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Posted by ブクログ
阿刀田高はやはりストーリーテリングが上手いと思わせてくれる一冊。自作解説&角田光代の鑑賞がついた短編小説作品集。人間のダークな部分を垣間見てしまった気になるなんとも言えない読後感は、湊かなえ作品のそれと似通っている。作品を読み終えて改めてタイトルをみると「あぁ、そういうことか!」という感嘆とともに、最初にタイトルをみた時のイメージとのギャップに唸らされる。作品それぞれに人間のえぐみと昭和を感じさせる雰囲気、美しい情景描写と鋭い人物描写のハーモニーが味わえる。一切の無駄な部分を見事に削ぎ落としながらも豊かに物語を語る阿刀田氏の筆の上手さに研ぎ澄まされた刃物の鋭さを感じた。
菊の香り
冷たい関係
無邪気な女
夜のアスパラガス
ちらし鮨
真夜中の料理人
赤い首
屋上風景
心の旅路
妖虫
西瓜流し
恐怖の研究
自作解説
鑑賞 角田光代
雅文
普通にあるよく見知った日常の中にある影の部分のおそろしさ。『夜のアスパラガス』なんかは題名は意味深だけど、読み終わった後、果たして貴方はアスパラガスを食べられるか?!全12編、後堪能あれ!
Posted by ブクログ
阿刀田高傑作ホラー短編集。
不倫してる男女、デジャヴ、の話が多くて、そういうコンセプトでまとめられた短編集なのかな?ホラーの中にも皮肉なオチがついてたりブラックだったりするところが面白い。
プラスチックを食べる虫を発見して、ごみ処理で一儲けしようとたくらむ男の「妖虫」がお気に入りです。オチに笑ってしまった。なるほどそういうこと…。
「恐怖の研究」怪異がその姿を現した途端に怖さは半減する、というのに同意。海外のホラー映画とかで化け物がバーンと出てくると一瞬ヒッと驚くけど、後を引く怖さではない。直接的には書かれていない影の部分、そういう恐怖に惹かれます。
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