阿刀田高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トロイア神話を、伝説としてではなく、現実に起こりうる物語としての視点で描かれた小説。
阿刀田さんの文章、すごく好きです。メタファーがすごく素敵。美しく、生々しい表現。
ギリシャ神話で有名な逸話、トロイ戦争にて、トロイア王家の生き残りで、後にローマで国を作ってローマ人の祖となった銀髪の美丈夫アイネイアスを主人公の“伝説”を基にして“実際の出来事”を想定した小説です。
美と愛の女神の子アイネイアス。彼の視点で見たトロイア戦争はとても興味深かったです。
もともと私はギリシャ神話がすごく好きで、ひととおりの知識は持っていたのですが、とにかく阿刀田さんの創作部分が面白い!
もちろん、調べ上げられた上で、細かいところにこだわった上での創作ですが。
この本を読んで、新たに好きな人物が増えましたv阿刀田さんの主観に踊らされてるような気がしないでもないですけど(笑)。
アイネイアスに焦点を当てるなんていうのは、阿刀田さんだけでしょう。彼に興味を持つ日本人は少ないそうです(作中より)。
とにかく人物が魅力的。とにかくパリス!パリス!今までパリスはバカ王子だと思っていたのですが、この本で印象が随分と変わりました。享楽的で奔放な人物でありますが、彼は勇敢な戦士であることには変わりありませんでした。阿刀田さんの創作部分が大きいのかもしれませんが、私もパリスはこういう人物だったのだと思いたいです。
王がルールであるこの時代、かなり残虐非道でヘコみました。よくもそんなこと思いつくな、というくらい色んな残酷なやり方で殺していくんです。特に女性の力がとても弱かったこの時代、気の毒な人生を送った人が多くて。色々考えさせられました。
ギリシャ神話を扱う物語としては、今まで出会った中で最高の物語です。 -
Posted by ブクログ
いや〜阿刀田さんの『〜を楽しむために』と『〜を知っていますか』シリーズはどれもコストパフォーマンス高すぎます。めちゃくちゃおもしろいし、ためになるし、言うこと無し。
このシリーズ読むと、必ずそこで紹介されている話をもっと知りたくなるし、その舞台となっている地に行きたくなるし、ちょっと教養を得た(気に)なるし(笑)
入門書的な趣もあるんだけど、結構深いところまで言及してたり。阿刀田さん自身の解釈や四方山話も楽しいし、何度も読み返したくなりますね。そしてまた、その価値が十二分にあります(*´ー`)
例に漏れず、シェイクスピアが読みたくなりましたし(笑)
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Posted by ブクログ
ブラック・ユーモアのジャンルでは、阿刀田さんの処女作(だと思う)。短編が18編おさめられています。
いやぁ〜最高だった♪やっぱり、阿刀田さんのこのジャンルの作品にはずれはないね。このジャンルはほぼ全部読んでるけど、つまんないと思った作品は皆無です。
今回も例に漏れず、全ておもしろかった★その中でも特によかったのは、『ギャンブル狂夫人』かなぁ。他の作品にも共通して言えることなんだけど、絶対にオチがわからない。毎度、話がおもしろくて×2、結末はどうなるの!?ってドキ×2してて、オチに辿り着くころには興奮はMAXで、そんで、もう予想外の結末読んで、ヴォルテージあがりすぎて頭大爆発!!って感じ(笑)
あぁもう大好きすぎる。すでにこのジャンルの本、数十冊は2、3度は読み返したなぁ。 -
Posted by ブクログ
阿刀田さん大好きだぁ(#^_^#)
彼はすごい。知識の幅もさることながら、深さが尋常じゃない!!私なら1つのことを深く学ぶだけで一生費やしちゃいそうだけど(笑)
阿刀田さんは、幅広く&深く様々なことをご存じのようで。毎回感銘を受けます。ホント、色んなことに造詣が深いようで、一度頭の中をのぞいてみたいゎ(笑)
この本は、世にはびこる詭弁について、鋭くかつおもしろく書かれています。
特におもしろかったのは、『トーナメント理論』かな。これは、私もずっと心の中で漠然と感じてたことだったんだけど、阿刀田さんは、私のモヤ×2した気持ちを、スッキリハッキリ論理的に書いておられました。イヤハヤ。やはり彼は天才だ(笑)
あと、『ペンは剣より強し』は目からウロコだった〜。ずっとペンは剣より強いって漫然と思ってたけど、たしかに、ペンが剣より強いことってほとんどないのかも。
例えば、いくら世論が内閣総辞職に反対だ〜って言って、新聞社がそういう論調で書いても、総理が解散するって言えば解散されちゃうし、牛肉の再々輸入再開も、いくらマスコミがダメだと書き立てても、オエライさん達が決定しちゃって再開されちゃうし。
やっぱり、いくら「真なり」と言われてることでも、一度は疑ってみることって大事だよな〜。そしたらもっと色んなことが深く見えてくるのかもしれない。