阿刀田高のレビュー一覧
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ネタバレ以前から、江戸川乱歩やシャーロックホームズのミステリー小説に興味があった。そのため、まずは、ミステリーの本質を知りたいと思い、手に取った。
ミステリーでは、今までにないトリックを考えるのは難しいのかなと漠然と考えていた。しかし、この本を読んでから、ミステリー小説を描くにあたり、十条の戒めや、構造など、102条のおきてというものが存在することを知り、驚いた。ミステリー作家は、全ての条件を平均以上の巧みさでクリアして、しかもひとつかふたつ傑出したアイデアを示していることに感銘を受けた。
私はミステリーの中でも、イヤミスが好きだ。湊かなえさんの『告白』を読んだことをきっかけに、それぞれの視点で物 -
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阿刀田高、黒川博行、佐藤正午、西村京太郎、馳星周、星新一、夢枕獏『一か八か ギャンブル傑作コレクション』角川文庫。
ギャンブル小説のアンソロジー。7編の短編を収録。西村京太郎、星新一のギャンブル小説はかなり珍しいのではないか。
自分はギャンブルは余りやらない。遥か昔、20代から40代の頃はパチンコをやっていたが、主に羽物という極めてギャンブル性の低い機種であった。羽物だと打止め台の開放を狙えば、少額ながらほぼ勝てた。
7編の短編のいずれも、麻雀、競輪、競馬、カジノ、賭け将棋とバレエティに富んだギャンブルをテーマにしており、いずれの作家も勝つか負けるかの真剣勝負のジリジリした感じを見事に表 -
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学生時代、たまに興味を持った人の歴史小説を読む程度だった私に本の面白さを教えてくれた阿刀田さんの本を本棚から引っ張り出して数十年ぶりに読み返している。
本当に面白いし、子供のころは科学少年だったという阿刀田さん特有の考証が作品の魅力を高めているのだと思う。ホメロスのイリアス、オデュッセイア、ヴェルギリウスのアエネイスの三つの叙事詩を、現実的な規模に合わせて書き換えたと仰っているが、規模を小さくしたと言ってもそれを感じさせないハラハラ感がすごい。
アイネイアスの子ユールスから何百年後のローマ帝国だって、最初の建国されたばかりのとき、塩野七生さんの本を読んで図を見たとき、そのあまりの狭さに驚い -
Posted by ブクログ
壮大。紀元前4世紀。小国マケドニアの王子アレクサンドロス。アリストテレスに教育を受ける。王になり学友たちと出兵しペルシア帝国を打ち破り、さらにインダス川まで東征。私利私欲や怨みつらみでなく、世界平和のためというわけででもなく、「その先はどうなっているのだろう?」という好奇心だけで進んだ感じ。戦争には負けたことがない。自分を神だと考える。死なない。人格が並外れている。でも妙に人間臭いお母さんから生まれている。最終的には部下の抵抗にあって(神託という形にして)引き返すが、惹きつける魅力がすごい。32歳で病死。スピードが凄すぎる。自分の命をあまり大事に思ってないし、後継者を決めておかなければ争いが起