもり」を最初の章にしていないところに、
著者の、神話を物語として楽しんでほしいというような気持ちを感じましたPosted by ブクログ -
主要なエピソードが大変分かりやすく解説されていてすっと頭に入ってきた。
創世記からではなく、アブラハム以降の歴史から始まる順番も作者のこだわりがあり面白いPosted by ブクログ -
漱石の作品には『坊ちゃん』から入り、再読も含めて2016年の夏までに『明暗』下巻までを読み終えた。その上での本書である。良くも悪くも引用が多い。読んで記憶が甦るところと、まったく記憶に残っていない部分があった。古今東西の様々な物語に精通する著者の目線は、当然のことながら自分の何倍も深く漱石を見ていて...続きを読むPosted by ブクログ
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ギリシア神話は有名だがほんの少ししか知らないので、本書を手に取った。
この本は非常に読みやすい。神話の全てではなく、人気エピソードをいくつかピックアップしたものだ。
読んだ感想は、ゼウスは奔放だと聞いていたが、アポロンもクソ野郎が過ぎる。気に入った女性は人妻だろうが相手が嫌がっていようが、どうにかし...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人には馴染みの薄いコーランの内容を非常簡単にユーモアを交えて解説してくれている。我々とは価値観がまったく違う世界に特段の興味を持たせてくれる一冊。Posted by ブクログ
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これでもか!!
というくらい、非常にわかりやすく、
軽快なリズムで旧約聖書を要約してくれています。
旧約聖書は特に内容も難しく、
独特な世界観についていけずつい敬遠しがちですが、
歴史と深く関係しているということがよくわかりました。
聖書って意外と面白いんだな~と発見。
わかりやすい...続きを読むPosted by ブクログ -
・感想、気づき
ギリシャ神話は多くの文学や芸術に影響を与えている。
神々の話だが人間味の溢れる話が多く、文学として面白い。
女好きで浮気性のゼウスをはじめ、酒好きの神様がいたりもする。
ギリシャ神話は登場する神の年齢等、あまり細かいことを気にしない。
なんとなく聞いたことのあるエピソード(例えば迷宮...続きを読むPosted by ブクログ -
学校教育のお陰で書名と著者を知らない人はいないだろう。しかし、この物語がこんなに奥深いものだとは知らなかった。源氏と言えばプレイボーイ……そんな印象しかなかった。美しい女性に心惹かれるのは男のサガ。当時のやんごとない女性は簾内にいて、その簾内に男が入ることは、例え肉体関係がなくとも契りを結ぶこととな...続きを読むPosted by ブクログ
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やはりそうだったか!
「あの」シェークスピアを面白く思えない自分の理解力・感覚に劣等感を抱き続けていた。
シェークスピアは、本で読むのではなくて演劇として観なければ本当の良さが分からないのですね。
トルストイのシェークスピア評は、まさに「よく言ってくれた!」の一言。トルストイだからこそ言える内...続きを読むPosted by ブクログ -
平易な文章であり、作者独自の切り口でギリシア神話を紹介するエッセイ本。ギリシア神話に興味がなくとも、楽しめる一冊である。しかし男性目線でそうなってしまうのか、女性が蹂躙されている説話の取り上げ方か気になる。バッカスとアリアドネなんて、これではただただアリアドネが気の毒で、神話として残す理由が全く分か...続きを読むPosted by ブクログ
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旧約は唯一神と人間との物語であった。ユダヤ教、キリスト教の原点となるもので、唯一神を崇める民族のみを優遇する論調は、多神教の世界に住まうものとしては、やはり違和感を感じる。ユーモアと、身近な例をひく著者の筆致が、とても気に入っている。解説に出てくる古事記は『楽しい古事記』として開花する。すぐに『新約...続きを読むPosted by ブクログ
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文学者である阿刀田さんがギリシア神話にまつわるエピソードを12章掲載した本。ギリシア神話の逸話を知らなかったので自分が理解できるか不安だったが、阿刀田さんの文章が面白すぎてサクッと読めました。
人間の想像力の恐ろしさを知ると共に、古代ギリシャの話が現代で通用するのが人間の不変性を物語っているよう。Posted by ブクログ