阿刀田高のレビュー一覧
-
知識としてのイスラム概略。
くだけた文章で書かれていて、取っつき難い感じがなくとても読みやすい。
旧約聖書も新約聖書もコーランも、もともとは同じルーツを辿っていることを知る。日本人の感覚として仏教を同じ宗教のカテゴリーとして分類するにはあまりに乱暴なようにも思えてくる。
ニュースで見かけることの多く...続きを読むPosted by ブクログ -
言わずと知れた源氏物語。知りたいし読みたいのだけれど、どうにも長い。他にも読みたい本は多いしと思い悩んでいるところに本書。全54帖が一巻にまとめられ楽しく読める。
著者の ~~を知っていますかシリーズを読むのは ギリシャ神話、旧約聖書、新約聖書、コーランに続いて5作目だがどれも現代小説のように読めて...続きを読むPosted by ブクログ -
とっても分かりやすい。砕けすぎることなく、「現代で言えばこんな感じ」をうまく説明してくれる。
聖書に記されている「奇蹟」の存在についての解釈や、さまざまなエピソードに対する筆者の感想や意見を、当時の状況について説明した上ではっきり示してあって、なるほど、と頷ける点が多くあった。聖書の解説本、と言うよ...続きを読むPosted by ブクログ -
私の好きな短編集。
最後にすっきりはしない、「え?」という終わり方をするのですが、それもまたおもしろい。
決して主人公にとってハッピーエンドというわけではないんだよね。
ブラックユーモアで、また読み返したくなる本でした。Posted by ブクログ -
話自体は11/30個だったけど、面白かった。四大悲劇(ハムレット、オセロー、リア王、マクベス)も分かったし、ジュリアス・シーザーはカエサルだって知れたし(笑) 意外と収穫の多い本だった、また忘れた頃に読み直したい。Posted by ブクログ
-
2011年に出版された、阿刀田高さんの本です。
阿刀田さん、1935年生まれですから、出版当時76歳。
軽く淡々と、でも面白く、小倉百人一首の解説、紹介、というエッセイ本です。
他の、「古典解説エッセイシリーズ」(と言って良いのか判りませんが)もそうなんですが。
肩の力の抜け具合が素晴らしいですね...続きを読むPosted by ブクログ -
阿刀田高のコラムは面白い。
覚えておきたい言葉として
井上ひさしの座右の銘
「むつかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをゆかいに、
ゆかいなことをまじめに、
かくこと」Posted by ブクログ -
阿刀田高の古典もの。BC6世紀にギリシャで生まれたイソップの物語を、15世紀に日本に入ってきた「伊曾保物語」と「イソポのハブラス」の内容を中心にまとめたもので、子供のころからよく知っているものから、意外なものまで幅広く解説。よく知られているものと言えば、「アリとキリギリス」ですが、原典ではキリギリス...続きを読むPosted by ブクログ
-
初の阿刀田高。歴史ミステリともいうべきか。信長が狩野永徳に命じて描かせた安土城の屏風絵が一種の呪いとなる...そんな話。史実から様々な関連性をザッピングさせるところが凄い。日本史に明るくないと睡眠効果を発するところがあるけれど、総じて面白かった。Posted by ブクログ
-
阿刀田ワールド満載の一冊です。 本作は何度、読んでも、下げが分かっていてもおもしろい。 オムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」で有りそうな作品です。 是非是非、再読をしたい名作です。Posted by ブクログ
-
あの阿刀田さんが、コーランについてはもちろん、イスラームの誕生やら行ってみた現在のイスラーム諸国の話なども書いてる。特にコーランは目を通したことがなかったから、それがストーリーとかなく有機的な繋がりもない、言ってみれば親父の説教のようなものとの喩えでわかりやすく説明してもらえてよかった。ヨルダンやサ...続きを読むPosted by ブクログ
-
歴史には明るくないので、史実がどうかとか詳しいことは分からないけれど、物語として、とてもおもしろく、アレクサンドロスが神性を帯びた不思議な魅力を持つ人物として描かれ、私も魅了されてしまった。
世界史の勉強をしているときに、この本に出会っていたら、ただ年号を覚えるだけより、断然面白かったと思う。Posted by ブクログ -
少しエロが入っていて楽しく読ませていただきました。
若い頃に読んだ、星新一さんの「ノックの音が」という作品が、ワタシのショートショートの始まりのような気がします。(もうずいぶん前のことで定かではありませんが…)
阿刀田さんも星新一さんが好きなようで、あとがきに「日本のショートショートは彼に始まり彼の...続きを読むPosted by ブクログ