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Posted by ブクログ
阿刀田高による短編小説の案内本、解説本。高校や中学の国語の教科書に掲載されている(いた?)こともあるようです。
著者の阿刀田高は1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業。現在は直木賞、集英社小説すばる新人賞の選考委員もしており、先日の直木賞発表でも新聞にコメントが載ってました。
本書で出てくる短編小説は以下の10冊。
向田邦子<鮒>
芥川龍之介<トロッコ><さまよえる猶太人>
松本清張<黒字の絵>
中島敦<文字禍><狐憑>
新田次郎<寒戸の婆>
志賀直哉<赤西蠣太>
R・ダール<天国への登り道>
E・A・ポー<メエルシュトレエムの底へ>
夏目漱石<夢十夜>
阿刀田高<隣の女>
それぞれの作家について簡単な人生観の説明をしたのち、それぞれの短編が作られた背景を想像するというのが基本の流れ、誰々はこんなことを考えてこの作品を書いたのではないか、というように。
また短編書きのポイントも書いてあるので、ただの鑑賞だけでなく、作家の物を書く時の気持ちなんかも伝わってくる本でした。
短編ってあまり手を出さない、そんな人におすすめの一冊。
もっとも本書を読めば、出てくる短編も自ずと読みたくなるはずだ。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
八百編もの短編小説を生み出してきたマエストロがみずから解説・案内する、短編小説の醍醐味。
短いだけに、あらゆる技法を駆使した作品は、おもしろさも多彩。
小説作りの源泉と技をも教えてくれる。
向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、夏目漱石、ロアルド・ダール、エドガー・アラン・ポーなど十人の作家の、名作やユニークな作品を具体例として選んで特徴を解説し、短編の構造と技法に迫る。
短編小説をより楽しく読むためにも、また書くためにも役立つヒントが満載。
[ 目次 ]
第1章 短編小説はおいしいぞ
第2章 向田邦子『鮒』そして、その他の短編
第3章 芥川龍之介『トロッコ』『さまよえる猶太人』そして、その他の短編
第4章 松本清張『黒地の絵』そして、その他の短編
第5章 中島敦『文字禍』『狐憑』そして、その他の短編
第6章 新田次郎『寒戸の婆』そして、その他の短編
第7章 志賀直哉『赤西蠣太』そして、その他の短編
第8章 R・ダール『天国への登り道』そして、その他の短編
第9章 E・A・ポー『メエルシュトレエムの底』そして、その他の短編
第10章 夏目漱石『夢十夜』そして、その他の短編
第11章 阿刀田高『隣の女』そして、その他の短編
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
短編小説のレシピと言っても、これは短編小説の書き方ハウツー本ではない。
短編の名手、阿刀田 高が小説家としての目線から短編小説の楽しい読み方を教えてくれる本だ。小説を
書きたい、または書いているという人にとっては、ハウツー本ではないけれど、書き方についてのヒント
もたくさん詰まった教科書でもある。
名作と呼ばれる短編小説をはじめ、色々な作品を取り上げ、それらが書かれた作者の時代背景などを踏ま
えつつ、その作品に駆使された文章の技法などの解説、その作品の特徴などを阿刀田氏が美味しく料理し
てくれる。
それはつまり、短編小説を美味しく読むためのレシピなのだ。
阿刀田氏がこの本の中で取り上げた作家は、向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀
直哉、R・ダール、E・A・ポー、夏目漱石、そして阿刀田高本人。
それぞれの作品の美味しい読み方が、阿刀田氏のわかりやすい言葉で書かれているので、紹介された作品
を本当に読んでみたくなる。
もちろん、小説というものをどう読むか、読んでなにを感じるかというのは、個人個人の違いがあって当
然なので、こう読むべきだという答えはない。だから、美味しく読むための「レシピ」なのだろう。
阿刀田氏も「楽しみを理解するための一助となれば」という位置付けで書いている。
プロの作家がプロの作家の作品をどう読んでいるのかを知れる点でもなかなか興味深く面白かった。
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