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魔性が宿る美しいものに、近づいてはならない。追い求めてはいけないと感じながらも、魔性にとりこまれていく……。信長が唯一安土城を描かせた安土屏風。欧州で行方知れずとなったその絵が、数世紀の時を超え現代に悲劇を呼ぶ。美に潜む魔を描く幻想小説。〈単行本「安土城幻記」を改題〉
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Posted by ブクログ
ずーっと昔にブラックユーモアに ハマって、読みまくっていた時期が ありました。今回久々に手に取りました。 多分読んでない、もしくは、タイトル変わる前の もので読んだかもしれないですが、久々に ぞくっとして面白かったです。 主人公と似たような経験がありまして ある絵画に魅入られた事があります。 周りが...続きを読む止めてくれなければ 私も舟が来てたかもしれません。
織田信長が狩野永徳に描かせたという「安土城屏風」。その屏風には妖気が宿っているという不吉な噂が付き纏っていた。 美しいものには魔性が宿っているというのは割とよく聞く話ではある。いわく付きというかなんというか。それが分かっていながらも、つい追い求めてしまうのが人間の性の悲しいところでもある。本作は...続きを読むそうしたところに端を発した伝奇小説である。 歴史ものを題材としているが、そこまで難しい話題ではなく、文章も平易なため非常に読みやすい。ページ数も200ページ強なので、一気の読めてしまう。
初の阿刀田高。歴史ミステリともいうべきか。信長が狩野永徳に命じて描かせた安土城の屏風絵が一種の呪いとなる...そんな話。史実から様々な関連性をザッピングさせるところが凄い。日本史に明るくないと睡眠効果を発するところがあるけれど、総じて面白かった。
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