阿刀田高のレビュー一覧

  • ギリシア神話を知っていますか

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     夜空に輝く星座にはギリシャ神話の英雄や神々の物語が宿る。オリオン座の狩人やペルセウス座の冒険譚は人間の欲望や喜びを映し出し時代を超えて共感を呼ぶ。
     一方日本神話の古事記にはアマテラスオオミカミやスサノオノミコトなど八百万の神々の物語が綴られ、また自然と人との調和が語られる。
     異なる文化の神話だがどちらも作り話とせず人間の本質を見つめ直したり歴史として捉えることも大切だと思う。
     古典を読み解き現代に新たな息吹を与える試みは私たちの生き方に問いを投げかける話しと捉えたい。

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    2025年01月17日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    Audible
    大昔に読んだ本がオーディオブックに!
    殆ど忘れていたが、覚えていた箇所もあり懐かしい。ギリシャ神話といえば裸。絵画のアンドロメダとかとにかく沢山あるがほぼ全裸。ペルセウスに至っては鎧姿もあるが兜とサンダルしか身につけていない絵も多い。ルネッサンス期の皆さんに古代ギリシャはどう思われていたんだ…古代ギリシャすごいナー
    本書が昭和の親父のエロトークのノリなのも頷ける。
    演劇、芸術、映画と話しがどんどん横道にそれながらもちゃんとギリシャ神話の解説になってるのはさすが。
    そしてギリシャ神話の西洋に与えた影響に驚く。
    シュリーマンの話しも良かったし、モリエール、ラシーヌの演劇やジャン・ジロドワの「アンフェトリオン38」などいつか観劇したい。



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    2025年01月09日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    ★★★ 読めてよかった

    小説家である著者が、旧約聖書を分かりやすく解説してくれる入門書。構成は聖書とは異なり、とっつきやすい話から展開されている。著者の軽妙な語り口も相俟って、非常に読みやすかった。

    なんというか、理不尽極まりない胸糞話が多かった。神はかなり人を選り好みし、気に入った人なら多少の無礼をはたらいても不問だが、気に入らない者はどれだけ神に尽くしても決して報われることがない。私は神の態度にうんざりしてしまった。しかし神を言葉の通じるキャラクターではなく、自然災害の類だと考えると多少納得のできる部分はあった。いつか海軍の方が『シュガークッキー』という話をしていた。訓練生は制服を『完璧に』気こなさなくてはならない。そうでなければ、教官に極寒の海に入るよう命令され、その後砂浜で転がり、全身に砂を纏った状態で1日過ごさなくてはならないのだ。その状態はシュガークッキーと呼ばれていたという。そして、いくら身だしなみに気をつけていても、シュガークッキーになってしまうことがあった。どんなに尽力してもシュガークッキー、つまり無駄になってしまうこともあるが、そこで諦めてはならないというお話だった。聖書のエピソードも、要はそんなようなことを伝えたいのだろうと思う。
    また、著者は聖書の話を俯瞰し、預言者たちの政治手腕に言及している部分もあった。ストーリーとしてでなく、その背景を探る姿勢こそ、ユダヤ人でない我々が聖書を楽しむコツなのではないかと思う。

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    2024年11月20日
  • 奇妙におかしい話 どきどき編

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    一般の方々からの応募による作品集。

    いろんな年代の、いろんな場所にお住まいの方々から語られるエピソードはどのお話も興味深く、人の暮らしのユニークさにふれ、最後まで楽しく読みました。

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    2024年09月30日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    以前から、聖書の概要について知りたいと思い、入門書なるものを数冊手に取ってみたが、長続きせずあきらめかけていた。「シャガール展」にてこの本が売られており、この本ならもしかしたら、と思い読んでみた。平成3年に書かれたもので、表現など古めかしさは感じるものの、比較的読みやすく、今までで一番ためになったのではないかと思う。それにしても聖書は難解である。

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    2024年09月24日
  • 旧約聖書を知っていますか

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    タイトルで「いいえ」と答えた人に買って欲しい旧約聖書の紹介本

    旧約聖書って難しいし、日本人には全く馴染みないから理解できないって思うかもしれませんが全くその通りです。作者の阿刀田高さんもそれを認めて仰られています。しかし話を聞く限り実は世界史の授業で習っていたり、あれこれってディズニーだったりおとぎ話なんかになかったっけ、そういえばシェイクスピアとか劇にも似たような話あるよなって気づくところが多い気がします。
    それもそのはずまさに原点といえばこれ、旧約聖書なんじゃないかって呼んでいて気がつくと思います。だからこそまさに「旧約聖書を知っていますか」とはあなたの身近にあることに気づいていますか?と聞かれているようなそんな響きが生まれてくるように感じます。
    その意味でいえばまさに秀逸なタイトル回収ではないでしょうか。

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    2024年09月24日
  • 知的創造の作法

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    40年以上前にナポレオン狂を読んでから、ブラックユーモアや「知っていますか」シリーズなど、いくつか読んできたので、著者が大切にしてきたことなどがすんなりと入ってきた。
    ■臨界というのは決定的な情況よりまだほんの少し手前のような気がしてしまうのだ。臨海、臨月、臨床...臨界も限界に近づいているが化学反応にまだ余裕があるような気がしてならない。でも臨界はもう事故そのものなのである。
    →同感。これに限らず、名前と中身が一致していないものが時々ある。最近いくつかの本を読んで、それを感じた。
    ■ユーモアは笑いを生むことも多いが、それは副産物であり、本当の価値は日常の中でべつな見方をすること、そういう脳味噌を持っていること、そう考えるのが正しい。→副産物だけを目指すのはやめよう。
    ■あまりに行き届いた詳しいメモは、後になって、かえってそれに高速されてしまうため、結果がよくないようです。→発想、創造の余地を残しておく。

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    2024年05月20日
  • マッチ箱の人生

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    浮気(今なら不倫だね)、教育ママ、押売り消火器、黒電話……昭和の世相を反映させたショートショート13編。懐かしくは感じるが、著者お得意のブラックジョークはおとなしめ。解説は著者の弟子の女流作家。その解説の中で「この短編集は…『女は怖い』というのがテーマ…」と書かれていたが、読み終わるまでそのことに思い至らず。最後の「熱病」が好みかな。自分の願望をたった一度だけ叶えてくれる異世界のお話で、最初は息子、次に自分(夫)、最後に妻がそれぞれ異世界を経験して、なんとなく雰囲気が変わる結末が良かった。

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    2024年05月01日
  • 赤い追憶 阿刀田高傑作短編集 ミステリー

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    昔、おそらくまだ学生だった頃阿刀田さんの本に出会って、それまで読んでいた星新一のものとは一味ちがう短編にハマっていた。まだまだそんなに人生経験だってしていなかったのだから、何がそんなに面白かったのか?
    今この本を読んで、読みやすいのだけれど、そしてもうそれなりに酸いも甘いも味わってきただろうに、まだよくわからないような…
    中では「初詣で」が好きだったけど、阿刀田さんが意図したものを読み取れてはいないだろうな。

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    2023年11月28日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    軽快な阿刀田節でギリシア神話の中でも比較的有名だったり派手だったりする話を楽しみながら知ることができる。前半バラバラと進んでいき全体像が想像しにくいなと思っていたけど、まぁギリシア神話ってごちゃっとしてるし、後半まで進んでいくと不思議と登場した英雄たちや神々の性格や関係性がなんとなく頭の中に思い浮かぶようになっている。阿刀田高さんの古典シリーズ、次はどれにしようかなー

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    2023年09月05日
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア

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    面白い事は面白い。
    だが、古臭い感じもする。
    現代の世相の方が世知辛くて過酷なせいもあろうか。
    オチが読める作品もあったのは残念。
    大学時代にハマっていて、期待値が大き過ぎたか。

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    2023年09月02日
  • コーランを知っていますか

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    イスラム教について勉強になりました。こういう本を書くだけでもいろいろ気にしないといけない感じが伝わってきました。

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    2023年08月22日
  • コーランを知っていますか

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    再読。宗教を語ることの難しさ、特にイスラム教のコーランについて。その中でコーランというのがどういった経緯でできあがって、イスラム教徒にとってどういったものかを軽快なエッセイでその雰囲気を教えてくれる。

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    2023年08月19日
  • 新約聖書を知っていますか

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    旧約聖書に引き続き

    旧約聖書よりは知っていることも多かったが、聖書やイエスの立ち位置がよりしっかり理解できた。 
    イエスの復活を奇跡ではなく、推理してしまうなど、なかなか大胆なことをしているが、
    信仰を持たないものにとってはとても理解しやすい内容だった。
    欲を言えば、映画やドラマでよく引用されるヨハネの黙示録はもう少し解説が欲しかった。

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    2023年08月07日
  • 本からはじまる物語

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    18人の作家による本にまつわるアンソロジー。
    市川拓司さん「さよならのかわりに」が面白かった。梨木香歩さん「本棚にならぶ」は勝手なイメージでほんわかした話かと思ったらなかなかに怖かった。どの作家さんの話からも本好きな気持ちが溢れ出ているように感じた。

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    2023年05月08日
  • 新装版 食べられた男

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    阿刀田高のショート・ショート作品集『新装版 食べられた男』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    洗練のユーモアと底なしの恐怖の融合!
    傑作ショートショート集

    親友のS君が、ゾッとするほどの美人と結婚した。
    そして1ヵ月、S君の足に、最初の変化が現れた――。
    どこにでもいそうな人、いつでも起こりそうな出来事、そんな日常の風景が少しだけ捻れた時、静かに恐怖が忍び寄る。
    表題作「食べられた男」を始め、洗練された恐怖とユーモアのショートショート全41編。
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    1979年(昭和54年)に刊行されたショート・ショート作品集の新装版で、以下の41篇が収録されています。

     ■白い誘惑
      ・金魚売り
      ・時間外労働
      ・白い誘惑
      ・アメリカの友人
      ・昼下りのビジネス
      ・サンタクロースがやって来る
      ・会社更生法
      ・墓地の女
      ・男と女の物語
      ・催眠療法
      ・ある蒸発
      ・雪の夜がたり
      ・安楽死友の会
     ■水中花
      ・犀
      ・水中花
      ・猫の目
      ・夏の恋
      ・ひまわり館
      ・名人芸
      ・最後の事件
      ・だれかに似た人
      ・銀色の登り道
      ・菊の香り
      ・八索の人
      ・八萬の幽霊
      ・めぐりめぐる日
      ・夜ごとの白い手
     ■オフィスの幽霊
      ・ヒカリ型複写機
      ・本日はようこそ
      ・オフィスの幽霊
      ・すばらしい贈り物
      ・ライフ・ワーク
      ・老後
      ・炬燵
      ・第四の男
      ・笑顔でギャンブルを
      ・迷惑を配達する男
      ・大股開き
      ・マーメイド
      ・カレー&ライス
      ・食べられた男
     ■思い出すままに──新装版のあとがきとして──

    親友のS君が、とびきりの美女を射止めた… 余りのねたましさに私は、これはよくないことの前兆ではないか、とすら考えた、、、

    そして1カ月、S君の言動に微妙な変化が起こりはじめた── ブラック・ユーモアの名手が構築した恐怖と幻想のショート・ショート41篇。

    ブラック・ユーモア多めで、アダルトやエロス、そしてホラーを絡めたようなショート・ショート集でした、、、

    描いてないことにより想像力が広がる真っ白な手紙が印象的な『白い誘惑』、

    いっしょにパッと消えたくないけど、現在進行形のロシアのことを考えたらリアルに感じる『アメリカの友人』、

    結末が面白くて秀逸な『カレー&ライス』や『食べられた男』、

    読んでいる途中で、そうなるんだろーなーと想像できるオチだけど怖かったり、面白かったりしたのは『昼下がりのビジネス』、『サンタクロースがやってくる』、『会社更生法』、『催眠療法』、『犀』、『だれかに似た人』、『すばらしい贈り物』、『迷惑を配達する男』、

    あたりが好みだったですねー ちょっとした時間つぶしにぴったりの一冊でしたね。

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    2023年04月17日
  • 怪しくて妖しくて

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    「花の命」の、花は散るために咲く、散ることが尊い。散るからこそ咲いているときがすばらしい、とはよく言うけど本当にそうだと思う。考えるととても切なくなる。
    人間だけが死を考えて思案を深くしてきた。
    この本の物語も死に直面して思案している話が多い。
    「くちなしの便り」のくちなしがどんな花か知らないが、死ぬときは花の便りを送るというのだから、個性的な強い匂いなのだろうか。
    「夜の忘れな箸」は脆く儚い恋に死が絡む。二人の出会いのシチュエーションが違っていたら、恋が深まり愛になっていたかもしれない。

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    2023年02月11日
  • 本からはじまる物語

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    本に纏わるアンソロジー。
    お馴染みの作家さんは、なるほど作家さんらしいお話だし、はじめての作家さんの話はなかなか新鮮だ。

    梨木香歩さんの「本棚にならぶ」がとても衝撃的で印象が強かった。なんだか、私もこんな風になっていく気がしないでもないと。怖いよりもなぜか納得してしまうのだ。

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    2022年12月25日
  • 恋する「小倉百人一首」

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    さすが阿刀田高さん。
    素晴らしい、とされている歌も、「あまり良くない」とバッサリ。
    たしかに。
    私は歌の良し悪しはわからないけれど。
    掛詞とかイロイロある平安時代の歌はわかりにくい。

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    2022年12月13日
  • 楽しい古事記

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    何度か触れたことのある古事記
    そして毎回「海幸山幸」までは楽しめるが、そのあとがおぼろげにしか記憶がない
    その辺りを復習したいと思い、そうだ!阿刀田氏がいらっしゃるではないか
    彼の親切心とユーモアできっと楽しめるはずと期待し読むことに
    氏のお人柄なのか、相変わらず目線と腰が低く、読者に寄り添ってくださるスタイル(優しいなぁ…)
    相変わらず少しでも難しい話しに流れそうになると
    これは「『楽しい古事記』だから、難しい話しはさておき」と相変わらずでニヤリとしてしまう

    が、結論
    どれだけ阿刀田氏の力量があっても私には面白くない…
    本当は海幸山幸より後ろを中心にレビューするつもりだったが、無理なものは無理!

    せっかくなので復習がてらあらすじを書いちゃうことに(海幸山幸までね)

    やっぱり最初の面白話はイザナギ、イザナミ
    阿刀田氏も「古典はおもしろい部分から入門するのがモットー」とおっしゃる(笑)
    「吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて…」(この表現!凄すぎる…)
    お二人の格調高いセックスにより国づくりが始まる
    そして国づくりの後、さまざまな神を産み始めるのだが、火の神を産んだ時イザナミは下腹の大切な部分(要は陰部)に大火傷を負い、死ぬ
    最愛の妻を失ったイザナギは「火の神、お前のせいだ!」と首を斬り落とす
    (一応自分の子なのに、なかなかの残虐っぷり)
    そして黄泉の国のイザナミに再会するものの
    イザナミが「見ないでちょっと待っててね」…
    待てないイザナギ(あーあ)
    ウジだらけのイザナミの姿を見てしまった
    「よくも醜い姿を見たわね!」キレるイザナミ
    その後はドタバタ劇(悲劇だけどどうも喜劇に感じてしまう)
    黄泉の国を塞ぎ夫婦の契りはお終い
    「1000人ずつ殺すという」イザナミ
    「1500人誕生させるという」イザナギ

    その後、アマテラスが誕生し、弟スサノオが暴れたせいで天の岩戸へ隠れる
    (アマテラスしっかりして!)
    個人的に大好きなウズメちゃんが卑猥さと滑稽さを丸出しに踊りまくりアマテラス引きずり出しに成功
    そして出雲へ追放されたスサノオはクシナダ姫を救うため大蛇ヤマタノオロチを退治(その先に草薙の剣をゲット)

    さてさて、お次はオオクニヌシ
    兄弟に殺されかけ(お母様が何度も助ける)、そして有名な因幡のウサギを助けたオオクニヌシ
    彼はスサノオの娘スセリ姫と出会い、結婚したい!と父であるスサノオに申し出るが…
    スサノオは数々のが試練を与えるものの、オオクニヌシは見事に合格
    その後オオクニヌシはあちこちに愛人をつくり、子供は180人とも…(まぁ大げさな例えでしょうけど)
    (古代の考え方は絶倫ではなく、繁栄ですね ゼウスも然り)
    出雲大社も建て、国が繁栄
    そしてここで協力する助っ人、とても小さい(これまた個人的に好きな)スクナビコ
    可愛いけど優秀
    彼を登場させる意味は…
    小さい神が小粒の種(優良品種)を持ち込み穀物が増産した
    渡来人から最新の妙薬を手に入れた?
    医療に関わる象徴か?
    疫病の流行を鎮めたか?
    (そんな意味があるとは初めて知りました!)

    繁栄した出雲を征服したい高天原
    アマテラスが国譲りのため、使者を使わす
    最後はほぼ力づく(笑)
    オオクニヌシは壮大な社を作らせることを条件に引き渡しに応じ隠居
    これが「出雲大社」のいわれとされる

    そして天孫降臨
    優秀な孫のニニギを地上へ行かせる
    その際ウズメちゃんと道案内役サルタビコが出会う
    (ウズメちゃんのナイスなキャラをアマテラスがかっていることがよくわかるシーン)
    さてニニギ君
    美しいコノハナノサクヤ姫と出会う
    名前からして美しいことが想像されます
    彼女の父に結婚の許しを得るが、セットで姉イワナガ姫もつけられた
    イワナガ姫はコノハナノサクヤ姫と正反対で醜い
    ニニギ君は「姉さんは要らない」と突き返す(おいおい)
    がイワナガ姫をそばに置けば神の御子の寿命は石のように堅く、長く続くという
    コノハナノサクヤ姫は木の花が咲くように栄えるが命は短い
    天皇によっては寿命が短い理由をこのストーリーで神話づけしているようだ
    (おまけに出会ってすぐ子供が出来たからって疑いを持つニニギ君 ないかと人間くさいのだ)
    コノハナノサクヤ姫との間に生まれたのが兄の海幸彦と弟の山幸彦
    弟の提案で道具を替えっこし、兄は山へ、弟は海へ行く
    山幸彦が兄の大切な鉤を海でなくす
    怒る兄山幸彦
    海の神に出会い運気が弟へ傾く
    地上へ戻ると何をしても弟に敵わなくなり、兄は弟の配下になる
    古事記は弟が力を持つ
    天武天皇は兄天智天皇と対立し、兄の血筋を抹殺した経緯があるせいかも?
    (そういえばオオクニヌシも弟だなぁ…)

    海の世界で出会ったトヨタマ姫
    出産の際、決してのぞいてはいけません…
    (出ました出ました!「見ちゃいけない」第二弾 が、覗かない男がいないはずがない)
    トヨタマ姫は鰐の姿で出産
    「見―たーなー」(笑)
    本来の姿を見られたトヨタマ姫は子供を残し海中へ帰る
    とはいえ地中が恋しいトヨタマ姫は妹のタマヨリ姫を送り込む
    トヨタマ姫の子とタマヨリ姫が結婚し、生まれた四男が神武天皇だ
    こんな感じまでが上巻


    そして、神武天皇から始まる天皇のもっぱら系譜が多く頭に入らないワタクシ…

    これ以降で有名どころではもうあの人しかいませんね!
    そう十二代目景行天皇の皇子ヤマトタケル君
    力強く愛情深くエピソードに富み、悲劇的な最期を遂げる
    阿刀田氏曰く、ヤマトタケルは実在の人物ではない可能性が高いという
    長期に渡りいろいろな人がおこなった遠征をヤマトタケルに集約し、フィクションも交え英雄譚が成立したのだろうと…
    そしてエピソードは諸国から集められ、白鳥となって、諸国は飛び帰った
    (確かに私の近くにも「白鳥(しらとり)」という地名があり、ヤマトタケルが降り立ったことになっている)

    最後に目立つのがライバルをなぎ倒して君臨した二十一代雄略天皇(オオハツセの命)
    雄…雄々しく勇壮
    略…治める、かすめ取る、はかりごと
    名前から納得いくわがままで激しい気性、かつ個性的で女性関係も積極的だ
    (アバンチュールなエピソードがたくさん)
    殺して、まぐわって、歌を詠んで、また殺して、またまぐわって、歌を詠んで…
    が実際はなかなかの大王だったようで、
    崩れかかった大和朝廷の威信を回復し、国家財政の充実を図り、渡来人を重用して先進文化を取り入れたそうな

    とまぁこんな感じで…
    やたらレビューに「(笑)」を入れてしまったが、笑うしかないエピソードが多すぎなのですみません
    ギリシア神話にしてもそうなのだが、とことん人間臭い上、あまり優秀な感じもないし(失礼)、結構理不尽なことが多い
    一応古事記はいうのは「大和朝廷がいかに正統なものか後追いの形で作られた史書」なのだが、
    これでいいのかなぁ…と思ってしまうのは私だけではないはず(何度触れても面白いからいいけどさ)

    余談だが…
    以前里中満智子先生の漫画を読んでしまったので、あらゆる神様たちが里中先生のキャラクターで浮かんできてしまう
    覚えやすいし、好きな絵だからいいのだが、目から得る情報の強烈さと印象深さを改めて実感した

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    2022年11月28日