阿刀田高のレビュー一覧

  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    老人にはキョウヨウが大切。生活リズムが生じる。張り合いが出る。今日、用はあるか?…奥歯が痛む。診断を受ける。狭心症。手術をする。無事でいられる。痛みよ、ありがとう。…人生を振り返る。チャンスを活かした。決心した。運に恵まれた。もし、作家にならなければどうしてだろう。…亡き人を恋う。あの日、あの時、交わしたあの会話。もっと親しく接していればよかった。会いたいなぁ、あの人に。…希望として、謀みとして、叡知として、後は無となれ、墓はなし。…一人暮らし。90歳。文筆を続ける。重いものを軽やかに。なんとかやってる。

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    2026年09月15日
  • 闇彦

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    直感で選んで貸りてみました。結果大成功!!面白かった!!
    「闇彦」って何?じわじわと謎が解けるような解けないような。絶妙に掴みどころのない感覚。最後の着地が綺麗でとても好きでした。

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    2026年09月08日
  • 旧約聖書を知っていますか

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     中坊でも読めるぐらい平易に、エログロナンセンス抜きで書かれている。著者自身も述べているようにほんの入門書のようなものなのだろう、おかげでスラスラと読めた。内容としても少なくとも旧約聖書の全体像はほんのり掴めたように思える。
     しかしバチ当たりなことを言えば、読めば読むほど信ずる甲斐のない神である。こういった物言いに対する予防線も張られていたが、あくまで予防線ということが見え透いていて、これが世界最大宗教の源泉?という疑問符が頭に尽きなかった。先述の通り一端に触れた程度なので断言は出来ないが、現代的な価値観に照らし合わせれば寧ろ悪魔と言われた方がよっぽど納得がいくかもしれない。
     ともあれこの

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    2026年09月01日
  • コーランを知っていますか

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    イスラム教がよくわかる優れた教養書。コーランに書かれた教義、聖典として語り継がれてきた歴史、そして世界第2位の信者数に驚嘆するばかり。

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    2026年08月18日
  • 新約聖書を知っていますか

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    信仰を持つ遠藤周作と信仰を持たない阿刀田高の両氏のキリスト教観を見てきた。これで聖書について理解できた、というつもりは全くないが、阿刀田氏の飽きのこない語り口でわかった気になるのも有意義かもしれない。

    聖書自体を学びたいというよりも、世の中の作品の中の聖書のオマージュに気づくために一般教養として押さえておきたいというのがある。〈マタイの黙示録〉は意味不明だった。

    とにかく解釈次第。

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    2026年08月17日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    幼稚園時代「アブラハムには7人の子 1人はのっぽであとはチビ 皆仲良く暮らしてる さあ踊りましょう」という曲でよく踊っていた記憶があるので、アブラハムは聴き馴染みがあった。伝承通りだったんだな。

    神を一心に崇め奉る行為に馴染みが無いわけであるが、よくもまあそんなに崇められるよな。創造主を想定して縋りたい程あちらの環境が過酷だったのはあったんだろう。生きる事自体奇跡だったんだろう。

    そういえば、日本にも神はいたな。お客様とか、上司とか、会社とか。邪神だったけど。

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    2026年08月09日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    奥様が施設に入られ、90歳でひとり暮らしを続ける阿刀田高氏の日常を綴ったエッセイ。老いや身体の衰えを嘆くのではなく、読書や落語、料理など日々の暮らしを楽しみながら、知恵とユーモアを忘れずに過ごす姿が印象的だった。90歳になっても教養を大切にし、自分らしく凛と生きる姿勢に憧れを感じる。「死は無であり、墓がなくても気にならない」という達観した死生観にも共感した。老いを悲観するのではなく、ありのままを受け入れながら穏やかに生きることの大切さを教えてくれる一冊だった。

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    2026年07月29日
  • 掌より愛をこめて―阿刀田高さいごの小説集―

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    短編の名手、阿刀田高が送る最後のショートショート。往年のキレは潜めているがブラックユーモア、言葉遊び、ビターなラストからは阿刀田高らしさが感じられる。いつも途中で覚める夢、その先へ進めた日を描く「窓」が特に良かった。

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    2026年07月23日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    学生街の古本屋ではこんな面白い本が100円で手に入る。
    聖書って神話的に捉えていたけど歴史書的でもある事に気づかされた。
    旧約聖書ならではの理不尽で気まぐれ(に我々愚かな人間からは感じてしまう)な神様のエピソードも満載。
    阿刀田さんのユーモアに時代を感じる部分は多々あれど、旧約聖書の入門書としてはとても面白く読めた。

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    2026年06月24日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    阿刀田高の著書。
    昔から彼の著作に接することがあったが、その彼が
    90歳になり、今なお創作活動をしていることに驚きを感じる。ユーモアのある文体で淡々と進めて
    いくところは全く変わらず、まさに老境のエッセイである。

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    2026年06月20日
  • 恋する「小倉百人一首」

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    ネタバレ

    著者の日本語に対する造形の深さ、ひいては作家へと導いた小倉百人一首。実家にも化粧箱に入ったカルタがあったが、カルタ遊びを一度もやったことがない。さて本書である。12のテーマ別に、するっと百首を解説されているのは流石! 私の好きな古典落語「千早振る」から書き起こされているのも嬉しい。千年前の言葉が、現代の人にも通じることに、改めて感心、感動した。もっとも著者の解説がなければ、逆の意味に解釈してしまう歌があったりして……古典の世界は奥深い。

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    2026年06月09日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    阿刀田高の古典解説エッセイシリーズ。入門としてやはり相当に入りやすいですよね。旧約聖書に登場する主要な人物やエピソードについてざっとおさえることができます。なんとなく知っていたことがかなり整理されましたし、何より重要なところが印象に残るような書き方が工夫されているんですよね。
    「まずはアイヤー、ヨッと叫んでほしい」で始まったときはまた随分適当なこと言いはじめたなと思ったけど読み終わった今はアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの4代について(先の掛け声はこの四者の頭文字)はもう忘れないだろうなというぐらいに印象に残っててすごいなと。

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    2026年05月22日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    星3.75
    ずっと気になっていた本。

    教養として旧約聖書の内容を知っておきたいが、原著やそれに近いようなものは中々手が出ない。
    この本は、作者自身も「旧約聖書に基づくエッセイ」と言っている通り、非常にざっくばらんで読みやすい。
    社会の先生が、難しい歴史のことを身近な言葉で面白おかしく話してくれているような感じを受けた。

    よく名前を聞くような「アブラハム」「モーセ」「ダビデ」などの元ネタを知るくらいだったらこれで良いと思う。

    この流れで「新約聖書を知っていますか」「コーランを知っていますか」まで読み進めたい

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    2026年05月07日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    ネタバレ

    メディアでかなり取り上げられていた、高橋源一郎のラジオ番組にもゲストとして呼ばれていた。「老い」の本を読むのはきらいじゃない、だれでも感覚として理解できるのは今の自分だけなので先にいってしまうであろう方たちの心情を知りたいと思う。やはり勢いはないが滋味が感じられる、枯れた味わいというものだろう。
    感銘を受けたところはたくさんあるが、特に「私の好きなもの」の章で終わるのが好きと言っていること。結果はどうあれ終わったことが安らかでうれしいと。❝終わること❞を好きと言ってよいのですね。もうひとつ読書に関して、阿刀田さんでも『百年の孤独』を放り投げてしまったとある。もちろん私もわっからんと思ってやめる

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    2026年05月05日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈栄華篇〉―プルタークの物語―

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    ★★★★ 何度も読みたい

    アレクサンドロスやカエサルなど、アテネが没落しローマが台頭し始めたあたりの年代の人々の紹介。前篇とは異なり、神話の要素がほとんどなくなったので読みやすかった。

    アレクサンドロスの人心掌握術や強引さをカリスマで覆い隠す巧みさが新鮮だった。もっと武骨な人かと思っていた。また、カエサルと敵対していたカトーの、規律を重んじる真面目さは塩野七生氏の『ローマ人の物語』だとなかなか印象に残りづらい部分だったので、友人キケロを規律のために糾弾し、対立してしまうエピロードなど、意外な一面を見たような気がした。(もっとも、彼女はカエサルを描く過程でカトーに触れており、カトーを中心とし

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    2026年04月25日
  • 新装版 食べられた男

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    ブラックでゾッとする話が多かった アイディアがよく思いつくなと思うものばかり、 一文一文の表現がよく非常に読みやすかった 「ひまわり館」「菊の香り」が好みかな

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    2026年04月16日
  • 小説作法の奥義(新潮文庫)

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    小説を書いてみたい、とそう思ったことが無いと言えば嘘になる。自分の表現を試したい、共有したい、感受させたい。そういった野心は持ち合わせている。

    しかし、そうなのだ。何から手をつけていいのか、わからない。何を書きたいのか、わからない。お題に対して何か書けと言われれば、それとなく書けるような気はする。

    ふと、手に取ったのは気まぐれかと思いつつも、潜在的な欲求があったからだと思う。

    ところで、ここで書かれていたことについてだが、内容は面白いが、特に目を見張るような、新しい知見が得られたわけではない。なぜなら、こういった極意めいたものは既出のものであるからだ。

    こころにうつりゆくよしなしごとを

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    2026年04月07日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳でこんなに頭もしっかりしていて杖をつきながらでも近くのスーパーに買い物に行き、自分で簡単な料理を作り掃除洗濯はヘルパーに託し、テレビ見て読書して居眠りをする。
    ときおり子どもたちが様子を見に来る。
    最高の最晩年ではないか。
    こうありたいと思うよ。私も。
    奥様はエッセイの途中で残念なことに施設で亡くなられたみたいだけど、著者が面会に行くととても嬉しそうな顔をしたというので夫婦仲も良かったんだろうね。
    ”ありがとう”を最期の言葉と決めてるとのことだけど、それがまだまだ先に話しと聞いておこう。

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    2026年03月22日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    このような境地に至るにはまだまだ私は子供?だな。教養と経験にあふれる優しいエッセイ!もっと年を取ってまたいつかもう一度読みたいとブックタワーに置いときます。

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    2026年01月27日
  • 怪しくて妖しくて

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    久しぶりの阿刀田作品 この前新聞に写真付きの記事が出ていてお元気そうでうれしくなり本を手に取る ハッキリとした結末が無く最後はお好きなように…みたいなところが好き また昔の本を引っ張り出してこようかな…

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    2026年01月13日