阿刀田高のレビュー一覧

  • シェイクスピアを楽しむために

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    阿刀田さんの取っ掛かりにいかがですか?シリーズは友人に進められて何冊か読みました。
    このたびシェイクスピアを発見したので呼んでみました。

    自分は大学時代英文科でしたので習った作品はちょっと物足りなかったですが『ヒトゴロシイロイロ』とか覚えやすくてああ、そうだよね、あ~そうだったんだ、と言うような知識満載で楽しませていただきました。

    作品の解説よりも最初のシェイクスピア伝が個人的に面白かったです。4大悲劇…あんまりきちんと抑えてないなあ…

    旧約聖書と聖書とホメロスとコーランと古代史は読みました。聖書は面白かった。是非。お薦めです。

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    2011年07月19日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈黎明篇〉―プルタークの物語―

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    2011/7/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/7/14〜7/19

    阿刀田さんの古典解説シリーズ。今回は、プルタークの「英雄伝」。相変わらず軽妙に紹介してくれるのは良いのだが、如何せん基礎教養が不足していて、取り上げられるのが名前程度しか知らない人が多い。次の栄華編では、知っている人がいるだろうか。

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    2014年07月19日
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア

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    ネタバレ

    終わりに付いている自作解説で短編小説のドンデン返しについて書かれている。
    僕は短編小説が好きであるものの、どこがどのように好きかということを言語化したことがなかったので、この著者解説を読んで妙に納得した。
    僕が短編小説を好んで読むのは「ドンデン返しのカタルシス」を求めているからなのかも知れない。
    すべての作品でカタルシスを得られるわけではないが、キレイに決まった時の快い感覚を求めるのならば、短編小説でサクサク何作品も読んだほうがいいはずだ。

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    2015年09月12日
  • 待っている男

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    短編集ですべて男女におこる不思議や恐怖を描いた作品。
    ユーモアとエロスを中心にして、物語は展開していく。
    直木賞や吉川英治文学賞を受賞し、星新一に続くショートショートの第一人者とされている文豪だが……実は読むのは初めて;

    1984年の作品で、描写にちょっと古さを感じる。
    が、時代がもう少し過ぎてもっと古くなると、逆に気にしなくなるかもしれない。

    切れが良くてかなりブラックですが、新鮮味はあまり感じません。
    それだけ展開が、手本とするべき古典として広まっているということかも。

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    2011年04月27日
  • 日本語えとせとら ことばっておもしろい

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    阿刀田氏の本。2010年。日本語の特質について軽いタッチで述べたもの。いくつかのエピソードは「ことば遊びの楽しみ」と重複するが、それでも軽い気持ちで読める本。後半の書評には構成上少しずるい印象を持ったので星3つ。

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    2011年04月21日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    あれ、今度はダンテなんだ~と購入。
    昔神曲は版画絵の奇麗な本を買ったことがありますが結局最後まで読んでないなあ。

    相変わらずの切り口で面白かったです。
    確かにキリスト教の教養が無い私なんかには理解不能な点もなるほど、そう言うことだったんだとわかることもあり、説明されてもわからないこともあり、でしたが…

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    2011年03月09日
  • 楽しい古事記

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    思い掛けずに阿刀田高による入門シリーズ?を連続で読む。新約聖書にしても古事記にしても、史実と物語の狭間にある書物である。それに対する筆者の態度は、小説家らしく空想を巡らしつつも、あくまでも現実的。あまり史実かどうかにこだわり過ぎるのも興ざめだが、そういう下世話なところが気になるのも本当のところ。ただ古事記は漢字と長ったらしいカタカナが多くて。

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    2011年02月22日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    ダンテの神曲。たまに読んでみようかなと、本屋で思うこともある。その神曲を阿刀田さんが噛み砕いてくれる。
    ベアトリーチェには2回会っただけ、口を訊いたこともない。その女性をダンテは聖女にしてしまう。また、フィレンツェの政敵は地獄で苦しむことにしてしまう。幼児的というか自己中心的な妄想が巨大なスケールで展開。ダンテってかなり変な人だったのでは。
    ギリシャ神話や聖書との関連も判り易く説明。面倒なところは潔く省略。この辺の呼吸が有りがたい。次々に不思議な景色や圧倒的な出来事が続くので、確かに凄いものだと納得。
    いつか、神曲を本当に読んでみようか。

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    2012年06月16日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    表紙とタイトルに惹かれて購入。
    きっと難しい内容だろうと遠くからチラ見していた「神曲」ですが
    物語風に解説しているということなので、理解できたらいいなと期待。
    今読んでいる途中ですが、もしも内容が理解できなくても
    読みやすい文章なので物語として普通に楽しめそうです。
    そして読み終わった後の感想は・・・
    やはり予備知識に乏しいせいか、よくわからなかったり理解できない
    部分が多少はありました。
    あまりよく知らない世界を覗き見させてもらった気分で、
    内容が分からないところがあっても楽しみながら読めました。

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    2011年07月16日
  • コーヒー党奇談

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    寝る前にちびちび読んでいたけれど、うっすらとした怖さのある短編集で、いろいろ夢を見たような気がする。

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    2010年11月25日
  • 短編小説のレシピ

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    読みやすい。作文のハウツーを読みたいと思ったのだが、各作家の生い立ちやら、文豪作品の着想について著者の推測のような記事が多く、普通のエッセイ的に読める。
    かなりたくさんの例をあげている。
    何何の作品から、このようなテクを知り、このように作った…、という実例の流れで説明してくれるので、ただ説明されるだけよりかなり理解しやすい。
    絨毯のお話の例はまるっと載せてくれたので、大変腑に落ちた。

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    2010年06月03日
  • 楽しい古事記

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    僕は、お話の上っ面だけ舐めて、興味を持ったら深く掘り下げて行きたいと思っているので、この本は古事記の入門書のごとく凄く手に取りやすかったです。

    出雲大社とか、諏訪大社とか、大和路とかよくわかんないけどとにかく旅行したいんだという様な僕には、まさしく旅行を盛り上げるオードブル素材のような本でもあります。

    平成22年の3月6日に出雲大社に参拝し、何気なく見た絵馬の数々の素朴な表現ではあるがその情熱に心打たれ、数々の社屋に出向いて絵馬を見てみたいと思うようになり、けどあちこち回って神様怒らないだろうかと考えたわけですが、この本を読んで自分なりに答えが出せましたというようなありがたい本です。

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    2010年03月21日
  • 真夜中の料理人

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    昔読んだときはもっと怖かったような気がするのだが、再読だからかそれとも他にも似たような本が増えたからか以前ほどの恐怖を感じることはなかった。

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    2010年02月03日
  • 新装版 食べられた男

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    面白かったです。特に最初のブラックジョークなあたりが最高に!!
    ショートショートのストーリーがたーくさんの1冊。
    よくこんなに・・・って感じですね。

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    2009年12月09日
  • 獅子王アレクサンドロス

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    ネタバレ

    紀元前4世紀、わずか10年余でギリシアからインドに及ぶ大帝国を築き上げたアレキサンダー大王。その少年時の師は哲人アリストテレスであった。いかなる劣勢、いかなる謀略にも屈しなかった最強の武将の真の姿とは?勇気と知性と一途な夢をもって駆け抜けた波瀾の生涯を圧倒的スケールで描く長編小説。

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    2012年04月06日
  • 新トロイア物語

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    ネタバレ

    現代に蘇る壮大な叙事詩
    絶世の美女ヘレネと王子パリスが駆け落ちした。ヘレネを略奪した者は、求婚した者全員から報復を受ける。ユニークな「テュンダレオスの掟」が、古代ギリシアに予期せぬ大戦争を巻きおこした。名高い「トロイアの木馬」は真実だったのか。壮大な叙事詩の世界に挑んだ歴史小説。吉川英治文学賞受賞作。

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    2011年11月29日
  • 楽しい古事記

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    ネタバレ

    『国の始まり イザナギ・イザナミによる建国』

    『岩戸の舞 アマテラス大御神、岩戸に隠れる』

    『神々の恋 八岐の大蛇退治と因幡の白兎』

    『領土問題 オオクニヌシの治世』

    『海幸彦山幸彦 兄弟の争い』

    『まぼろしの船出 神武天皇の東征』

    『辛酉にご用心 崇神・垂仁天皇の治世』

    『悲劇の人 ヤマトタケルの伝説』

    『皇后は戦う 仲哀・応神天皇の治世』

    『煙立つ見ゆ 仁徳天皇の権勢』

    『殺して歌って交わって 雄略天皇の君臨』

    『女帝で終わる旅 返り咲いた顕宗・仁賢天皇』

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    2011年08月15日
  • エロスに古文はよく似合う

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     1996年6月4日購入

     1996年6月5日初読

     2003年7月1日再読

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    2009年11月18日
  • 楽しい古事記

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    前半の神話的な部分(本辞というらしい)はやっぱり面白い!  イザナギ・イザナミの国造りも、アマテラスの岩戸隠れもスサノオの命のヤマタノオロチ征伐もオオクニヌシの命の因幡の白ウサギも、国引き物語も海幸彦 & 山幸彦の物語も。  あとはやっぱり神武天皇の東征とヤマトタケル伝説は、ストーリー性もあれば、歴史的事実のたとえ話的な要素もあって楽しめます。  でもね、後半の天皇家の系図的な部分(帝紀というらしい) は正直なところ、「ふ~ん」という感じ ^^;  誰と誰が「まぐわって」何人子どもを残して、「殺して」「歌って」の部分は文字を追って一応読んではいても頭には何も残らない・・・・・そんな感じ

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    2009年10月24日
  • ホメロスを楽しむために

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    巻末に収録されている漫画家、里中満智子さんの解説にもあるように、やっぱり読み易いって言えば読み易い本だと思います。  で、KiKi も「難しいこと≒高尚」という幻想には疑問を持っているタイプの人間なので、そういう意味ではこういう本がどんどん読まれてちょっぴり敷居の高い(ような気がする)古典文学がもっともっと多くの人、特に若い世代の人たちに読まれるといいだろうなぁと感じているので、本屋さんで岩波文庫の「イリアス」や「オデュッセイア」に手を伸ばしてみたものの、肩をすくめてまた本棚に戻しているような若者にはオススメできるような気がします(笑)。

    (全文はブログにて)

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    2009年10月24日