阿刀田高のレビュー一覧

  • 源氏物語を知っていますか

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    言わずと知れた源氏物語。知りたいし読みたいのだけれど、どうにも長い。他にも読みたい本は多いしと思い悩んでいるところに本書。全54帖が一巻にまとめられ楽しく読める。
    著者の ~~を知っていますかシリーズを読むのは ギリシャ神話、旧約聖書、新約聖書、コーランに続いて5作目だがどれも現代小説のように読めて素晴らしい。その理由はあとがきにもあるように人生訓のような教訓めいたものを押し付けようとしないところにあるのではと思う。
    望むらくはこのシリーズで 古事記や日本書紀や論語もやって欲しい。方丈記は自分でなんとかなるかなぁ。

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    2016年05月02日
  • 私のギリシャ神話

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    ギリシャに行く前に勉強にと思って読みました。
    わかりやすかったし、行く前に読んでよかったと思います。

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    2016年02月27日
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア

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    私の好きな短編集。
    最後にすっきりはしない、「え?」という終わり方をするのですが、それもまたおもしろい。
    決して主人公にとってハッピーエンドというわけではないんだよね。
    ブラックユーモアで、また読み返したくなる本でした。

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    2015年12月29日
  • 闇彦

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     阿刀田氏の短めの小説。自伝的とあり、また創造の原点との帯にもつられ読んでみた。少々難しいというかとっつきにくい内容。

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    2015年04月05日
  • ナポレオン狂

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    怪談の短編集。以前に別の短編集で「この人は怪談が向いている」とレビューしたことがあるが、本作ではその良い部分がうまく押し出された印象を受ける。なお、SF作品であったように、オチが先に見えてしまうものもあるが、そこだけをメインとしていないので、気にならない。

    収録作すべて割と万人にオススメは出来るんだけど、少々エロ表現も入っているので、高校くらいからかな。ものすごい名作ってわけでもないけれども、面白いですよ。

    余談にはなるけれども、よほど気に入っているのか、電話のベルを何度も「ルン」と表現しているところだけは引っかかった。

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    2015年01月15日
  • ナポレオン狂

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    第81回直木賞受賞作。
    最後の数行の切れ味が鋭く、
    特に「ナポレオン狂」と「甲虫の遁走曲」は、
    ヒヤリとさせられた。

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    2014年11月24日
  • シェイクスピアを楽しむために

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    話自体は11/30個だったけど、面白かった。四大悲劇(ハムレット、オセロー、リア王、マクベス)も分かったし、ジュリアス・シーザーはカエサルだって知れたし(笑) 意外と収穫の多い本だった、また忘れた頃に読み直したい。

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    2014年08月19日
  • 恋する「小倉百人一首」

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    2011年に出版された、阿刀田高さんの本です。
    阿刀田さん、1935年生まれですから、出版当時76歳。
    軽く淡々と、でも面白く、小倉百人一首の解説、紹介、というエッセイ本です。

    他の、「古典解説エッセイシリーズ」(と言って良いのか判りませんが)もそうなんですが。
    肩の力の抜け具合が素晴らしいですね。

    「学術的な野心や興味で読んでもらう本ではありません。
    フツーに暮らしている人が、興味、知的好奇心で読む本です。
    それから、もともと詳しい人が読む本でもありません。
    良く知らないんだよなあ、という人が読んで、読み易い本です。
    卑下する訳でもないけれど、それ以上でもそれ以下でもないですよ。
    ただ、

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    2014年07月31日
  • 日本語えとせとら

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    阿刀田高のコラムは面白い。

    覚えておきたい言葉として
    井上ひさしの座右の銘
    「むつかしいことをやさしく、
    やさしいことをふかく、
    ふかいことをゆかいに、
    ゆかいなことをまじめに、
    かくこと」

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    2014年02月15日
  • イソップを知っていますか

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    ネタバレ

    阿刀田高の古典もの。BC6世紀にギリシャで生まれたイソップの物語を、15世紀に日本に入ってきた「伊曾保物語」と「イソポのハブラス」の内容を中心にまとめたもので、子供のころからよく知っているものから、意外なものまで幅広く解説。よく知られているものと言えば、「アリとキリギリス」ですが、原典ではキリギリスではなく「蝉」らしい。蝉だとあまりに短命で、冬までは生きられないと思うのだが…。ちなみに毛利元就の「三本の矢」も元ネタはイソップらしい。この手の小ネタが満載の内容。

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    2014年02月11日
  • 幻の舟

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    ネタバレ

    初の阿刀田高。歴史ミステリともいうべきか。信長が狩野永徳に命じて描かせた安土城の屏風絵が一種の呪いとなる...そんな話。史実から様々な関連性をザッピングさせるところが凄い。日本史に明るくないと睡眠効果を発するところがあるけれど、総じて面白かった。

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    2014年01月27日
  • ナポレオン狂

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    阿刀田ワールド満載の一冊です。 本作は何度、読んでも、下げが分かっていてもおもしろい。 オムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」で有りそうな作品です。 是非是非、再読をしたい名作です。

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    2014年01月06日
  • コーランを知っていますか

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    あの阿刀田さんが、コーランについてはもちろん、イスラームの誕生やら行ってみた現在のイスラーム諸国の話なども書いてる。特にコーランは目を通したことがなかったから、それがストーリーとかなく有機的な繋がりもない、言ってみれば親父の説教のようなものとの喩えでわかりやすく説明してもらえてよかった。ヨルダンやサウジアラビアなど、何年か前に行ったところが出てくるんだけど、阿刀田さんはそうゆう感想を抱くかとこれまた面白かった。

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    2014年01月04日
  • 私のギリシャ神話

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    阿刀田高さんのギリシャ神話ものでは「ギリシャ神話を知っていますか」を前に読んでいますが、本著はNHK教育の人間講座用に新たに書かれたもの。「知っていますか」よりかなり後に書かれたもので、より詳しく丁寧な印象。ギリシャ神話は神様や人物同士の関係が複雑で、ストーリーの細かいところを結構忘れていたりするので、改めて復習するにはコンパクトにまとまっており、最適な本です。

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    2013年12月09日
  • 獅子王アレクサンドロス

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    歴史には明るくないので、史実がどうかとか詳しいことは分からないけれど、物語として、とてもおもしろく、アレクサンドロスが神性を帯びた不思議な魅力を持つ人物として描かれ、私も魅了されてしまった。
    世界史の勉強をしているときに、この本に出会っていたら、ただ年号を覚えるだけより、断然面白かったと思う。

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    2013年10月16日
  • ナポレオン狂

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    うまい!って感じのもあれば恐ろしいのもあり笑いありで楽しめた。
    構成や、直接的な表現を使わず読者の想像力を誘導しオチをつける技術が素敵。

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    2013年08月28日
  • 新装版 食べられた男

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    少しエロが入っていて楽しく読ませていただきました。
    若い頃に読んだ、星新一さんの「ノックの音が」という作品が、ワタシのショートショートの始まりのような気がします。(もうずいぶん前のことで定かではありませんが…)
    阿刀田さんも星新一さんが好きなようで、あとがきに「日本のショートショートは彼に始まり彼の死で幕を閉じた」と書いていますが、イエイエ阿刀田さんもワタシは大好きです。この冊子に収められている作品は本当にショートなものばかりですが、どの作品にも少しエロが入っていて楽しく読ませていただきました。

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    2015年03月18日
  • 楽しい古事記

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    『古事記』の現代語訳を読もうとして挫折し、
    それならと薦められたのがこの本で、
    古事記の世界やストーリーが親しみやすく書かれていて
    確かに入門書としては最適。

    『古事記』で頻出する人名は主要人物を除いて端折られているし
    (神様の名前をいちいち掲げるのはややこしいので省略、といった具合である)
    一人ひとりの神様が人間臭くイキイキと描かれているので
    字面を追うだけになりがちな『古事記』とは違って
    頭のなかで場面を想像しやすくなっている。

    また、作者自身の古事記の舞台訪問記といった紀行文も
    章ごとに挟み込まれていて、古代と現代との時間的空白を
    つなぐ役目を果たしてる。
    しかも、これがけっこう面白

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    2013年08月25日
  • 日本語を書く作法・読む作法

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     この作品は、所謂ハウツー本ではありません。
    れっきとしたエッセイ集なんです。

     日本語は英語や中国語等に比べて、音の数が少ないと言われています。だから同音異義語が生まれやすい。そこに日本語の言葉遊び等の楽しみがあるように思います。
     更に漢字とひらがな・カタカナを組み合わせることで、無限の奥ゆかしさを感じる事が出来る点で面白い。
     夏目漱石に代表する言葉遊びや当て字も面白い。夏目先生のお蔭もあってか、現代の日本語の派生が広がったと言っても過言でない。
     なんと素晴らしい言語なんだろう。「話すのも読むのも面白い!」

     ただ、悪い日本語は、熟語の連発ではなかろうかと思っています。
    先日ある方

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    2013年08月20日
  • 短編小説のレシピ

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    阿刀田高による短編小説の案内本、解説本。高校や中学の国語の教科書に掲載されている(いた?)こともあるようです。

    著者の阿刀田高は1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業。現在は直木賞、集英社小説すばる新人賞の選考委員もしており、先日の直木賞発表でも新聞にコメントが載ってました。

    本書で出てくる短編小説は以下の10冊。

    向田邦子<鮒>
    芥川龍之介<トロッコ><さまよえる猶太人>
    松本清張<黒字の絵>
    中島敦<文字禍><狐憑>
    新田次郎<寒戸の婆>
    志賀直哉<赤西蠣太>
    R・ダール<天国への登り道>
    E・A・ポー<メエルシュトレエムの底へ>
    夏目漱石<夢十夜>
    阿刀田高<隣の女>

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    2013年07月19日