【感想・ネタバレ】白い魔術師 阿刀田高傑作短編集 ペダンティズムのレビュー

あらすじ

平凡なサラリーマン岩下。深夜、電話にでると謎の声が、日本シリーズの勝利チームを告げて切れた。さらに、競馬や株の有利な情報を一方的に伝える電話が続き……「幸福通信」。図書館に勤める妻が、幻聴があるという。気がかりながらも、出張のためアレクサンドリアへ。遺跡見学の途中、石穴から奇妙な音が……「あやかしの声」。膨大な蘊蓄を愉しみ、豊かな想像力で結実した物語を味わうペダンティズム10編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

話が進む間はわからない事だらけだが最後のオチで全て納得。
読み終わった後にスッキリする感じがたまらない。

こう言った小説のいい呼び方が頭に浮かばないが、仮に"伏線系短編小説"と呼ぶなら、本書はそのジャンルのエッセンスが綺麗に詰まっているように感じた。

読んでる間は常に頭にひっかかり、終盤で一気に解放される。
伏線は回収される瞬間の心地良さこそ存在意義なのだから、その心地よさが短編として幾度も訪れるのがつまらないはずがない。

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2015年09月12日

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