阿刀田高のレビュー一覧

  • ナポレオン狂

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    直木賞受賞の表題作を含む短編集

    むかし色々と読んだ気がするが、著者のイメージはブラックジョーク・ショートショート・ダーク星新一といったところ

    この作品を読んだら幻想・怪奇も加わった

    マイベスト作品「来訪者」
    タイトルが秀逸「裏側」

    説明じみた表現を使わずに、わずか40°でどんでん返しを決めてくる

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    2025年04月17日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    とっつきづらい印象のある旧約聖書について、阿刀田高さんが軽い切り口で解説してくれるエッセイ。昭和の時代に書かれたものだけに例えなどは古いですが内容はまったく問題なし。入門編として、少しだけ詳しく知りたいというニーズにぴったりでした。Audible で聴きました。

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    2025年04月14日
  • 黒い回廊 阿刀田高傑作短編集 ホラー

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    阿刀田高はやはりストーリーテリングが上手いと思わせてくれる一冊。自作解説&角田光代の鑑賞がついた短編小説作品集。人間のダークな部分を垣間見てしまった気になるなんとも言えない読後感は、湊かなえ作品のそれと似通っている。作品を読み終えて改めてタイトルをみると「あぁ、そういうことか!」という感嘆とともに、最初にタイトルをみた時のイメージとのギャップに唸らされる。作品それぞれに人間のえぐみと昭和を感じさせる雰囲気、美しい情景描写と鋭い人物描写のハーモニーが味わえる。一切の無駄な部分を見事に削ぎ落としながらも豊かに物語を語る阿刀田氏の筆の上手さに研ぎ澄まされた刃物の鋭さを感じた。

    菊の香り

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    2025年03月30日
  • コーランを知っていますか

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    身近に多くのムスリムの方がいるので、彼らの行動原理を知るために読んでみた。
    思いの外コーランと聖書のつながりが大きいこと、同じイスラム社会でも国や宗派によって大きな開きがあること、断食以外にも厳格な斎戒があること等を知れた。

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    2025年03月05日
  • コーランを知っていますか

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    ギリシャ神話、聖書シリーズと比べると、そもそもの啓典の特性上小説を読むような読書感は薄れた気がするが、それでも詰まることなくスラスラとコーランの外観を少しでも知れた気がします。
    阿刀田先生いつもありがとうございます。

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    2025年02月26日
  • コーランを知っていますか

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    ネタバレ

    コーランの内容とマホメットの生涯をかいつまんで全体を紹介した本。旧約聖書と重なるエピソードやその違いも検討されていて、とてもわかりやすかった。
    コーランの内容を知りたいとかねて思っていたのだけど、なかなか退屈な読み物で通読は難しい。その点、阿刀田氏の概要把握力は的確と思われ、ありがたかった。
    ちなみに、氏には親しいイスラム教徒の友人がいるというわけでもなく、あくまでもコーランとその他資料を読んで書かれたやさしいエッセイである。

    小説家として氏は、コーランはもう少しエピソードを面白く語ることもできるのに、なんでそうしないかな……と訝しんでおられる。

    ですよね。

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    2024年11月26日
  • エロスに古文はよく似合う

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    今昔物語集の、本朝(日本)の部の中の男女の性にまつわる説話を中心に、著者お得意のユーモア、ウイットを交えたエッセイで紹介する。しかし『知っていますか』シリーズとは雰囲気が異なるが、今昔物語集への興味がわいてくる。芥川龍之介が今昔物語集を題材に作品をものしたということも(恥ずかしながら)初めて知った。まずは本朝の部から読んでみようかな、もちろん現代語訳で(笑)

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    2024年11月24日
  • 谷崎潤一郎を知っていますか―愛と美の巨人を読む―(新潮文庫)

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    以前岡山県の勝山に行った時に訪れた資料館で、谷崎が敗戦直前に勝山に疎開していた事を知った。

    谷崎は1945年8月14日の晩餐を荷風と共にしている。食料難の中ですき焼きをつつく事が出来たのは二人のネームバリューのおかげか、はたまた恩ある荷風の為に谷崎が尽力したのか…

    戦時最後の晩餐を取りながら二人は何を語り合ったのだろう。戦争の行方か、文芸論か、食べ物についてか、単なる昔ばなしか、想像を逞しくさせる。

    ふとそんな事を思い出しこの本を手に取った。

    関西に住んでいるのなら谷崎を読まないと勿体ない。

    喜久屋書店阿倍野店にて購入。

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    2024年11月04日
  • 冷蔵庫より愛をこめて

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    阿刀田高氏の第一作品集。1978年刊行。

    ショートショート、というにはちょっとページ数が多いけど、ちゃんとオチがある構成はショートショートらしい短編集。

    最初の作品集から、既に完成形、という感じです。
    後の作品集との違いを敢えてあげれば、直接的なグロテスク描写がある、というところと、雰囲気がある作品がいくつかある、というところ、ですかね。

    直接的なグロテスク描写がある、名編は、美食家が夢の中で食べるものがエスカレートしていく「わたし食べる人」。
    雰囲気がある作品での名編は、鸚鵡の鳴き声で昔の悲しい恋を思い出す「歌を忘れない鸚鵡」。
    阿刀田高作品らしい名編は、他にいくつも。
    見知らぬ人の葬

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    2024年10月18日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    ネタバレ

    面白かった。しかし、書こうと思ってから調べたりする時間が10年かかったというだけあって、お手軽なのに確かな感じのある本だ。最近のわーっと短期間にリサーチしてサクッとまとめるようなスタイルとは熟成度が違う。
    ただし、いろいろな例えとかでイメージ豊かなのは良いが、例が昭和だから若い人にはどうだろう。文章は滑舌よく軽妙で噺家のよう。
    安心して楽しめる本であった。また聖書の全体像のおさらいという目的は、予想外に捗ったのであった。

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    2024年10月18日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    興味はありながらも、何度も関連書を手に取り挫折しを繰り返してきた旧約聖書について、軽い文体で紹介してくれるているので、入門書としては最適かなと思います。
    ディテールにこだわらず、意味不明なところや矛盾したところはそれとして、思い切ってスルーするのも良い。

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    2024年10月12日
  • 谷崎潤一郎を知っていますか―愛と美の巨人を読む―(新潮文庫)

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    ー谷崎はもちろんのこと、阿刀田さんのこのシリーズも、大好きなんだよなー

    ということで即決買いし、他の積読や読みかけの本を押し除けて面白く読みました。

    いちばん好きな「細雪」も、
    痛くて怖い「春琴抄」も、
    性癖が理解できないけど関西の言葉遣いがリアルで嬉しい「卍」も、
    今の勤務先に近い場所が舞台の「痴人の愛」も、
    全て網羅されていて、それらのよさを一緒に語れる+新しい知見も与えてくれる人を見つけた感じがして、本当に面白かったです。

    現実世界でこんなお友達が欲しいな・・・


    ずっと避けていた「猫と庄三と二人のおんな」を次は読みたい。

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    2024年09月22日
  • 私が作家になった理由

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    失礼ながらスルスルっと小説家に
    なった方なのだと思い込んでいました。
    大変な経験を幾度かしていらっしゃいますが、
    前向きに明るく物事を捉えて人生歩まれているように感じ、そういう生き方いいなと思いました。

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    2024年08月16日
  • 幻の舟

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    ずーっと昔にブラックユーモアに
    ハマって、読みまくっていた時期が
    ありました。今回久々に手に取りました。
    多分読んでない、もしくは、タイトル変わる前の
    もので読んだかもしれないですが、久々に
    ぞくっとして面白かったです。
    主人公と似たような経験がありまして
    ある絵画に魅入られた事があります。
    周りが止めてくれなければ
    私も舟が来てたかもしれません。

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    2024年08月16日
  • 本からはじまる物語

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    まだ本を本格的に読み始めたばかりなので、各作家さんの特徴など、自分にとって読みやすかったなどが分かり、これから本を…という人におすすめ!
    本屋を巡る話しはどれも面白かった!

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    2024年06月27日
  • 源氏物語を知っていますか

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    「源氏物語」は、平安時代の貴族社会における複雑な人間関係と恋愛を描いた傑作だ。光源氏は、経済力や男らしさだけでなく、相手への思いやりと誠実さが重要であることを示している。 当時の貴族社会では、娘を嫁がせることで家族の地位を高めることができたため、女性の役割が重要視されていた。一方で、光源氏自身も「一線を超えた不祥事」で皇室出自から平民に落とされ、再び貴族の地位を得るという曲折を経験している。
    登場人物が多く、複雑な人間関係が描かれているのは、紫式部の卓越した筆致によるものだが、最後に登場する浮舟は、紫式部自身の姿を重ねて描かれているのかもしれない。
    本文にある「女性にモテるための条件は経済力や

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    2024年04月15日
  • 源氏物語を知っていますか

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    大河が紫式部な今年を逃すと源氏物語について知る機会がしばらくこなさそうだなということで阿刀田高の古典解説シリーズ。相変わらずわかりやすくて面白い。大雑把にしか知らなかったけどしっかりあらすじや登場人物を知ってみるとやはり色んな意味ですごい物語です。

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    2024年03月10日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    タイトル通り解説は非常に易しい。しかし元の描写がそもそも難しいので、理解しづらい部分は多々あるかも。
    地獄、煉獄、天国と上がるにつれて描写は難解に、情景は想像しづらくなる。煉獄までの案内人ウェルギリウスがダンテの心情を慮り、励ましを投げかけてくれるのに対して、ヒロインであるベアトリーチェは雄弁だが厳しい。普通逆では?
    私が死んだらこの世界ではリンボかな〜と思ったりもする。

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    2024年02月04日
  • 壜詰の恋

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    奥付は昭和59年2刷。当時高校生の自分が読むには艶っぽい短編集だったな~。ブラックな結末は著者の真骨頂。行きずりの恋を思い出す香水。しかし、大量生産された後の現実は……。印象的な表題作。「夢の街」で繰り返されるであろう苦学生とその成れの果ての男の運命。「魔除け」の不倫関係の思いもよらぬ解消方法。なんとも大人の小説だった。巻末の著者自身による作品解説も良かった。

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    2024年01月25日
  • コーランを知っていますか

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    コーラン入門書。というと少し不敬かもと思うほどにフラットかつ砕けている。エッセンスは伝わるので実際入門には良い。コーランの宗教の中での位置付けや自分たちのポジションどり、生活に根付く部分や実情を網羅している。

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    2023年09月20日