あらすじ
夫の浮気が原因で離婚した恭子は、小学生の娘と二人暮らし。ある夜、学生時代の友人晴美が訪ねてきた。相談があるというが……「隣の女」。病弱な姉を支え、独身のまま五十代を迎えた静江。姉の乗った飛行機が墜落したと知らせが入り……「凶事」。夫の隆男は嘘をつく。結婚してよくわかった。このままではいけないと思い詰めた律子は……「嘘つき」。ドンデン返しの技が冴えるブラックユーモア11編。
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Posted by ブクログ
隣の女 凶事
ギャンブル狂夫人 干魚と漏電
噓つき 危険な絵本
猫を飼う女 女に向かない仕事
当たらぬも八卦 ホームタウン
運のいい男
ブラックユーモアとどんでん返しがテーマの短編集。これまでの中で「ワクワクする」作品が多かった。特に「隣の女」と「干魚と漏電」は、最後の数行になるほどと、ニヤリとしてしまった。
Posted by ブクログ
私の好きな短編集。
最後にすっきりはしない、「え?」という終わり方をするのですが、それもまたおもしろい。
決して主人公にとってハッピーエンドというわけではないんだよね。
ブラックユーモアで、また読み返したくなる本でした。
Posted by ブクログ
面白い事は面白い。
だが、古臭い感じもする。
現代の世相の方が世知辛くて過酷なせいもあろうか。
オチが読める作品もあったのは残念。
大学時代にハマっていて、期待値が大き過ぎたか。
Posted by ブクログ
いい意味で期待を裏切ってくれる短編集。
お気に入りは「隣の女」と「危険な絵本」。
「隣の女」は「あぁ、そういうオチがつくのか」と意外性から好き。
「危険な絵本」は子供に本を与える際、内容に注意を払わないと痛い目に遭う。
教養を育んだり、感受性を高めたりする本だが見方を変えれば、これ以上ないくらい危険も伴うと言う意外性に魅せられた。