阿刀田高のレビュー一覧

  • 冷蔵庫より愛をこめて

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    「奇妙な味」という分野の作品ではあるが
    あとづけのくくりで先行作はいくらでもあるし
    あらゆる短編いやお話のどれもが
    喜劇と悲劇というおかしみとかなしみ
    怒りと恐怖ををある面でもつのだから
    何にでも通ずる形ではある
    その枠を意識して作られたお話としてこの本はどうかというと
    時代をこえて読み続けられるへ選ばれるのは運だと思う

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    2018年10月26日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    ダン・ブラウンのインフェルノを読んで、ダンテの神曲を知りたい!と思い、購入。いきなり原文は無理だし、きっとちんぷんかんぷんだろうなぁと思い、この「やさしい」を購入しました。
    やさしい、とはいえ、それなりの目的なり意思がないと辛いかもしれないかな。
    きっと平易に書かれているんでしょうけどね。
    おおよそ、こういった内容が書かれているんだろうな、ということは分かったので、満足です。これを読んでインフェルノを読むと更に楽しめるかな。

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    2018年08月01日
  • 消えた男

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    再読のつもりで読み始めたのだけど、どうも母が買った本のようです。初見でした。
    短篇集で読んでいる間はそうでもないのだけど、読み終えて「ふう」と一息いれたところでゾクッとなる、そんなお話でした。
    ひっそりとブラックなミステリーというのがぴったりかもしれません。

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    2018年07月19日
  • 地下水路の夜(新潮文庫)

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    初読み作家さん。お名前はよく見ていたけれどなかなか手を出すきっかけがなかった作家さんだけれど、ちょうどこの文庫が出たときに本屋さんで今だ!と。
    短編集。
    不思議な感触の文体に最初はゆっくり舌で味わっていたら、いつのまにかお話が不思議なところまで辿り着いていて、最後の“。”にはっとあたりを見回したら日常にもう帰ってきていて、なんだかきつねに摘ままれたような気持ちになる。というのを繰り返していたような気がする。
    二回目がまた面白くなるだろう本なのだろうという気がする。
    “たづたづし”“朗読者“”地下水路の夜”“言葉の力”が特に好きだった。

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    2018年05月29日
  • ナポレオン狂

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    さすがのうまさ。女性の表現には若干の古さは感じるものの、面白かった。
    「凶暴なライオン」に登場する男のフラグの立て方がじわじわくる。

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    2018年05月16日
  • 私のギリシャ神話

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    阿刀田高 「 私のギリシャ神話 」 ギリシャ神話と名画のエッセイ。ギリシャ神話の混沌(カオス)な展開と ゼウスはじめ 神々の個性が凄い。名画は その混沌と個性を 描写している

    ギリシャ神話に 物語は感じるが、宗教性は感じなかった

    *プロメテウス〜ゼウスに反逆した神、人間に火の利用法(文明)を与える、コリニョン画
    *パンドラ〜壺の蓋が開き 全ての悪が広がる
    *ゼウス〜最高神
    *ヘラクレス〜冒険
    *ビーナス〜愛と美の女神、ボッティチェリ画
    *パリスの審判、ルーベンス画→絶世の美女ヘレネの略奪→トロイア戦争
    *アポロン〜太陽神、予言の神
    *ペルセウス〜メドゥサの首、王女アンドロメダを救助
    *シシ

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    2018年03月03日
  • 闇彦

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    味があって面白かった。作家のマインドに興味があったら余分に楽しめる。ミステリーでもないしエンタメってわけでもないけどストーリーがあり楽しめた。

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    2017年12月18日
  • コーランを知っていますか

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    コーランの引用部分より、阿刀田氏の感想やコメントのような文章が抜群にいい。
    ・・・というか、中盤以降はコーランの引用はすっとばして、阿刀田氏自身の言葉や感想の部分だけ読みました。
    (やっぱりコーラン、私にはちょっと・・・(-_-;)レベル高い方にはいいんでしょうけど・・・)
    それでも、この本を読んでよかった!と思えます。
    ちょっとのすき間時間で読む本ではなく、たとえば盆暮れの、腰を落ち着けてじっぐくり読めるときに、自分自身の教養を深め、話のネタ作りと考えて読む分には、とてもいい本です。(出だしで気に入ったところ、引用に載せました、面白そうでしょ?)

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    2017年10月24日
  • コーランを知っていますか

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    イスラムについて、初めて学んだ。入門書としてはとっくきやすくてよかった。
    本の内容としてはよかったが、個人的には神話が好きなので、それを期待してしまったのはやや間違いだった。

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    2017年10月15日
  • 新約聖書を知っていますか

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    ネタバレ

    前から読みたかった新約の方の聖書。

    聖書の登場人物が何となくわかりました。
    ただヨセフ出てきすぎ。
    何人おるねん。


    要するにイエス様が仰るには、
    人にされて嫌なことするな。
    って感じ。

    あとは、愛される者を愛するのは当然。
    完全な存在になりなさい。

    他人を許しなさい。
    そうすれば天の父もあなたを許してくれます。


    ってな感じ。


    キリスト教がこれほど世界で広まって
    イエス様が受け入れられたのは、
    それまでの神聖なる、崇高な存在が
    傲慢であり選民思想だったのに対して
    イエス様は低姿勢で謙虚で
    異教徒であろうと受け入れて
    手を差し伸べたところなんやろね

    それまでの傲慢なユダヤ教徒か

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    2017年08月18日
  • 日本語えとせとら

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    「ことばは深い」。短いエッセイ集のように書かれていて読みやすいが、内容は深い。
    知らなかった言葉もたくさんあった。”ことほぐ”(寿ぐ/言祝ぐ)。”言葉を告げて祝う”こと。
    詩文を楽しむ心理もこの”ことほぐ”が含まれているという視点は興味深い。言葉に出して素晴らしさを称えているというわけだ。

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    2017年03月23日
  • 旧約聖書を知っていますか

    購入済み

    痛快でおもしろい

    旧約聖書の大雑把な内容を、面白おかしくまとめられた、良著。
    気軽に読めるので、ちょっと気になるんだよなーという人にぜひ勧めたい。著者の他の本にも手を出してみようかなと思った。

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    2017年03月08日
  • 黒い回廊 阿刀田高傑作短編集 ホラー

    購入済み

    雅文

    普通にあるよく見知った日常の中にある影の部分のおそろしさ。『夜のアスパラガス』なんかは題名は意味深だけど、読み終わった後、果たして貴方はアスパラガスを食べられるか?!全12編、後堪能あれ!

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    2017年03月05日
  • 日本語の冒険

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    短編集だけど、どこかエッセイ風。
    阿刀田氏の日本語への思いが存分に詰まっているからかな。
    母国語である日本語、大事にしたい。

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    2017年02月21日
  • 日本語の冒険

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    エッセイと思って読み進めて、2つ目の項で短編集だ!と気づきました。1つ目で気づけよっていうね。
    日本語にまつわる物語…?短編集ですね。
    買った動機「エッセイ読みたい」はかなわなかった訳ですが、おもしろかった!日本語ってこんな表情あるのねーと愛しくなります。
    お話ごとに日本語違った角度から扱っていて、「なかなかその角度では考えたり見たことがなかった」と、ふむふむおもしろいのぅと読みました。

    特にどれが良かったというと2つめの俳句・短歌の話、最後の助詞の話かな。
    俳句・短歌の話を選んだのは、純粋に読んで「俳句って美しいなぁ」という感想を持ったことが印象に残ってるから。正直国語の勉強の題材だとか、

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    2017年01月20日
  • イソップを知っていますか

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    大好きな「知っていますか」シリーズの今回はイソップ童話。
    イソップ本人のことや、数多ある寓話の中から結構な数を紹介していますが、正直言って寓話自体はそんなに面白くありません。
    とにかく面白いのは、寓話を紹介する度にいちいち脱線する部分。
    時に小説家目線で論評を加えてみたり、古今も洋の東西も問わず小噺を紹介してみたり。知らないことばかりで脳がビンビン刺激されるようです。
    まさに“知のそぞろ歩き”とも言える楽しい空間が広がっている本。

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    2017年01月20日
  • 源氏物語を知っていますか

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    どうしたって(時代の風俗・習慣だと頭で理解したとしても)、雅なことだ、人びとの心の機微、なんて物分かり良く読めない。源氏が悪い。
    だから、興味はあっても源氏物語が読めない私からすれば、この案内書のごとき本はありがたい。
    そして面白く、また憎し光源氏。

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    2016年11月11日
  • コーランを知っていますか

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    コーランどころか旧約聖書、新約聖書も知りませんでした。イスラム教を理解できたと思わないけど、一神教の考え方を理解するきっかけになった。

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    2016年11月05日
  • 妖しい関係

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    過去を振り返ったり。
    今をみつめ直したり。
    オトナの男と女の揺らめきを
    切なく、妖しく描いた 短編13篇。
    若い頃よく読んでた 阿刀田さん。
    やっぱり、古典に通ずる知性と、
    ブラックユーモアのエッセンスが
    ピリリと効いてる文章、好きだっ(笑)

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    2016年10月27日
  • コーランを知っていますか

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    知識としてのイスラム概略。
    くだけた文章で書かれていて、取っつき難い感じがなくとても読みやすい。
    旧約聖書も新約聖書もコーランも、もともとは同じルーツを辿っていることを知る。日本人の感覚として仏教を同じ宗教のカテゴリーとして分類するにはあまりに乱暴なようにも思えてくる。
    ニュースで見かけることの多くなったイスラム諸国の問題の前提が少し理解出来そうな気になれます。

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    2016年05月21日