あらすじ
国道沿いにあるコーヒー店。店の名前は絵里花。落ち着いた雰囲気だし、何よりもコーヒーが旨いので、広告代理店の編集部員をしている木原は、週に三度はこの店に通ってくる。木原はそこで、お坊ちゃん育ちの貝崎夫妻と知り合った。だが木原は、その美しい夫人と前に一度だけ会ったことがあった……。女性はいろいろな顔を持っている。恋人の前、知人の前、他人の前で様々な役を演じている。仮面の下に隠された女の小さな秘密とは? 阿刀田高のオリジナル・ブラックユーモア集。
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Posted by ブクログ
実にブラックな作品たち。
男女のそれを書かせたら強烈ですね。
ただし、万人向けではありませんが…
特に爽快に感じたのは
火遊びが過ぎたものたちに
強烈な鉄槌が見舞われる「その遺産を捜せ」です。
まあ、相応の罰ですね。
くれぐれも愚かなまねは考えぬよう。
その他にも強烈な作品があります。
癖はありますが、
一度読んだらやめられなくなります。
Posted by ブクログ
表題作の「仮面の女」をはじめ、一貫して一筋縄ではいかない女性が描かれた阿刀田高らしい一冊。
全編にわたりブラックで、結末を見たときニヤリとさせられるものが多いですね。
後半3篇が特にインパクトも面白さもあったと思います。
Posted by ブクログ
女って、男を狂わす。そこがみりょく。弾力のある肌、肉感的な唇、それに回転の早い頭。これが彼女たちの武器。しめしめ、落ちたぜなんて。思ったら危険ですよ。彼女たちはもう飛び立つ準備をしています。
Posted by ブクログ
再読。ブラック短編集。
父殺しのパラドックス / 肉の影 / 仮面の女 / 裏切りの遁走曲 / 顔 / 本番まで / 街の旅 / その遺産を捜せ /歪んだ蜜 /脳味噌の報酬
懐かしくて購入。
女は怖いという話で、わりと結末は予想できてしまった。
あと、こんなに性描写が多かったのかと。
まあ男性が甘いということかと。
(電子書籍 BookLive)