阿刀田高のレビュー一覧
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作者の考えや現代(執筆はS59)の出来事を交えながら、表題の登場人物の活躍が書かれています。
私には少し読みにくく感じました。
本編では、色々な物語で目にする有名な名前がどんどん登場します。
昔、小学校で歌った“勇気一つを友にして”のイカロスも登場しており、彼が飛び立った理由を初めて知りました。理不尽なことばかりです。
自分に馴染みの無い名前の表現もあり、誰だった?どこで見た名前?聞いたことある響きだな〜などと考えながら読んでいたので、けっこう疲れました。
神々の倫理観(現代では完全アウト)や行動力など、ギリシア神話に登場する神々は色々とスゴいです。なので『神は理不尽な存在である』という概念を踏まえて読み進めていく必要があると思います。
神々は我らとは全く異なる存在で、常識は違うけれど、彼らには彼らのルールがある。
まさしく神話です。
神話への取っ掛かりとしては良い本だとは思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ御歳91歳になる著者、最後? の短編集。
氏の作品は、『〇〇を知っていますか?』のシリーズが好きで、よく読んでいたもの。
アイヤーヨッ!の掛け声は、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフという創世記の主要登場人物の家系の順に並べたもの。それは覚えているが、創世記のなんたるかは、すっかり忘却の彼方だ(苦笑)
そんな著者、ショートショートの名手とは知ってはいたが、読んでみようと思って読んだものは少ない。
まぁ、最後、だというので手にしたものだ。
近年(2024-25年)のものから、古いのは1998年ごろと、時代の発表媒体、字数、ジャンルも様々な作品が並ぶ。
不思議と登場人物に商社マンが多いのはなぜだ? 著者の経歴ではなかったはず。モデルになる知人でもいたかな?
言葉から発想した物語や、エッセイとしても書けそうなものをストーリー仕立てにしてみたり、ネタが豆知識だったり、オヤジギャグからだったり・・・。
なるほど、手練れの手にかかると、なんでもショートショートになるのだなと感心しながら読んだ。
そして、最後もオヤジギャグ?
作品を800生み出したところでネタ切れ。それは、小説はフィクション、しょせん嘘だから。そう、嘘八百。
おあとがよろしいようで。 -
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ネタバレ読書好きな父にプレゼントしたらなにか参考になる本かも、と思って手に取りました。(父はひとり暮らしではなく、母も同居してるけどね)
著者が、ユーモアと前向きな諦めと努力によって日々を送る様が綴られていました。読みごたえがある感じではないけれど、人気の理由はなんとなくわかりました。
日々できなくなっていくことが増えてゆくことは認識しつつ、昨日できたことは今日も出来るはず!という精神を持って日常を過ごす姿は見習いたくなりました。
しかもその考え方は、40代から続けているというから流石だなと。父どころか私自身もそんな気持ちで日常を過ごしていかなきゃだめですね。
そうはいっても、あまり深刻に、真剣になり過ぎずにいるところもいい。
そして、時々新しく覚えることもあって、そういうことを意識して喜ぶところもいい。
丁寧な暮らし、ってよくいうけど、自分の行動や思考も丁寧に振り返って前向きに反省したりすることがむしろ大事ですね。 -
Posted by ブクログ
原作(野上氏翻訳)を読みながら、解説本として読んだ。
まず、ダンテが地獄・煉獄・天国を巡りながら色んな人とひたすら出会う物語(笑)だったから、深く進む前にめまぐるしく展開が変わる変わる。
なので、逆にこの本だけだと、理解しきる前にポンポン進んでついてけなくなったかもしれない。
でも、
ダンテの歴史的な人生歴やベアトリーチェとの関係も知れたし、
ダンテがギリシャローマ神話を織り交ぜていることも知れたし、
天国編は想像し難く、難解であることは認識が一致して安心した。笑
イエスはあまり描写がなく、
三位一体そのものの光が原作では最後に出て終わる。
その終わり方は、ほぇー(こんなふうに終わるんだ!)と、
知らぬ古典の終わり方を知れて達成感があった。
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Posted by ブクログ
何の因果か、読み終わってから間もなくパキスタン人の学生と話す機会が巡ってきたので話を聞いてみた。ちょうどラマダンだったらしくせっかくなのでその一日だけだが便乗することにした。コンビニでパンと水を一緒に買った。バーコードを読み取るとハラールかどうか確認できるアプリがあるらしくて便利だなと思った。財布を持っていなかったので確信犯かこれ?とも思ったけれども、これも喜捨のひとつと得心した。
何にせよ、異文化理解とは常識を疑うことから始めなくてはならないと思った。
そういう意味で読んどいて良かったなと思った。
キリスト教の時もそうだったけど、やっぱり大元の所でユダヤ教を意識しているんだなという所感。 -
Posted by ブクログ
▼阿刀田さんのこのシリーズはけっこう好きなんです。「聖書」「」とか「コーラン」とか。このシリーズとか、「100分de名著」も大好き(笑)。ダイジェスト好き?。
▼もう結構前に読みまして。もともと漱石は好きで、この30年の間に全長編は2回づつは読んでいるので、気軽に、ファンブックを読むように?楽しみました。
たしか、要は「坊ちゃん」「それから」あたりが出来が良い、と言っていた気がして、「そりゃそうですよ」と思った気がします(笑)
▼それはそうとして、阿刀田さんって1935年生まれなんですよね。で、この本が初出2017年だそう。つまり82歳のときにで出た本。素敵ですね。ちなみに2020年に「谷崎潤一郎を知っていますか」も出ているらしく、これもいずれ読みたい。60年位商業職業作家をやってる人が、80を過ぎて、「この漱石の小説好きなんだよね」「この谷崎のが最高だよね」と暢気に?書いてるわけです。それだけでも素敵。