阿刀田高のレビュー一覧

  • 知的創造の作法

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    「ナポレオン狂」をおそらくライブで読んで以来の…
     1979年に直木賞を受賞した「ナポレオン狂」をおそらくライブで読んで以来の長いながいお付き合いです。透明のソフトカバーがかかった本だったような気がします。
     仕事で「創造」という言葉にかかわりを持つようになり、「創造」と名のつくこの冊子を選んだところ、なんとびっくり、阿刀田さんの新書でした。自身の頭の中やアイデアノートの中に「何かごちゃごちゃしたところ」を溜めておいて、そのアイデアの井戸から新しいものを紡ぎだす彼の方法について、いささか文学的に述べられています。もしかしたらこれは科学ではないのかもしれません。でも、ワタシ自身の発想法に照らして

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    2015年03月18日
  • イソップを知っていますか

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    そもそも、イソップ物語がBC6世紀頃に最初に作られた事も知らなかった。日本に伝わったのが、安土桃山時代。それまで、またその後、内容が若干変わりながら伝わってきた。小説なら、こんなストーリーの方がいいなど、著者の解説というかご意見に納得したり笑ったり。楽しく読める。2014.11.23

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    2014年11月23日
  • 楽しい古事記

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    著者サマによる、超意訳的古事記かな~などと思って(パラ見のみして)購入したら、古事記を絡めたエッセイでした。
    確かに読みやすい。けど、ユーモア感覚が男性向けと言うような、聞く分にはおそらく面白いと思われるんだけど、文章で読むと、はぁ……とか思うような内容が心を離れさせてしまって、残念。著者サマのエッセイは、新聞連載のは好きだったのですが。
    ちなみに、個人的に古事記自体は、逆説本ばっかり読んでいた影響か、しっかり頭に入っておりました。感慨ポイントも違かったのが(当然のことなのですが)ふぅん、ですんでしまった要因かも。入門書(?)としてありかな?そんな感想です。

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    2014年10月08日
  • まじめ半分

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    阿刀田高のエッセイ。阿刀田高作品自体、1冊を通して読んだのは初めてではないかと思う。
    エッセイの内容は、自分の周りで起こったことやそれに関連した友人のエピソードなど。数ページで終わる。ものすごく爆発するような面白さが有るわけでもないし、逆に教科書的で読むのが辛いというものでもない。「この作家は非常に真面目なんだナア」という人柄がにじみ出てくるような、好印象の文である。
    ただし、可もなく不可もなくなので、特にオススメはしないかな。たぶん体罰のくだりで拒否する人も少なからずいると思うけれども。

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    2014年07月23日
  • シェイクスピアを楽しむために

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    お勉強になりました。

    戯曲とは相性が悪く、喰わず嫌いなところがあったが、シェクスピィアの時代を超えた凄さも少し分かったし、人間洞察の深さもわかった。

    取り敢えず、文庫で読めるだけ読むかな。訳者を誰にするか悩むところ。

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    2014年06月10日
  • 仮面の女

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    あまり深く考えなくてもすっと入ってくる話が多くてよかった。妖艶な女の人とおバカな男の人の話がたくさん。

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    2014年04月11日
  • 猫の事件

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    財布に二十八円しかなかったオレは、
    猫語がわかるというくらいに愛猫を溺愛している資産家のばあさんの事を思い出す。
    猫をまんまと誘拐することに成功したオレだったが…。

    阿刀田高さんのショートショート集。
    ショートショートは色々結末を想像しながら読めて楽しい。
    読みやすいしね。

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    2014年04月07日
  • ナポレオン狂

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    [再読]

    どれも日常に潜む怖さが絶妙で、好きな短編集です。
    特に″ナポレオン狂″″サン・ジェルマン伯爵考″が。

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    2014年03月16日
  • 冷蔵庫より愛をこめて

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    移動中など、ちょこちょこ読むのに最適。
    ぞっとしたのは「歌を忘れない鸚鵡」、オチに笑ったのが「真実は強し」。

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    2014年03月08日
  • ナポレオン狂

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    背筋が寒くなるようなお話しの短編集。連作ではないです。 全部面白い(楽しいという意味では無い)。世にも奇妙な物語的な感じです。 現代ホラー好きにはオススメ。

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    2014年02月19日
  • 知的創造の作法

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    ややノウハウ的な要素も入ったエッセイ、と捉えると、情報のふるさとか、網羅性の無さとかは気にならない。

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    2014年02月03日
  • 新装版 食べられた男

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    星新一とは違ったショートショート作品を味わえた。
    私のお気に入りは「サンタクロースがやって来る」。子供地震が罪悪の無い行動、思考を繰り広げる話は好きです。

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    2014年01月31日
  • 恋する「小倉百人一首」

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     阿刀田さんの古典解説シリーズは大昔から愛読してきた。最初はギリシャ神話だったっけ? そして百人一首の解説本も、いろんな人のを読んだ。いわば、私の好きなジャンルの二乗ともいうべき一冊だが、内容的には可もなく不可もない印象。手法が酷似している田辺聖子女史のバージョンのほうがずっと楽しかった。
     阿刀田さん、言い回しがくどくなったと思う。お年を召されたせいだろうか。

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    2014年01月24日
  • ナポレオン狂

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    きわめて日常的な出来事を語りながら、最後の数行で一挙に暗転する展開は切れ味があります。
    ただ、どれも捻った作品ばかりで、モヤモヤな感じが残りました。思わず膝を打つような鮮やかな作品があれば全体の印象が変わったのでしょうが…。
    ベストは日本推理作家協会賞を受賞した【来訪者】。現実には絶対起こらないとは言えないのでとても怖いです。【ナポレオン狂】も良作だと思います。

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    2014年04月27日
  • 知的創造の作法

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    物事をダイジェストして捉える、という1章の内容は濃い。
    ただ、後半に行くほどダラダラとした語りになっていき、段々面白味が薄れていく一冊。

    なんだか一冊分も書ききれるだけの人をきちんと選んでないような、ある種編集者の怠慢を新書には最近感じているが、この本もそんな部分が多少感じられたのが残念。

    新書のハズレ率って人によると思うが、どうも半々くらいのイメージがあるほど、つまらない本が多い気がする。この本は面白いとつまらないの中間点ぐらいと思う。

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    2013年12月19日
  • 日本語えとせとら ことばっておもしろい

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    日本語の響きや成り立ちについて書かれた第一部と各紙に掲載された書評をまとめた第二部の二部構成。この著者の本は初めて読んだけど読みやすい文章。書評を読んでいるとその本を読みたくなった。2012/156

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    2013年11月15日
  • コーヒー党奇談

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    土地から思い出を手繰る短編集。平均30ページにも満たない短いものが、主人公と舞台を変えて、次々に広がる。
    全体的に死のにおいが近いような雰囲気があった。著者が65歳だからか、初出の連載雑誌の客層の関係か。
    都市伝説のような柔らかいファンタジーをアクセントに、ゆったりと旅情と人生を味わうようなかんじ。

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    2013年11月10日
  • コーランを知っていますか

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    ・あくまでムハンマドが聞いた、という根本の貫徹。
    ・あらゆる宗教を完成させようという意欲。
    ・武力。
    ・女性の扱いは、当時の慣例から見ればかなり革命的だったのか。
    などなど。
    イスラム文化はもっと追究すれば面白くなりそうだ。

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    2013年09月15日
  • コーランを知っていますか

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    友人に勧められて読む。無神論者の筆者からコーランの一部を読み解くもの。コーランの矛盾やコーランはマホメット個人の意見も入っているのではないかというのを暗に指摘しているような感じの部分が何か所かある。
    本当の理解のためには、コーランをしっかり読まなくてはいけないと思った。

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    2013年08月13日
  • コーヒー党奇談

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     初阿刀田高作品。短い中に、のわぁ、と驚く結末があって楽しめました。短編の名手だそうなので、他のも読んでいきたい。

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    2013年07月23日