【感想・ネタバレ】空想列車(下)のレビュー

あらすじ

突然の列車事故で、頭や体をぶつけあった4人の女性たち。自分の空想が、隣りに、向かいに座っていた人に取り込まれてしまった。終着駅で、別れた彼女たち。他人の空想を取り込んでしまったなどとは、夢にも思わずそれぞれは帰路に着く。ところが、日常生活の中から少しずつ変化が生じてくる。他人の空想を取り込み、人が歩むはずだった道を歩いてゆく彼女たちが、人生の終点で見るものはなにか? 男と女の不透明な時間。

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Posted by ブクログ

上巻で明確になった一人一人の生活&願望。それに思考パターン。それがちょっとしたアクシデントにより、ちょっとずつだけど頭から頭へと移動。自分の願望と他人の願望、それに自分の運命に他人の運命。いろんなことが入れ替わったけど、その後起こることはそれぞれにプラスなのか、マイナスなのか…。明らかにプラスの人もいれば逆もいたし、はっきりとは決め兼ねる人も。自分の願望に他人の運命を取り入れることで全く異なる人生が待っている。いや、そんな偶然なんて…と思うこともあったけれど終わりはなんだかすっきり。

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2009年10月04日

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