阿刀田高のレビュー一覧
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ネタバレ阿刀田さんの知っていますかシリーズ、読破2冊目
例によって 宗教信者ではない目線で、旧約聖書のダイジェストを開設。旧約聖書の構成はするめだそうな。アブラハムから始まり、ソロモンまでが 以下の胴体。そのあと創成期に戻り、頭、さらに預言書等が足。
胴体:アイヤー、ヨッと覚えると、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフが覚えられる。イサクは神にいけにえとして捧げる話で有名、だが、異母兄イシュマエルがアブラハムによって砂漠に追いやられ、アラブ人の祖先となりマホメッドの祖先とされる。ヤコブは兄と確執したが やがて和解、ヨセフはエジブトに売られたが出世して一族をエジブトに迎える。モーセは一族がエジブトで虐げ -
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阿刀田高氏の私の履歴書に触発されて、知っていますかシリーズに挑戦。まずは最もしらないコーランから。マホメッドが始めたイスラム教の聖典というぐらいの知識の人には分かりやすく面白い内容。とくに、グダグダ感をしらせるために、或る章を全部書き切るところを読むのは、はるひのエンドレスエイトよりも苦痛?同じことをよくもまあ・・・・。
備忘録
・コーランはユダヤ教・キリスト教と続く唯一神。コーランにもモーゼやイエスがでてきており、マホメットは啓示を受けた最後の預言者。
・最初はハーシム家の家族集団的な宗教団体をメッカでおこなっていたが、クライシュ部族内に広がるにつれ、部族内で孤立、アカバの誓いを経て622年 -
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ネタバレ旧約聖書を知っていますか、に引続き、新約だ。
イエスの言葉は、たとえ話であったり、質問に対する断片的な回答であったり、戒めであったりして、真正面から教義の中核を語っているものは思いのほか少ない。イエスは、教義についてはむしろモーセの十戒など旧約聖書の中にそれを求め、そこから選び抜き、新しい意味を与えるといった方法をとっている。その根底にある規範は神への完全な愛であり、そして実践的には隣人を自分自身のように愛することである。また、人間には出来ないことも神にはできる、と、言われた。イエスの教えの中枢には神は人知を超えた存在であり、だから、ただひたむきに、ひたすら神に対してすがり求めること、神 -
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わたしの好物、本の本です。短編小説にあまり思い入れが無いだけに、どうかなって感じだったけど、それなりに読みたくなる本は見つかりました。ただ個人的には、文章の引用がやたら多いのが気になって仕方なく、その殆どを要約だけで済ませてくれていいから、より多くの作品を紹介して欲しい、と思ってしまいました。文章の美しさ・素晴らしさが短編小説だけの専売特許って訳じゃなく、長編でも素晴らしい文章は当然見られる訳で、文章の宣伝が、短編の宣伝に繋がるとはあまり思えないから。文章そのもののみならず、お勧めの仕方にも個性があって当たり前で、本作の個性が、あまり自分と合わないってだけなんですが。
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購入済み
阿刀田マジック
ふとしたきっかけで、思い出す昔の記憶。阿刀田作品の中でもそれぞれの話が現実にかなり近い話になっていて読み安いです。ぜひ一読を!
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解説にもあるが、ミステリー好きからすると「箱-筺-匣」(はこ)というと開けずにはいられないような衝動があると思う。
この10編の短編集は全てが小さな箱のようなもので、一つ、また一つと開けていくのが辞められなくなる(次から次へと読まずにいられなくなる)ものでした。
物凄く怖い-理解が難しいというものはなく、どちらかというと世にも奇妙な物語のように「雰囲気ホラー」なイメージを受けました。
だからこそ、自分が主人公になったかのように、作品の世界に入り込んでいけたと思う。
ガツンと読み応えのあるものではないが、頭の片隅にいつまでも残る。そんな印象を受けた。