【感想・ネタバレ】知的創造の作法のレビュー

あらすじ

知識は創造のためにあり、創造にはアイデアが命である――。900編を超える作品を生み、40年以上も「アイデアの井戸」を掘り続けてきた著者が、その思考法を大公開。実践的「アイデア・ノート」の作り方とは? ネーミングのコツは? ぼんやりと考える効能とは? 読み進めるうちに、「ダイジェスト」する力、「不思議がる」疑問力等、閃きを生み発想を活かすための作法が見えてくる。「知的創造へのヒント」が満載!。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

40年以上前にナポレオン狂を読んでから、ブラックユーモアや「知っていますか」シリーズなど、いくつか読んできたので、著者が大切にしてきたことなどがすんなりと入ってきた。
■臨界というのは決定的な情況よりまだほんの少し手前のような気がしてしまうのだ。臨海、臨月、臨床...臨界も限界に近づいているが化学反応にまだ余裕があるような気がしてならない。でも臨界はもう事故そのものなのである。
→同感。これに限らず、名前と中身が一致していないものが時々ある。最近いくつかの本を読んで、それを感じた。
■ユーモアは笑いを生むことも多いが、それは副産物であり、本当の価値は日常の中でべつな見方をすること、そういう脳味噌を持っていること、そう考えるのが正しい。→副産物だけを目指すのはやめよう。
■あまりに行き届いた詳しいメモは、後になって、かえってそれに高速されてしまうため、結果がよくないようです。→発想、創造の余地を残しておく。

0
2024年05月20日

Posted by ブクログ

・知識をダイジェストし、そこからアイディアを生む
・ダイジェストに当たっては、そのまんま縮めるのではなく、ポイントだけを強調し、大胆にはぶき、自分なりの奇型をつくる

0
2018年11月04日

Posted by ブクログ

小さいとき短編小説を読んで怖かったので、それ以来読んでなかったりする阿刀田高さんの小説。今読むともしかしたら小さい頃わからなかったブラックユーモアや更に背筋をぞくっとさせる恐怖感が感じられそうなのでまた読んでみようと思う。特に「知っていますか」シリーズは。今更ながらもっと本を読めばよかったと後悔先に立たず。あと死ぬまでいったい何冊の本を読めるか、そして活かせるか。本編は読書の必要性、ただし「曖昧さ」が発想を豊かにするということ。思い立ったらメモ。これは人生のどの場面でも当てはまる。

0
2015年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後は少しダレてしまって斜め読みになったが、気に入ったところを抜粋:
・ダイジェスト
 そのまんま縮めるのではなく、ポイントだけを強調し、大胆に省き、自分なりの奇型をを作ること、これをつねに念頭に置いてほしい。ゆめゆめ縮図を描こうとしてはならない。

・街のダイジェスト
フィレンツェを訪ねた時。まず真っ先に小高いミケランジェロ広場に案内してくれた。・・・見事に眺望できる。・・・町の詳細はダイジェストの後で、ゆっくりと一日をかけて鑑賞することとなった。

・一番おもしろいトピックスから入る。

・とにかく私なりに解釈して、短くして分かりやすく伝えること、信ずることに賭けること、賭けに負けたら、そのダイジェストはただのくず、つねにその覚悟が必要だろう。

・電通の大社長・吉田秀雄の「鬼十訓」
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2.仕事とは、先手々と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7・計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらない。
9・頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

・ユーモア
チャーチルのユーモア
「イギリス労働党の創始者はだれか」
「コロンブスだな。出発の時にどこへ行くかも知らず、着いた処が何処かもわからず、しかも全部他人の金でやったのだから」

・はじめに言葉ありき
英語はthe Word。大文字で始まるWordは神のみ言葉=自然の摂理?

0
2015年06月26日

Posted by ブクログ

「ナポレオン狂」をおそらくライブで読んで以来の…
 1979年に直木賞を受賞した「ナポレオン狂」をおそらくライブで読んで以来の長いながいお付き合いです。透明のソフトカバーがかかった本だったような気がします。
 仕事で「創造」という言葉にかかわりを持つようになり、「創造」と名のつくこの冊子を選んだところ、なんとびっくり、阿刀田さんの新書でした。自身の頭の中やアイデアノートの中に「何かごちゃごちゃしたところ」を溜めておいて、そのアイデアの井戸から新しいものを紡ぎだす彼の方法について、いささか文学的に述べられています。もしかしたらこれは科学ではないのかもしれません。でも、ワタシ自身の発想法に照らしてもうなずけるところの多い冊子でした。
 阿刀田さんはやっぱりショートショート!これは、春はあけぼのと同じくらいつくづきしいと思います。

0
2015年03月18日

Posted by ブクログ

ややノウハウ的な要素も入ったエッセイ、と捉えると、情報のふるさとか、網羅性の無さとかは気にならない。

0
2014年02月03日

Posted by ブクログ

物事をダイジェストして捉える、という1章の内容は濃い。
ただ、後半に行くほどダラダラとした語りになっていき、段々面白味が薄れていく一冊。

なんだか一冊分も書ききれるだけの人をきちんと選んでないような、ある種編集者の怠慢を新書には最近感じているが、この本もそんな部分が多少感じられたのが残念。

新書のハズレ率って人によると思うが、どうも半々くらいのイメージがあるほど、つまらない本が多い気がする。この本は面白いとつまらないの中間点ぐらいと思う。

0
2013年12月19日

「ビジネス・経済」ランキング