阿刀田高のレビュー一覧
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[ 内容 ]
とにかくおもしろい芥川龍之介、こんな文章を書けたらすごい志賀直哉、目を見張る設定の中島敦。
子どものとき落語全集と銭形平次捕物控で短編のとりこになった著者は、好きな小説を読みあさっていく。
自らの体験を通じ、また短編の作り手の視点から、ぜひ触れてほしい作品をすすめる。
[ 目次 ]
第1章 短編小説は礼儀正しい
第2章 とにかく芥川龍之介
第3章 ミステリーはいかが?
第4章 不思議な頭のアラン・ポー
第5章 美しい自己中心
第6章 ユニークな短編たち
第7章 週末は松本清張を
第8章 エロスでドキドキ
第9章 ショートショートを短く
第10章 乱れうち一五作品
[ POP -
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いつかダンテを読まねばと思っていたけれど、それにはちょっとまだ自分青二才だな、と弱気になってこれを手に取り。
大変わかりやすく、かつ面白かった。特に、
「現代の感覚でいうとダンテはストーカーである。しかも相手が死んだ後も、徹底的に追いかけ続けるので、かなり気合いの入ったストーカーだ。もっともダンテはこのストーカー行為を思想に昇華させた。」という所に笑った。他にも薔薇の円形劇場を東京ドームで説明しているのとか。
「神曲」自体は…なんて傲慢な宗教なんだキリスト教って、なんて言ったら怒られそうだけどとにかくそれに尽きました。ダンテ本人もかなりのもんだけど(誰を地獄に落としているかのチョイスが)、宗 -
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学生時代に世界史の試験勉強で、ホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」という名前を記憶したことがあります。
全く本の中身を知らないのに、歴史のテストで
「ホメロスは何を書いたか?」、、、
「イリアス」と「オデュッセイア」。
正解!
テストには正解したけど、中身は全く知らないというのは、ある意味全く知らないよりも恥しいことなので、せめてエッセンスだけでも知っておきたい人にはおススメの本です。原典を読むのは辛いですから。
ハイライトは、ブラピの主演映画「トロイ」の話です。
遺跡発掘で有名なシュリーマンが夢中になった話ですが、原典よりも小説家である著者の解説のほうが面白いかもしれません。 -
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[ 内容 ]
八百編もの短編小説を生み出してきたマエストロがみずから解説・案内する、短編小説の醍醐味。
短いだけに、あらゆる技法を駆使した作品は、おもしろさも多彩。
小説作りの源泉と技をも教えてくれる。
向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、夏目漱石、ロアルド・ダール、エドガー・アラン・ポーなど十人の作家の、名作やユニークな作品を具体例として選んで特徴を解説し、短編の構造と技法に迫る。
短編小説をより楽しく読むためにも、また書くためにも役立つヒントが満載。
[ 目次 ]
第1章 短編小説はおいしいぞ
第2章 向田邦子『鮒』そして、その他の短編
第3章 芥川龍之介『トロッ -
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これまた阿刀田流のギリシャ神話で先日の「ギリシア神話を知っていますか」と非常によく似た文調で書かれた(ところどころ表現までまったく一緒!)物語なので、両方読む必要はなかったかなと思わないでもありません。 KiKi の個人的趣味としてはこちらの「私のギリシャ神話」の方に軍配をあげたいかな・・・と思います。 と言うのも、さすがNHK番組のテキストとして準備されていた内容のものだけあって、カラー図版(ギリシャ神話を題材にした絵画や彫刻等々)がかなりの量で収録されており、「ギリシア神話を知っていますか」を読んだ際には手元に別の美術書を置きながらあっちの本をとりあげたりこっちの本をとりあげたりと忙し
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洗練された文章。時に爽やかに時に妖艶に。その深みは大人だけに許された領域のようなもの。
阿刀田 高の真骨頂、大人の切ない恋物語。
11編の短編からなる【花惑い】は、やはり大人の小説だった。哀愁という言葉がぴったりである。
「昨日はどこにいたの?」
「そんな昔のことは忘れた」
「今夜は会える?」
「そんな先のことはわからない」
なんて映画カサブランカのセリフのようなクラシックさが素敵な小説なのである。
モノクロの世界がいい。行間に漂う「モノクロ感」が読むものを魅了してやまない。
恋物語と言ってもドロドロの愛憎劇でもなく、燃え上がるような恋物語でもなく、どこか淡々とした恋。
だ