阿刀田高のレビュー一覧

  • 旧約聖書を知っていますか
    齋藤孝さんの本で、紹介していたので読んでみた。宗教関係のことはほとんど無知に近いので、教養を増やすために読んでみた。
    著者のおやじギャグや体験談などを交えて、フランクに書かれているためとても読みやすかった。登場人物が多いので、混乱することもあり、戻ったりしないといけないところもある。読みやすく書かれ...続きを読む
  • 新トロイア物語
    阿刀田氏の「知っていますか」シリーズ以外を読むのは初めて

    「トロイア」
    なんとなくのあらすじは知っているというトホホな知識量
    さらにかなりぼんやりしてきているのでここでしっかりおさらいしようと読むことに

    登場人物は多めながらもさすが阿刀田さん!
    いちいち特徴的な部分をニックネームにしてくださり...続きを読む
  • 赤い追憶 阿刀田高傑作短編集 ミステリー
    傑作短編集ということで、既読作品ばかりなのだけど、やっぱり阿刀田作品はいい。
    こういう、日常の隣りにあるちょっとした怖さとか、ぞくっとする感じに没入。
    ま、「爪のあと」の男性は、つらっと何してやがるって感じで好きになれないけど。こいつが痛い目に合うオチがほしkったw
  • コーランを知っていますか
    阿刀田高のこのシリーズは好んで読むが、その中でも特に面白かった。逆説的だが、コーラン自体が面白くないからだと思う。
    細かい、くどい、権威主義的?、ムハンマドに都合良過ぎ!、という感じ。旧約聖書や新訳聖書、ギリシャ神話や古事記の方が物語性に富んでいて遥かに面白い。コーランに遺族の相続割合について記載さ...続きを読む
  • 旧約聖書を知っていますか
    0 なんで読んだの?
     (1) 漫画とかによく出てくる旧約聖書とはどんな内
      容か知りたかった。
    (2) 旧約聖書のあらすじ
    (3) 旧約聖書ってこんな事が書いてるらしいと世間
      話ができる状態

    1 どんな本?
      旧約聖書のダイジェスト的な本で読み易くする工
    ...続きを読む
  • ナポレオン狂
    ちょっと不気味な話を集めた短編集(怖くないものもある)。解説にあるように、正面からはっきり描かないからこそ恐怖は際立つのだろう。
  • ギリシア神話を知っていますか
    「やさしいダンテ」に続いて阿刀田氏
    そもそもはこちらをずっと読みたいと思っていたのであった
    「やさしいダンテ」同様大変読みやすくお気に入り
    冗長的で退屈な部分を一切省いた「おいしいところどり」してある

    さて、「ギリシア神話を知っていますか?」…
    なんとなく知っているものもあるし、あれ?これってギリ...続きを読む
  • 旧約聖書を知っていますか
    軽妙な語り口のエッセイとして純粋に面白かった。
    桃太郎の「お腰につけた吉備団子くださいなっ」のような呑気なノリで旧約聖書が引用(?)される。
    和田誠のイラストも合っている。

    聖書についてクリスチャンが神学的に説明するより、素人が素人に説明する方が案外理解が深まるものだ。それが表面的な理解であっても...続きを読む
  • やさしいダンテ<神曲>
    ダンテ「神曲」
    気になっているが、読めない自信満々…
    いつか……も無理な気がする
    というわけで、世の中の自分のような人たちのために阿刀田氏がこういう書を提供してくださるのだ!

    我々を飽きさせないように、こちらの立ち位置に合わせてくださるところが何とも申し訳なくなってしまうほど!
    ん?と思うとすかさ...続きを読む
  • 甘い闇 阿刀田高傑作短編集 男と女
    男女にまつわる短編集。
    「靴の行方」がゾッとして面白かった。

    傑作短編集は合本になっているものを電子書籍で読んできたけれど、これが最後。12時間も楽しめた。いい買い物だったなぁ。
  • 白い魔術師 阿刀田高傑作短編集 ペダンティズム
    学生の頃ハマっていた阿刀田高を久しぶりに読んでみたくなった。

    阿刀田高の作品は久しぶりだが、やはり面白い。
    だいぶ前に書かれたものだが、今読んでも洒落てるし、少し怖さもあり、ワクワクもする。

    オチを忘れた頃にまた読んでみたい。
  • 旧約聖書を知っていますか
    アブラハムはシケム、ヘブロンに拠点
    ヤコブの夢 ベテル(神の家)
    レビレート婚
    安息日のエレベーター
    ジャンセニスム(ヤンセン主義)
  • 冷蔵庫より愛をこめて
    阿刀田さんの初期の作品ということで読んでみました。
    クセになる感じ。もっと読みたい!
    ギリシャ神話の話など著者の世界観が出ていたなと思います。

    特に面白かったのは
    「冷蔵庫より愛をこめて」オチが予想できなかった。なるほど!!
    「あやかしの樹」気持ち悪いけどオチは最高
    「わたし食べる人」
    「歌を忘れ...続きを読む
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア
    隣の女      凶事
    ギャンブル狂夫人 干魚と漏電
    噓つき      危険な絵本
    猫を飼う女   女に向かない仕事
    当たらぬも八卦 ホームタウン  
    運のいい男

    ブラックユーモアとどんでん返しがテーマの短編集。これまでの中で「ワクワクする」作品が多かった。特に「隣の女」と「干魚と漏電」は、最後の...続きを読む
  • ギリシア神話を知っていますか
    洋画を結構見るのですが、ギリシア神話の素養がないと分からないことも多く、少しでも知識がつけばと手にとってみました。

    エッセイ的な感じもあり、とても読みやすくて面白かったです!
    これを入門書として是非他の本も読んでみたい。

    早速、(今更)見てたSATCの台詞にギリシア神話由来のものが出てきて、それ...続きを読む
  • コーランを知っていますか
    現代は日本であってもムスリムの人々と無縁ではないが、彼らの行動を理解するときにやはりコーランの教えの基礎を知っておくべきだろう。イスラムの文化の根底を支えるコーランについて手軽に解説した本が少ない中、格好の入門書だと思う。キリスト教やユダヤ教との「縁戚関係」をしっかり解説してくれたので分かりやすかっ...続きを読む
  • ナポレオン狂
    筒井康隆著『将軍が目醒めた時』と混同して記憶していた表題作。ナポレオンに関することなら何でも集める蒐集家と、ナポレオンに激似の男が出会ったら……。本作も含め、結末にどんでん返しが用意された短編集。「捩れた夜」がSFっぽくて好みの作品だった。巻末の作品初出を見ると、多くの男性に読まれた小説誌。濡れ場が...続きを読む
  • 冷蔵庫より愛をこめて
    奥付は昭和58年第6刷。筒井康隆とともに著者の作品を高校生の頃に読んだ。あの頃の自分は短編を好んで読んでいた、というより好きな作家の作品に短編が多かったのだろう。そしてブラックユーモアを好きになるきっかけにもなった。本書の作品は、すべてが戦慄の結末で落とされている。「幸福通信」「最後の配達人」が印象...続きを読む
  • 白い魔術師 阿刀田高傑作短編集 ペダンティズム

    幸福通信/あやかしの声/他人同士/紅白梅の女/ゴルフ事始め/サン・ジェルマン伯爵考/ロマンチック街道/白猫アントワネット/分布曲線/慶州奇談/自作解説

    「特別な知識を披露する」をテーマにした短編集。

    本、絵画、スポーツ、歴史と幅広い分野の知識を活かして描かれているが、どれも絶妙にブラック。それ...続きを読む
  • 黒い回廊 阿刀田高傑作短編集 ホラー
    菊の香り 冷たい関係 無邪気な女
    夜のアスパラガス ちらし鮨 真夜中の料理人
    赤い音屋上風景 心の旅路
    妖虫 西瓜流し 恐怖の研究

    さすが傑作短編集だけあって、ハズレなし。今回はホラー系の短編集。「夜のアスパラガス」や「西瓜流し」はなんとなくオチが読めてしまったが。
    「屋上風景」は意外性ではなく飛...続きを読む