阿刀田高のレビュー一覧

  • 猫を数えて
    阿刀田 高の【猫を数えて】を読んだ。

    阿刀田 高の真骨頂、男と女の10の愛の物語を綴った短編集である。

    阿刀田 高の小説は「あとをひく」。これは文末に収められている都築 直子氏の解説の言葉であるが、ま

    さしくその通りだと思う。僕が阿刀田作品を読むのはこれで3冊目であるが、自分でもなぜだかよくわ...続きを読む
  • ミステリーのおきて102条
    ミステリーに関するエッセイ。阿刀田氏の知識量が素晴らしい。過去の名作がいくつも紹介されてて、この本片手に色々探してみたくなった。
  • 冷蔵庫より愛をこめて
    事業に失敗して精神病院に逃げこんだ男が退院してみると、妻はいきいきと働いていた。巨額の借金も返済したという。そんなとき、あの男とめぐり合った。あの男は妻の不貞を告げ、一緒に新商売をやろうと誘う。あの男の正体がやがてあばかれ……。ブラック・ユーモアで絶妙に味つけされた、才筆の出世作。
  • 楽しい古事記
    阿刀田さんの作品は他にも読んだ事が
    あったので購入したのですが、
    買って正解でした。

    実際に古事記の舞台になったところへ
    行かれているのでエッセイのように
    読み取れます。

    神話って登場人物が膨大なので
    よっぽど個性が強くないと
    覚えられなかったりします^^;
  • 私のギリシャ神話
    普段あまり、馴染の無いギリシャ神話について書かれている本。学術的なことから、神話を分かりやすくかいてあり、面白いです。
  • 私のギリシャ神話
    阿刀田版、ギリシア神話解説。阿刀田氏のこの種の本は、なんとなく知っているけど良く知らない神話、宗教などをわかりやすく書いてくれているのでGood
  • 黒い自画像
    短編集。全15話。

    エスプリに富んだ話あり。人生の機微に触れる話あり。様々な趣向の話があるんだけど、どれもウィットに富んでて、私の好きな阿刀田節が炸裂でした。

    リアルなんだけど、シュールでもある。フィクションなんだけど、実際にありそうな感じ。そういうのをすごくうまく描くんだよね、阿刀田さんって。...続きを読む
  • まじめ半分
    エッセイ。

    ん?なんか前にも一度読んだことがあるような気が・・・でも何度読んでも、いいね。阿刀田さんはエッセイもおもしろい。阿刀田さんの作品は、フィクションもさることながら、エッセイなどのノンフィクションにもすんごいたくさん雑学が詰まってて、それでこんな価格でいいのかって感じです(笑)

    さりげな...続きを読む
  • 自選恐怖小説集 心の旅路
    ホラー短編集。全13話。

    最っ高っっ!!怖かった〜。背筋がゾクッとする怖い話ばかりでした。

    とくに怖くておもしろかったのは、『らせん階段』と『屋上風景』かなぁ。

    意外な結末と、臨場感溢れる話の展開。ドキ×2しながら読めて、結末に驚かされました〜。そして後引く怖さ・・・。傑作だぁね。ウン。
  • 猫を数えて
    短編集。全10話。

    男女ものなんだけどひどくよかった。男女の心の機微を描くのがうますぎる♪感服の至りです。各話に散りばめられてる阿刀田さんの恋愛観が何とも言えず、よい。うん。こんな風に自分の心情を表現できるってすごいよね。

    『公平感覚』、『恋の確率』なんか特に好き。
  • 風物語
    短編集。全12話。

    今回もよかったぁ。じわっとくるんよね。よさが。そんでどん×2広がってく。まるで潮が満ちてくように。

    お気に入りは、『三十年』、『危険な絵本』、『住みよい町』かな。

    どれも、違ったスパイスがピリッと効いてて最高でした♪
  • 夜に聞く歌
    ミステリー短編集。全10話。

    背筋がス〜ッと寒くなるお話でした。

    全部、不思議というか奇妙なお話。
  • 黒い自画像
    新規購入ではなく、積読状態だったもの。
    2012/5/9~5/10
    阿刀田氏の短編集。奇妙な味と評された初期の短編集を髣髴させる作品が15編並ぶ。とても懐かしい感じ。個人的には、「青い靴」、「赤道奇談」、「蟹」が好み。
  • やっぱり奇妙にこわい話~寄せられた「体験」~
    今回はあまり「こわい!」と思うような話はありませんでした。ショートショートっぽい話やユーモアのある話が多かったように思います。あと、ちょっぴり切なくなるような話も。「“ルージュ”の伝言」と「帰りゃんせ」には少しウルッと来ました。

    他には本好きとして興味深く読ませてもらった「新『うしろを見るな』」。...続きを読む
  • 仮面の女
    女って、男を狂わす。そこがみりょく。弾力のある肌、肉感的な唇、それに回転の早い頭。これが彼女たちの武器。しめしめ、落ちたぜなんて。思ったら危険ですよ。彼女たちはもう飛び立つ準備をしています。
  • 楽しい古事記
    古事記の内容について阿刀田節で書かれていてとても楽しい内容でした。
    登場人物の多さや、名前の覚えにくさはやはり古事記です。
  • 私のギリシャ神話
    ギリシャ神話集、ではなく、阿刀田高さんの「ギリシャ神話エッセイ」です。ギリシャ神話各種を網羅したいなら他の本を読んだ方がいいです。
    しかし、ギリシャ神話は歴史が長いだけに実に粗い。粗い、というのは物語として作りがザツ、ということではなく(一部そういうのもあるようだが)、素材が良いだけに&人々の間に晒...続きを読む
  • ますます奇妙にこわい話
    最優秀作品の「或る暗い夜」、面白かったです。途中まではすごくこわかったんですけど、オチでホッと力が抜けた感じです。「三人の白人」は訳の分からないこわさが何とも言えません…。その他に好きなのは「かわや神」。リアリティがあって、それでいて面白い。応募者の筆力の賜物でしょうね。

    嫌だなぁと思ったのは「猫...続きを読む
  • とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~
    最優秀作品の「不審火」はかなり上手いですね。一般応募作品とは思えません。現実味があるし、人間の心の闇や変化を上手く捉えていると思います。怪談話の中では「そばにいる」と「見られてる」がこわかったです。「そばにいる」は最後の息子の言葉がこわ過ぎ!!子供は“見える”ってよく耳にしますが…。「見られてる」は...続きを読む
  • ミステリー主義
    『全ての物語はミステリーにつながる』という意見をもつ著者のミステリーに関するエッセイが書かれている。
    文庫本。