阿刀田高のレビュー一覧
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「知っていますか」シリーズの一冊目。
私にとっては、神曲、旧約聖書、新約聖書、をへて四冊目。
最初に書いたものなので後に出たもののほうがキレとコシがあるけど十分面白いです。
ギリシア神話をザッと知ることができましたが、これで分かった気になるには足らないかも。他にもう少し広く、でも読みやすいものがあれば手に取りたいなあ。
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ギリシア神話そのものよりも、ちょっと気になったのは「パンドラの壺」の章で著者が抱いた連想。
パンドラの壺の中には開け放ってはいけない、ありとあらゆる“悪”が。病気、悪意、戦争、嫉妬、災害、暴力など思いつく忌まわしいものが詰まっている。かろうじて壺の底に残ったのは -
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阿刀田高氏の短編集。単行本は1984年に刊行。
阿刀田作品らしいブラックユーモアは、それほど強烈ではありません。初出誌、初出時期は不明ですが、エロティックなシーンを描いた作品が多く、幻想味がある作品も目立ちます。
阿刀田高作品集・エロスと幻想篇、という感じです。
以下は簡単に各作品の感想を↓
待っている男
携帯電話も無い時代、待ち合わせ客が多くいる喫茶店で、読者を待ち合わせ客と設定して、同じく待ち合わせ客として相席になった中年男性から一人語りを聞かされるという叙述スタイルをとった一編。
男性の過去が語られるこの叙述スタイルに、何かトリックがあるのか、と期待しましたが、そんなことはなく、 -
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Audible
大昔に読んだ本がオーディオブックに!
殆ど忘れていたが、覚えていた箇所もあり懐かしい。ギリシャ神話といえば裸。絵画のアンドロメダとかとにかく沢山あるがほぼ全裸。ペルセウスに至っては鎧姿もあるが兜とサンダルしか身につけていない絵も多い。ルネッサンス期の皆さんに古代ギリシャはどう思われていたんだ…古代ギリシャすごいナー
本書が昭和の親父のエロトークのノリなのも頷ける。
演劇、芸術、映画と話しがどんどん横道にそれながらもちゃんとギリシャ神話の解説になってるのはさすが。
そしてギリシャ神話の西洋に与えた影響に驚く。
シュリーマンの話しも良かったし、モリエール、ラシーヌの演劇やジャン・ジ -
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★★★ 読めてよかった
小説家である著者が、旧約聖書を分かりやすく解説してくれる入門書。構成は聖書とは異なり、とっつきやすい話から展開されている。著者の軽妙な語り口も相俟って、非常に読みやすかった。
なんというか、理不尽極まりない胸糞話が多かった。神はかなり人を選り好みし、気に入った人なら多少の無礼をはたらいても不問だが、気に入らない者はどれだけ神に尽くしても決して報われることがない。私は神の態度にうんざりしてしまった。しかし神を言葉の通じるキャラクターではなく、自然災害の類だと考えると多少納得のできる部分はあった。いつか海軍の方が『シュガークッキー』という話をしていた。訓練生は制服を『完 -
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タイトルで「いいえ」と答えた人に買って欲しい旧約聖書の紹介本
旧約聖書って難しいし、日本人には全く馴染みないから理解できないって思うかもしれませんが全くその通りです。作者の阿刀田高さんもそれを認めて仰られています。しかし話を聞く限り実は世界史の授業で習っていたり、あれこれってディズニーだったりおとぎ話なんかになかったっけ、そういえばシェイクスピアとか劇にも似たような話あるよなって気づくところが多い気がします。
それもそのはずまさに原点といえばこれ、旧約聖書なんじゃないかって呼んでいて気がつくと思います。だからこそまさに「旧約聖書を知っていますか」とはあなたの身近にあることに気づいていますか? -
Posted by ブクログ
40年以上前にナポレオン狂を読んでから、ブラックユーモアや「知っていますか」シリーズなど、いくつか読んできたので、著者が大切にしてきたことなどがすんなりと入ってきた。
■臨界というのは決定的な情況よりまだほんの少し手前のような気がしてしまうのだ。臨海、臨月、臨床...臨界も限界に近づいているが化学反応にまだ余裕があるような気がしてならない。でも臨界はもう事故そのものなのである。
→同感。これに限らず、名前と中身が一致していないものが時々ある。最近いくつかの本を読んで、それを感じた。
■ユーモアは笑いを生むことも多いが、それは副産物であり、本当の価値は日常の中でべつな見方をすること、そういう脳味