阿刀田高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私が愛してやまない阿刀田高さんの短編集。全12話。
まぁまぁおもしろかった♪
私は阿刀田さんの教養系の作品と、ブラックユーモア系の作品が特に好きなんだけど、この本はブラックユーモアとはちょっと違ったかな?どっちかっていうと、ちょっぴり不思議なお話でした。
この本の『守り神』って話に書いてあった
「魚はなァ、同じ海で、同じ季節に捕れた同じ魚なら、みんな同じ味だ。兄さんがおいしければ弟もおいしい。姉さんがまずければ、妹もまずい。そこへ行くと、女はちがう」
っていうところがすごい印象に残った。確かにそうだな〜って。
阿刀田さんって、絶対誰もが感じてることとかを、さりげなく、けど明確に -
Posted by ブクログ
シェイクスピアの戯曲は現代にも通じる点がたくさんある。その理由は、恋愛感情はもちろん、憎しみ、親子関係のもつれ、抗争、妬み、恨みなど、人間のごく普通の心理を描いているからなのだが、この本では、シェイクスピアの描いた人物の背負っているもの(たとえば、ある人種に対する当時の人々の一般的な「人種観」等)にまで目を向けて解説してくれており、よりシェイクスピアの戯曲を楽しむきっかけを与えてくれる。1作品の解説が1章にまとまっているので、知っている作品の解説から読み進めることができる。更に、シェイクスピア作品を下敷きにした映画(例「ウエストサイドストーリー」)についての言及も諸処にあり、「舞台でシェイクス