阿刀田高のレビュー一覧
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ホメロスって誰?から始まり、前半はトロイア戦争を描いた「イーリアス」、後半はトロイア戦争後にギリシャの知将オデュッセウスが祖国に帰るまでの冒険「オデュッセイア」について、あらすじを教えてくれる。辻褄が合わないところや現代人が不思議に思うところはちゃんと突っ込んでくれるし、読みやすくて良かった。Posted by ブクログ
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ギリシア神話の有名な話を紹介したエッセイ。読みやすい。ギリシャ神話に語源がある用語や、ギリシャ神話に題材をとった演劇など、雑学をからめていて飽きない。それにしても、オリンポスの神々は本当に人間くさいなあ。恋物語も多いし、とにかく美形が好きだよね。Posted by ブクログ
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大変読みやすく、聖書入門としてとてもおもしろく読めた。
奇跡についての解釈など、ナルホドの連続であった。
ただ、聖書のなりたちについて、最初はギリシア語と書かれているけど、そうだっけ?ちょっと怪しい気がする。Posted by ブクログ -
「やさしいダンテ」とあるが……やさしくない。いや、かなりやさしくなっているのだが、それでも私にはやさしくない。でも、そんな私でもダンテの「神曲」の触りを理解することくらいは出来る良書です。天国編は本当に摩訶不思議……。Posted by ブクログ
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イスラム教の聖典であるコーランがサクッとわかる(わかった気になれる)本。
コーランは、アラーのマホメットへの啓示を、のちにまとめたもの。マホメットは最後に遣わされた預言者(神の言葉を預かる人)だが、それ以前にも預言者はおり、キリストもその一人。
旧約聖書と同様の記述も出てくるし、マリアやイエスも登...続きを読むPosted by ブクログ -
宗教の知識があった方が、小説や映画がより理解できるかと思い、旧約聖書に続いて本書を読む。
旧約聖書がユダヤの長い歴史のように血筋にしたがって書いていくのに対して、新約聖書は、受胎告知に始まり、イエス、ペテロ、パウロなどの活動の話。
わかりやすくて、超初心者向け。
信仰でなく知識として興味がある人...続きを読むPosted by ブクログ -
ギリシア神話に興味を持ち、ネットで見つけた一冊。正直、期待していたのはアダムとイヴから始まる物語で、聖書とギリシア神話が別物であることには読みながら気が付いた(聖書の後半とギリシア神話が混濁しているらしいからやむなし)。でもこちらはこちらで面白かった。ゼウスにパンドラ、プロメテウスにイカロス、皆どこ...続きを読むPosted by ブクログ
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エッセイ的に旧約聖書の概要をざっくりと説明した本。
それでも何も知らないより知っていた方がいい。とっつきやすくてわかりやすく、おもしろい。
旧約聖書は39巻。構造はするめ。
大まかには以下の順に続く。
■神話的 するめの頭
天地創造
アダムとエバ
カインとアベル
ノアの箱舟
バベルの塔
■歴...続きを読むPosted by ブクログ -
阿刀田高が作家になった理由については、決め手があるようなないような、そんな印象を受けました。
ただ、作家になった経緯は、ある程度、理解できました。
こういう、変わった経歴をもった方のほうが、きっと、作家として長生きするんでしょうね。
すでに80歳を越えていらっしゃいますが、ますますの活躍を期...続きを読むPosted by ブクログ -
関西PFP、西川さんのレビューを拝読して私も読んでみました。
沢山読んだことがあるわけではないのですが、昔から阿刀田さんの文体は好きでした。んで、この作品も良かったです。
結構ややこしい内容を、さりげなく読ませてしまう筆力がいいですよね。Posted by ブクログ -
ギリシア神話から切り取った11の物語と最後に総括的な話を入れて纏められている。身近な出来事を導入部として、神話の物語が始まり、著者の話法で展開されていく。ギリシア神話の特徴である人間的な神々が、日常性を伴い、生き生きと面白可笑しく描写されている。昔懐かしい神話が距離感を縮めて眼前で展開されていく気楽...続きを読むPosted by ブクログ
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教養の本。
ギリシャ神話の大枠を理解できる。
大衆世俗に多く読まれるような
サブカルチャーなどのあらゆる創作作品にも
多かれ少なかれなんらかの形で
聖書と並んで影響を与えている。Posted by ブクログ -
阿刀田さんと市さんの、風土と物語を現地で掛け合わせる不思議な旅行記。第2弾。お2人の博識ぶりに脱帽。物語も読みたくなるし、現地に行ってみたくなる。そして、旅先で得たものを阿刀田さんがどう物語にしたのか、作品を読みたくなりました。Posted by ブクログ
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「奇妙な味」という分野の作品ではあるが
あとづけのくくりで先行作はいくらでもあるし
あらゆる短編いやお話のどれもが
喜劇と悲劇というおかしみとかなしみ
怒りと恐怖ををある面でもつのだから
何にでも通ずる形ではある
その枠を意識して作られたお話としてこの本はどうかというと
時代をこえて読み続けられるへ...続きを読むPosted by ブクログ -
ギリシア神話…十分にエロティックであり十分にバイオレンス。そもそもギリシャ神話は教訓的な話ではないという所に驚く。大きな力を要した神々が己の欲望のままに行動したらそこには悲劇しか生まれないであろう。殺人あり暴力あり不倫ありレイプあり…誰もが羨むような美しい男性、美しい女が性が多く登場する。当然、話の...続きを読むPosted by ブクログ
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ダン・ブラウンのインフェルノを読んで、ダンテの神曲を知りたい!と思い、購入。いきなり原文は無理だし、きっとちんぷんかんぷんだろうなぁと思い、この「やさしい」を購入しました。
やさしい、とはいえ、それなりの目的なり意思がないと辛いかもしれないかな。
きっと平易に書かれているんでしょうけどね。
おおよそ...続きを読むPosted by ブクログ -
街中やゲームなどでよく見るギリシア神話の登場人物がどのような神話から出てきているかをわかりやすく書いてあり、世界が非常に広がった。意外と人間くさく、聖書などとは異質なところが興味深かった。Posted by ブクログ
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初読み作家さん。お名前はよく見ていたけれどなかなか手を出すきっかけがなかった作家さんだけれど、ちょうどこの文庫が出たときに本屋さんで今だ!と。
短編集。
不思議な感触の文体に最初はゆっくり舌で味わっていたら、いつのまにかお話が不思議なところまで辿り着いていて、最後の“。”にはっとあたりを見回したら日...続きを読むPosted by ブクログ