阿刀田高のレビュー一覧

  • マッチ箱の人生

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    浮気(今なら不倫だね)、教育ママ、押売り消火器、黒電話……昭和の世相を反映させたショートショート13編。懐かしくは感じるが、著者お得意のブラックジョークはおとなしめ。解説は著者の弟子の女流作家。その解説の中で「この短編集は…『女は怖い』というのがテーマ…」と書かれていたが、読み終わるまでそのことに思い至らず。最後の「熱病」が好みかな。自分の願望をたった一度だけ叶えてくれる異世界のお話で、最初は息子、次に自分(夫)、最後に妻がそれぞれ異世界を経験して、なんとなく雰囲気が変わる結末が良かった。

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    2024年05月01日
  • 赤い追憶 阿刀田高傑作短編集 ミステリー

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    昔、おそらくまだ学生だった頃阿刀田さんの本に出会って、それまで読んでいた星新一のものとは一味ちがう短編にハマっていた。まだまだそんなに人生経験だってしていなかったのだから、何がそんなに面白かったのか?
    今この本を読んで、読みやすいのだけれど、そしてもうそれなりに酸いも甘いも味わってきただろうに、まだよくわからないような…
    中では「初詣で」が好きだったけど、阿刀田さんが意図したものを読み取れてはいないだろうな。

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    2023年11月28日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    軽快な阿刀田節でギリシア神話の中でも比較的有名だったり派手だったりする話を楽しみながら知ることができる。前半バラバラと進んでいき全体像が想像しにくいなと思っていたけど、まぁギリシア神話ってごちゃっとしてるし、後半まで進んでいくと不思議と登場した英雄たちや神々の性格や関係性がなんとなく頭の中に思い浮かぶようになっている。阿刀田高さんの古典シリーズ、次はどれにしようかなー

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    2023年09月05日
  • 青い罠 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア

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    面白い事は面白い。
    だが、古臭い感じもする。
    現代の世相の方が世知辛くて過酷なせいもあろうか。
    オチが読める作品もあったのは残念。
    大学時代にハマっていて、期待値が大き過ぎたか。

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    2023年09月02日
  • コーランを知っていますか

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    イスラム教について勉強になりました。こういう本を書くだけでもいろいろ気にしないといけない感じが伝わってきました。

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    2023年08月22日
  • コーランを知っていますか

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    再読。宗教を語ることの難しさ、特にイスラム教のコーランについて。その中でコーランというのがどういった経緯でできあがって、イスラム教徒にとってどういったものかを軽快なエッセイでその雰囲気を教えてくれる。

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    2023年08月19日
  • 新約聖書を知っていますか

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    旧約聖書に引き続き

    旧約聖書よりは知っていることも多かったが、聖書やイエスの立ち位置がよりしっかり理解できた。 
    イエスの復活を奇跡ではなく、推理してしまうなど、なかなか大胆なことをしているが、
    信仰を持たないものにとってはとても理解しやすい内容だった。
    欲を言えば、映画やドラマでよく引用されるヨハネの黙示録はもう少し解説が欲しかった。

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    2023年08月07日
  • 本からはじまる物語

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    18人の作家による本にまつわるアンソロジー。
    市川拓司さん「さよならのかわりに」が面白かった。梨木香歩さん「本棚にならぶ」は勝手なイメージでほんわかした話かと思ったらなかなかに怖かった。どの作家さんの話からも本好きな気持ちが溢れ出ているように感じた。

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    2023年05月08日
  • 新装版 食べられた男

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    阿刀田高のショート・ショート作品集『新装版 食べられた男』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

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    洗練のユーモアと底なしの恐怖の融合!
    傑作ショートショート集

    親友のS君が、ゾッとするほどの美人と結婚した。
    そして1ヵ月、S君の足に、最初の変化が現れた――。
    どこにでもいそうな人、いつでも起こりそうな出来事、そんな日常の風景が少しだけ捻れた時、静かに恐怖が忍び寄る。
    表題作「食べられた男」を始め、洗練された恐怖とユーモアのショートショート全41編。
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    1979年(昭

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    2023年04月17日
  • 怪しくて妖しくて

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    「花の命」の、花は散るために咲く、散ることが尊い。散るからこそ咲いているときがすばらしい、とはよく言うけど本当にそうだと思う。考えるととても切なくなる。
    人間だけが死を考えて思案を深くしてきた。
    この本の物語も死に直面して思案している話が多い。
    「くちなしの便り」のくちなしがどんな花か知らないが、死ぬときは花の便りを送るというのだから、個性的な強い匂いなのだろうか。
    「夜の忘れな箸」は脆く儚い恋に死が絡む。二人の出会いのシチュエーションが違っていたら、恋が深まり愛になっていたかもしれない。

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    2023年02月11日
  • 本からはじまる物語

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    本に纏わるアンソロジー。
    お馴染みの作家さんは、なるほど作家さんらしいお話だし、はじめての作家さんの話はなかなか新鮮だ。

    梨木香歩さんの「本棚にならぶ」がとても衝撃的で印象が強かった。なんだか、私もこんな風になっていく気がしないでもないと。怖いよりもなぜか納得してしまうのだ。

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    2022年12月25日
  • 恋する「小倉百人一首」

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    さすが阿刀田高さん。
    素晴らしい、とされている歌も、「あまり良くない」とバッサリ。
    たしかに。
    私は歌の良し悪しはわからないけれど。
    掛詞とかイロイロある平安時代の歌はわかりにくい。

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    2022年12月13日
  • 楽しい古事記

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    何度か触れたことのある古事記
    そして毎回「海幸山幸」までは楽しめるが、そのあとがおぼろげにしか記憶がない
    その辺りを復習したいと思い、そうだ!阿刀田氏がいらっしゃるではないか
    彼の親切心とユーモアできっと楽しめるはずと期待し読むことに
    氏のお人柄なのか、相変わらず目線と腰が低く、読者に寄り添ってくださるスタイル(優しいなぁ…)
    相変わらず少しでも難しい話しに流れそうになると
    これは「『楽しい古事記』だから、難しい話しはさておき」と相変わらずでニヤリとしてしまう

    が、結論
    どれだけ阿刀田氏の力量があっても私には面白くない…
    本当は海幸山幸より後ろを中心にレビューするつもりだったが、無理なものは

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    2022年11月28日
  • 朱い旅

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    見えぬ遺伝子と膨らむ衝動。
    自分も幼き頃、自身の出生について、悩んだこともあったな。ただ、今はあの両親のもとに生まれ落ちたことに感謝しかない。

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    2022年09月30日
  • 獅子王アレクサンドロス

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    アレクサンドロス大王に興味があったので興味深く読んだ。
    源義経のスケールデカい版みたいな、ものすごい勢いで全国を平定していった人。気力も体力もバケモノ級。
    アレクサンドロスがなぜあんなにも取り憑かれたように東を目指したのか。阿刀田高版では『真なるものへの追究』として、赤石路代版では『女傭兵サーヌの生まれ変わりと出会うため』として描かれた。
    冒険家魂が疼いて仕方なかったのだろうと思う。

    それぞれの人格を尊重する平和思考で優しい面と、自尊心が高く攻撃的で激しやすい面とを併せもつ。人間・アレクサンドロスは魅力的なキャラクターだった。

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    2022年09月29日
  • ギリシア神話を知っていますか

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    登場する人たちの名前が、ややこしすぎる・・
    そういえば、出雲の神様たちのお名前も、ややこしかったなぁと思い出した。

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    2022年09月28日
  • 本からはじまる物語

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    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった

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    2022年08月02日
  • おいしい命 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア&男と女

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    この読後感はなんとも形容しがたく、なんだかそわそわして落ち着かない。
    物語に置いていかれるような感覚と謎めいた雰囲気がクセになる。
    これがブラックユーモアか。
    決して愉快な内容ではない。
    だけど笑えてしまう不思議。
    特に「選抜テスト」と「母は愛す」なんてもう、笑うしかない。

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    2022年07月20日
  • 本からはじまる物語

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    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。

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    2022年07月05日
  • 本からはじまる物語

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    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。

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    2022年05月08日