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ギリシャに生れた盲目の吟遊詩人ホメロスの世界が、阿刀田魔術で生き生きと目前に広がります。イリアス、オデュッセウス、ポセイドン、トロイア戦争──著者の名解説を聞きながらのギリシャ周遊パック旅行のような、至れり尽せりの入門書。今までは読みたくても手が出なかった西洋文学古典中の古典のエキスが、苦もなく手に入る大好評シリーズ第6弾。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
何となく西洋の古典に憧れを抱きつつ、チャレンジすることもなかった「イリアス」「オデュッセイア」。 ギリシャ神話にも何となく憧れを抱きつつ、こちらもいくつかの神々の名前を知っているぐらい。 こんな状態で原典にあたったら、絶対当たって砕けて終わるところを、阿刀田さんの語りにかかると、旅行ガイドに連れて行...続きを読むかれるような心持ちで、誘導されて行ってある程度の中身が身に付いている。 原典が生野菜そのままで、皮も食べたら一番健康にはいいんだけど、味も苦いし、固いし、食べたくない…としたら、この本はスープとか、煮物とかみたいに、美味しい美しい部分だけを他の具材(ギリシャを訪問した時の旅行記など)と一緒に調理してくれる感じ。 面白かったです。 他のも読んでみたい。
ギリシア神話がマイブームだったとき関連として読みました。いや〜あいかわらずこのシリーズはおもしろい。勉強になるし、わかりやすい。最高です。
イーリアスを読んで消化不良だったので色々探して見つけた、なぜ尻切れで終わってるのかとか、木馬の話は誰が語っていたのか納得、判り易く解説してくれる、オデッセイアの解説も有り
古代ギリシアの叙事詩イリアスとオデュッセイアを、いつもどおり易しく解説してくれる。トロイア戦争と言えばトロイの木馬……だったが、この叙事詩には出てこないという。ギリシア神話の神々と人間たちが言葉を交わせていた悠久の昔の物語に惹き込まれた。ラストは、英雄オデュッセウスの生地・イタキ島で、北の星座を見な...続きを読むがら英雄も普通の人も、その生涯の短さはあまり変わらず、「だれもが英雄なのだ。」と結ぶ。なんともしんみり。
ホメロスって誰?から始まり、前半はトロイア戦争を描いた「イーリアス」、後半はトロイア戦争後にギリシャの知将オデュッセウスが祖国に帰るまでの冒険「オデュッセイア」について、あらすじを教えてくれる。辻褄が合わないところや現代人が不思議に思うところはちゃんと突っ込んでくれるし、読みやすくて良かった。
学生時代に世界史の試験勉強で、ホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」という名前を記憶したことがあります。 全く本の中身を知らないのに、歴史のテストで 「ホメロスは何を書いたか?」、、、 「イリアス」と「オデュッセイア」。 正解! テストには正解したけど、中身は全く知らないというのは、ある意味全く知...続きを読むらないよりも恥しいことなので、せめてエッセンスだけでも知っておきたい人にはおススメの本です。原典を読むのは辛いですから。 ハイライトは、ブラピの主演映画「トロイ」の話です。 遺跡発掘で有名なシュリーマンが夢中になった話ですが、原典よりも小説家である著者の解説のほうが面白いかもしれません。
ホメロスが遺した叙事詩『イリアス』、『オデュッセイア』の概要、また古代ギリシア時代の背景知識を著者が解説する。本書によると、ホメロスの生涯に関してほとんどわかっておらず、歴史家のヘロドトスによると、彼は私生児で、父親ははっきりしないのに対して、母親はクレテイスという。二つの叙事詩は当時の人々にとって...続きを読む、単に娯楽であるのみならず、道徳教育、生き方を知るための規範とみなされた。ホメロスが題材としたトロイア戦争は、シュリーマンの発掘によって実際にあった戦争だと判明した。
阿刀田高 「ホメロスを楽しむために 」イリアス、オデュッセイアの基礎解説書。ギリシア神話の知識は役立つ 語り部の面白さ(展開の速さ、人物の豊富な表現など)、神と人間の関係性、人間の愚かさ あたりが 目付けポイントだろうか 人間の運命を操るギリシアの神と 非力で神の思い通りに動く人間の対称性
イリアスとオデュッセイアは岩波文庫で読んだが、何せ3千年前の叙事詩なので冗長なところ、わかりにくいところも多い。 そんなところをまとめてくれている本。 イリアスとオデュッセイアと併せて読むといいと思う。
ちょっと例えやジョークが古いけど、くだけた注釈付きでホメロスに親しむにはいい本。 著者がギリシャの現地取材をしていて、簡単な地図があるのも想像力を刺激する。
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