【感想・ネタバレ】白い魔術師 阿刀田高傑作短編集 ペダンティズムのレビュー

あらすじ

平凡なサラリーマン岩下。深夜、電話にでると謎の声が、日本シリーズの勝利チームを告げて切れた。さらに、競馬や株の有利な情報を一方的に伝える電話が続き……「幸福通信」。図書館に勤める妻が、幻聴があるという。気がかりながらも、出張のためアレクサンドリアへ。遺跡見学の途中、石穴から奇妙な音が……「あやかしの声」。膨大な蘊蓄を愉しみ、豊かな想像力で結実した物語を味わうペダンティズム10編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

学生の頃ハマっていた阿刀田高を久しぶりに読んでみたくなった。

阿刀田高の作品は久しぶりだが、やはり面白い。
だいぶ前に書かれたものだが、今読んでも洒落てるし、少し怖さもあり、ワクワクもする。

オチを忘れた頃にまた読んでみたい。

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2021年04月19日

Posted by ブクログ


幸福通信/あやかしの声/他人同士/紅白梅の女/ゴルフ事始め/サン・ジェルマン伯爵考/ロマンチック街道/白猫アントワネット/分布曲線/慶州奇談/自作解説

「特別な知識を披露する」をテーマにした短編集。

本、絵画、スポーツ、歴史と幅広い分野の知識を活かして描かれているが、どれも絶妙にブラック。それぞれ30ページ前後で読みやすい。

印象に残ったのは、神様に願い事をする「他人同士」、サンジェルマンとアントワネットの話。幻想的なストーリーから、オチるのがいい。

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2020年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話が進む間はわからない事だらけだが最後のオチで全て納得。
読み終わった後にスッキリする感じがたまらない。

こう言った小説のいい呼び方が頭に浮かばないが、仮に"伏線系短編小説"と呼ぶなら、本書はそのジャンルのエッセンスが綺麗に詰まっているように感じた。

読んでる間は常に頭にひっかかり、終盤で一気に解放される。
伏線は回収される瞬間の心地良さこそ存在意義なのだから、その心地よさが短編として幾度も訪れるのがつまらないはずがない。

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2015年09月12日

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