阿刀田高のレビュー一覧

  • ギリシア神話を知っていますか

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    作者の考えや現代(執筆はS59)の出来事を交えながら、表題の登場人物の活躍が書かれています。
    私には少し読みにくく感じました。
    本編では、色々な物語で目にする有名な名前がどんどん登場します。
    昔、小学校で歌った“勇気一つを友にして”のイカロスも登場しており、彼が飛び立った理由を初めて知りました。理不尽なことばかりです。
    自分に馴染みの無い名前の表現もあり、誰だった?どこで見た名前?聞いたことある響きだな〜などと考えながら読んでいたので、けっこう疲れました。
    神々の倫理観(現代では完全アウト)や行動力など、ギリシア神話に登場する神々は色々とスゴいです。なので『神は理不尽な存在である』という概念を踏まえて読み進めていく必要があると思います。
    神々は我らとは全く異なる存在で、常識は違うけれど、彼らには彼らのルールがある。
    まさしく神話です。
    神話への取っ掛かりとしては良い本だとは思います。

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    2026年09月06日
  • 掌より愛をこめて―阿刀田高さいごの小説集―

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    ネタバレ

     御歳91歳になる著者、最後? の短編集。

     氏の作品は、『〇〇を知っていますか?』のシリーズが好きで、よく読んでいたもの。
     アイヤーヨッ!の掛け声は、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフという創世記の主要登場人物の家系の順に並べたもの。それは覚えているが、創世記のなんたるかは、すっかり忘却の彼方だ(苦笑)

     そんな著者、ショートショートの名手とは知ってはいたが、読んでみようと思って読んだものは少ない。
     まぁ、最後、だというので手にしたものだ。

     近年(2024-25年)のものから、古いのは1998年ごろと、時代の発表媒体、字数、ジャンルも様々な作品が並ぶ。
     不思議と登場人物に商社マンが多いのはなぜだ? 著者の経歴ではなかったはず。モデルになる知人でもいたかな?

     言葉から発想した物語や、エッセイとしても書けそうなものをストーリー仕立てにしてみたり、ネタが豆知識だったり、オヤジギャグからだったり・・・。
     なるほど、手練れの手にかかると、なんでもショートショートになるのだなと感心しながら読んだ。

     そして、最後もオヤジギャグ?
     作品を800生み出したところでネタ切れ。それは、小説はフィクション、しょせん嘘だから。そう、嘘八百。

     おあとがよろしいようで。

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    2026年09月04日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    普段はあまりエッセイは読まないのだが、ショートショートの名手である阿刀田高さんが90歳になられてのエッセイということで読みました。

    やはり、知的で紳士的でユーモアがあり読んで良かったです。

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    2026年08月30日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    ネタバレ

    読書好きな父にプレゼントしたらなにか参考になる本かも、と思って手に取りました。(父はひとり暮らしではなく、母も同居してるけどね)

    著者が、ユーモアと前向きな諦めと努力によって日々を送る様が綴られていました。読みごたえがある感じではないけれど、人気の理由はなんとなくわかりました。

    日々できなくなっていくことが増えてゆくことは認識しつつ、昨日できたことは今日も出来るはず!という精神を持って日常を過ごす姿は見習いたくなりました。
    しかもその考え方は、40代から続けているというから流石だなと。父どころか私自身もそんな気持ちで日常を過ごしていかなきゃだめですね。
    そうはいっても、あまり深刻に、真剣になり過ぎずにいるところもいい。
    そして、時々新しく覚えることもあって、そういうことを意識して喜ぶところもいい。

    丁寧な暮らし、ってよくいうけど、自分の行動や思考も丁寧に振り返って前向きに反省したりすることがむしろ大事ですね。

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    2026年08月29日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    体力も気力も年相応に落ちてるけど
    日々を楽しむことは忘れていませんよ
    …という感じの洒脱な随筆。

    こんなふうに、先を行く人の日常を
    のぞきみさせてもらうと
    悪くはないなぁと
    自分の先行きにも心休まるものが。

    必要なのは「教養」ならぬ「今日、用」
    朝起きて「何をしようかな」と考える。
    なるほどね。

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    2026年07月05日
  • 真夜中の料理人

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    ネタバレ

    「就眠儀式」「フィルダーズ・チョイス」
    「女友だち」「運のいい男」「道連れ」
    「帰り水」「冬子」「深夜劇場」「尾行者」
    「南へ行った男」「真夜中の料理人」

    ちょっとブラックな短編集。これくらいの黒さは好みで良い。妻に対する夫の態度とか色々昭和な感じ。

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    2026年06月20日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳であるものの、色々な事を少しずつ縮小しているとの事でしたが
    こんなに好奇心旺盛でアンテナを張って挑戦されている様子は、素晴らしいです
    私も先輩を見習ってチャレンジ精神を忘れずに老後を楽しみたいです

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    2026年06月12日
  • 迷い道

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    ネタバレ

    「処女郎」「蜜の花」「猫を飼う女」「母の裸像」
    「陥し穴」「優しい声」「特別料理」「ある夜の心理学」
    「背中美人」「迷い道」

    短編集。割と黒い内容が多かったけど、もう少し黒いのが好み。黒いだけでなく、ちょっと余韻があるような作品もあったりするのは良かった。

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    2026年06月07日
  • やさしいダンテ<神曲>

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    原作(野上氏翻訳)を読みながら、解説本として読んだ。

    まず、ダンテが地獄・煉獄・天国を巡りながら色んな人とひたすら出会う物語(笑)だったから、深く進む前にめまぐるしく展開が変わる変わる。
    なので、逆にこの本だけだと、理解しきる前にポンポン進んでついてけなくなったかもしれない。

    でも、
    ダンテの歴史的な人生歴やベアトリーチェとの関係も知れたし、
    ダンテがギリシャローマ神話を織り交ぜていることも知れたし、
    天国編は想像し難く、難解であることは認識が一致して安心した。笑

    イエスはあまり描写がなく、
    三位一体そのものの光が原作では最後に出て終わる。
    その終わり方は、ほぇー(こんなふうに終わるんだ!)と、
    知らぬ古典の終わり方を知れて達成感があった。


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    2026年05月10日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳にして単身生活。モットーは「十分でなくとも自分が納得できれば良し」。簡素に食事を調え、旧知の場所を訪ね…。小説家・阿刀田高が、老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごす方法を、ユーモアたっぷりに綴る。

    こんな風に生きれれば…。父は90歳を過ぎて認知機能が低下し、最後は小さく亡くなった。自分はどうなるんだろう。

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    2026年04月28日
  • 新約聖書を知っていますか

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    キリスト教に関してざっくりと学べた
    約30ページの各章ごとにストーリーになっており、少しずつ読むのに良かった

    馴染みがない名前が多く出るので理解に時間もかかった

    キリスト教の話のどこまでが現実味があるのか、伝わってるストーリーはなぜそのように伝わったのかなど解釈があり勉強になった

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    2026年03月30日
  • 奇妙におかしい話

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    ネタバレ

    一般人から選出されたおかしい話の短編集。

    体験談を書いているからなのだろうか、もう少し変化を加えればもっと面白くなるだろうと感じる作品もある。数時間で軽く読めるので、気軽に楽しめる短編集ではあるものの凄く面白いとまでは言いづらいところがある。

    いくつかの話は本当かな。と思ってネットで調べてみた。

    静岡式乗車法は本当にあるらしい。本当なのかどうかは知らないけど、本当にあるっぽい。ヤドカリのフンは……検索すればすぐに出てくる。以前にも調べたような気がしなくもない。

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    2026年03月22日
  • コーランを知っていますか

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    何の因果か、読み終わってから間もなくパキスタン人の学生と話す機会が巡ってきたので話を聞いてみた。ちょうどラマダンだったらしくせっかくなのでその一日だけだが便乗することにした。コンビニでパンと水を一緒に買った。バーコードを読み取るとハラールかどうか確認できるアプリがあるらしくて便利だなと思った。財布を持っていなかったので確信犯かこれ?とも思ったけれども、これも喜捨のひとつと得心した。

    何にせよ、異文化理解とは常識を疑うことから始めなくてはならないと思った。

    そういう意味で読んどいて良かったなと思った。

    キリスト教の時もそうだったけど、やっぱり大元の所でユダヤ教を意識しているんだなという所感。

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    2026年03月22日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳になった作家のつぶやき
    著者でなければ書けないネタがポロポロとつづられています
    しまってあった折り紙の本をくれた彼女は、もう亡くなってるとか、思いついた事をなそうとしても、時間が足りないとか
    案外、全ての世代に当てはまることだったりする

    何とはなく、突き詰める事なく、「これでいいのだ」でやりすごすことは大切なのだと思う

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    2026年03月08日
  • ローマとギリシャの英雄たち 〈黎明篇〉―プルタークの物語―

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    ★★★ 読めてよかった

    対比列伝をわかりやすくとっつきやすく解説した本。そういえばこんな人いたな、と記憶を辿りながら読んだ。

    作者の語り口が軽妙で読みやすかった。しかし序盤のテセウスやロムルスに関しては神話の部類なので、話や説が前後して読みにくい。あのあたりは一度に読み切らないと内容を掴めない。
    ギリシャもローマも、歴史に名を残す人々は機転をきかせ、論弁を尽くすので、どんなやり取りを行い、政治にどう影響したのかを追うのは面白かった。

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    2026年03月02日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    90歳 自分の叔父を思いながら読んだ。重なるところがあり、同じようにひとり暮らししていたのかなと。
    提言十箇条。高齢になり日頃、暮らしていて思う事。いずれ自分にもやってくる高齢。十箇条、覚えていようかな。

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    2026年02月28日
  • 90歳、男のひとり暮らし(新潮選書)

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    この年代の男性がひとり暮らしできるのはすごい。女性なら普通にできることがほとんどだけど私の父親はできなかったから…

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    2026年02月07日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    ギリシア神話って歴史が深いし諸説も多いから、いろんな切り口で読めて面白いんだよなあ。
    一つの題材でどこまでも楽しめてしまうので本当に飽きない。
    本書では、阿刀田さんの想像力により登場人物がイキイキと描かれていて良かった。
    神様の傍若無人ぶりもめっちゃ伝わってくる。
    それにしても、悲劇のヒロインのなんと多いことか。
    …まあ八割方ゼウスのせいなんですけど。笑

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    2026年01月11日
  • 小説作法の奥義(新潮文庫)

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    筆者の小説は未読なのだが、説明が明瞭ですっきりしていて、きっと短編小説としてもきれいにまとまっているのだろうなと想像できた。内容としては、「奥義」と銘打つ程には作法を具体的に解説しているわけではないけれど、エッセイとして面白かった。

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    2026年01月11日
  • 漱石を知っていますか(新潮文庫)

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    ▼阿刀田さんのこのシリーズはけっこう好きなんです。「聖書」「」とか「コーラン」とか。このシリーズとか、「100分de名著」も大好き(笑)。ダイジェスト好き?。

    ▼もう結構前に読みまして。もともと漱石は好きで、この30年の間に全長編は2回づつは読んでいるので、気軽に、ファンブックを読むように?楽しみました。
    たしか、要は「坊ちゃん」「それから」あたりが出来が良い、と言っていた気がして、「そりゃそうですよ」と思った気がします(笑)

    ▼それはそうとして、阿刀田さんって1935年生まれなんですよね。で、この本が初出2017年だそう。つまり82歳のときにで出た本。素敵ですね。ちなみに2020年に「谷崎潤一郎を知っていますか」も出ているらしく、これもいずれ読みたい。60年位商業職業作家をやってる人が、80を過ぎて、「この漱石の小説好きなんだよね」「この谷崎のが最高だよね」と暢気に?書いてるわけです。それだけでも素敵。

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    2026年01月03日