マルクス・ガブリエルのレビュー一覧

  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    民主主義は衰退しつつあり、アメリカは図体はでかいが自分に必要なものを世界中に依存している点で極めて危険な国家として存在する世界になる。リベラルは世界の人々の支持を失いつつある。
    AIに関しては、この本を2026年に読んだ身としては、本書で有識者が主張している未来はAIを過小評価していると感じた。それだけAIの進歩が早いということか。マルクス・ガブリエルが「人類はツールであるAIのツールになるのではないか」という評価はもっともだと感じた。

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    2026年06月21日
  • これからの社会のために哲学ができること~新道徳実在論とWEターン~

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    出口康夫とマルクス・ガブリエルの共通点。しかし、ガブリエルと比べると見劣りするかな。KIPは気になってたので知れてよかった。

    教育と社会は鶏と卵だが、その円の中に入っていくしかない。

    100社以上の企業に関わる哲学者。
    しかし、哲学のトレーニングを受けた先がコンサルというのはちょっと物悲しい。「行き止まり」よりはマシな話ではあるが。

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    2026年04月12日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    ネタバレ

    p19 西洋哲学と東洋思想の大きな違いは、西洋哲学が不変のものを探求している点だと思います。~他方、日本人が問うのは、「変わらないものが存在するという幻想は」なぜ生じるのか」です。~西洋思想はアフリカ思想なのです。
    p48 ~真の効率性とは点の質を上げることではなく、点同士の結びつき方を向上させること~。真の効率性は現実を分解することではなく線を引くことです。

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    2025年12月20日
  • 「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学

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    平易な文章であるがゆえに,逆に分かりにくくなってる印象。全編にわたって神経中心主義を批判するのだが,論点が次々出てきて論旨が追いにくい。色々な学説(主義)に言及されるのだが,著者がそれに賛成なのか反対なのかすら,俄には読み取れない始末。神経中心主義が誤りであることが論証されているのか?なんだか議論をずらしているというか,噛み合っていないように思える。自分の読解力の問題か。
    しかしガブリエルはドイツ哲学をベースにしながら,フランスはもちろん,英米にも造詣が深い。大陸系VS分析系という分類は乗り越えられつつあるように思った。

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    2025年11月02日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    著書こそ出会ったことはなかったが、
    若い天才的哲学者、マルクス・ガブリエルの名前は聞いたことがあったので、本屋さんで見かけて気になっていた。
    しかも副題が、
    「東洋哲学と新実在論との出会い」

    新実在論の方は聞き馴染みがなかったが、東洋哲学については、ちょっと勉強したいぞ…とここ数年、ずっと思っているトピック。

    今年は聖書読書会を通じて、聖書を開く時間が増えた。クリスチャンでもないし、ましてや新たなる信仰心から読もうと考えて通読を試みているわけでもないので、聖書について向き合う際には、ざっくり「東洋哲学や東洋思想とは別世界のもの」と思って読んできたんだが、ところどころ(私が知る限りなのでだいぶ怪しいが)仏教や道教の思想に通底する記述があったりして、その類似性を面白いなぁ…と興味深く感じていた。

    なんだかんだ言って聖書は西洋哲学の基礎にあると考えているので、ガブリエルの述べる「私の存在論は、ある意味西洋哲学と東洋哲学の統合を目指しています」との言葉に、この辺の深掘りもできるのではないかと思って購入。

    インタビューってもっとわかりやすくなるんだと思っていたよ!

    いやぁ…めちゃくちゃ難しかったー。
    でも面白いところもたくさんあった。

    西洋哲学と東洋哲学との統合について、ではなく、純粋に東洋哲学についての内容が多かった。

    タイトルにある通り、時間・自己・幻想について、仏教、中国思想、日本哲学を引きあいにだして語っている。

    これは一度読んだだけではわからないな。何度も読み返してこそ気がつける、掴めるものがありそうな気がする。

    そんな中でも私なりに引っかかったのが、85頁にある嫉妬についての記述。
    人間が犯す多くの罪の中でも、「嫉妬」は何にも増して大罪であるという。

    …そうかなぁ?
    あんまり納得いかない。
    私にとってのそれに当たる罪は、「傲慢」なのではないかしら、と思っている。
    ただ、これについてはやはり個人の経験でそう思うところも大きいのかもしれないので、史上最年少でボン大学の教授になってしまうぐらいの天才はいろんな人から嫉妬されたりして苦しんだのかもしれないな、と邪推した。

    東洋哲学と西洋哲学、どちらが優れているのか?どちら側に統合するのか?…という論点で読んでしまうと、結局のところ二元論的な安易なジャッジに落ち着いてしまうだろう。

    東洋哲学の特徴的なところ、西洋哲学の特徴的なところ、合わせながら、都度グラデーションで判断したり、保留するのが妥当なのかな、と思う。

    それから読み終わって印象的だったのは、巻末対談で松本紹圭さんが、
    僧侶の仕事である葬儀について語る部分。
    僧侶の仕事である葬儀が、一見過去を弔っているように見えて、
    実は「よき先祖でいる」ことによって未来に開かれている、という話。
    …なるほどなぁ。

    またこの対談の最後の方、
    動物とはなにか、という動物の定義から植物も動物であるという話。

    生命のあるもの、有機物の話からなんとなく、バラモン教のいう無から有の話にも繋がりそうで、はたまた聖書の「塵から人へ」も、道教の「無為自然」も、
    全部がつながっているような気がして、
    ただそこがどんなふうにどう繋がるかは勉強不足で感覚的なので、備忘録程度にここに書き記しときます笑

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    2025年10月30日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    他者とは永遠に分かり合えないんだろうけど、その前提で付き合う必要があるってことだと思う。
    なぜ哲学者の口調って全て自分が正しいかのような口調なんだろうというのが気になった。

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    2025年09月22日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    パンデミックの途中に購入した本。ジャケ買いのようなものだった。難解な内容のインタビューの翻訳ということだからか、文章が短く、砂を喰むような感覚が終止抜けなかった。デリダがハイデガーの弟子だとか、歴史が現代に繋がっている感じもしたが、途中、そんなの喋っていいのか?というほどご自分の多岐に渡る活動の自慢?が出てくるところを見ると著者は大丈夫かな?と不安になった。人間、そんなに色々な事に取り組めないよ、と。

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    2025年07月03日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    本書は時間・自己・幻想という3つのテーマを置いて、「新実在論」を唱えるドイツの天災哲学者、マルクス・ガブリエル氏と作家で国際ジャーナリストの大野和基氏の対談形式から生まれた書籍である。哲学という響きからは理解が難しく、近寄り難い雰囲気が漂ってくるが、ガブリエル氏の様々な出来事や事例を挙げて明快な解答をしていく内容はわかりやすく、読みやすいものとなっている。とは言えベースは哲学であるから、ある程度頭をクリアにした状態(特に起きたばかり、朝の時間帯)で読む事を勧める。
    今回はその様なガブリエル氏の主張の中に西洋哲学だけではなく、「東洋哲学」が深く影響している点を詳しく説明している。とは言っても東洋的な考え方が、まるでそのまま同氏の考え方に一致するというわけではなく、東洋思想に見られる考え方や、行動(修行や坐禅、掃除から祭事まで)について、自分なりの解釈を加え、より深い位置で理解しようとする同氏の試みの成果である事を理解できる1冊だ。西洋哲学が「物事の不変的な真理」を追求して、これ以上細分化できない本質まで分解していくのに対して、東洋的な考え方には、常に変わらないものなどこの世には無く、「変わらないものがあるという幻想」とみなしている点。一見すると相容れない思考の方向性に見えるかもしれない。だが、仏教が全ての欲望を捨て無我の境地に至るため、静かに座禅を組んだりする事自体、「無」を欲するという欲求がそこには見られると喝破する。仏教は知的活動に不可欠な「大脳新皮質」の機能を低下させる事を目的とするが、ガブリエル氏はこの大脳新皮質を最大限活性化させることこそ、我々人間の新たな知的好奇心による幸福に結び付けられると言う。前者が意識レベルを極限まで押さえつける事で、身体的な機能を融合させることが可能であると解くのに対して、後者(ガブリエル氏の考え方)はいずれも高次のレベルで最大限発揮させようとするものである。とは言え、ガブリエル氏自身が自身の最大の発見とする「新実在論」は仕事に忙殺され、鬱状態にあった時期の湯船に浸かっている際に思いついたという話もあり、いかにも脳が疲弊し、それを回復させることが必要な状態=リラックスと思考が無に近い状態、に感じられるのも不思議なエピソードであった。中々こうしたガブリエル氏との会話の中から、今日明日すぐにでも使えるスキルや考え方が身につくわけでは無いが、要するにこうした書籍を読みながら、頭を使うという行為自体が大切なのでは無いかと感じさせる。そして、そうした考え方に至るまでのプロセスは常に自分の頭の中の「知りたい」という好奇心と、知ろうとする「意思」が生み出しているわけだから、だから私はこうして存在している、という事に気付くのである。

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    2025年05月25日
  • 時間・自己・幻想 東洋哲学と新実在論の出会い

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    今をときめくマルクス・ガブリエル氏の新著ということで購入。対談方式のため、氏のこれまでの本の中では読みやすいのだろうと思うが、まだまだ自分には氏が考える「新・実在論」を理解しきれていない。
    それでも、本書を通じて、分析に重きを置く西洋思想、心身の統合を重んじる東洋思想、それを融合させた思想を、これからの人間は考えていかなければならないということはぼんやり理解できた。特に、「瞑想」が大脳皮質の活動をむしろ低下させて、心身の働きを活性化させる点が東洋の伝統的な宗教の特徴という指摘は面白かった。

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    2025年05月07日
  • 考えるという感覚/思考の意味

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    ネタバレ

    哲学書としては異例のわかりやすさである。ただ、多くの映画を引用していたが、日本でそれほど人気を博した映画だけではないように思われる。AIについて言及しているので、AIには教育ができないということを説明している、ということを示す場所を探したが、それはなかった。

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    2025年04月26日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    結論 民主主義・資本主義は不平等を生み出し、本来目指した価値を発揮していない。日本は西側に属するが、西洋的な価値が真理ではない。今後、世界は多極化する。国同士の対話を続けて変革のスイッチを探すべき。より道徳的なあり方を目指すべき。世界は続いていく。

    補足 気候変動、LGBTQ、女性の活躍など、すべての国のすべての人が目指す問題ではない。

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    2024年11月10日
  • 全体主義の克服

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    正直、新実存主義の話が出てくるのだが、哲学専門的内容で、ほとんどわからない内容でした。
    第一章~第三章までは話についていけましたが、第四章(全体主義に対峙する新実在論)当たらから、2人の会話で交わされる言葉が全くわからないことが多かったです。
    これは哲学書を読まない人からすれば難解な新書になるでしょう。

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    2024年08月27日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    個人的に未来予測ものには目がないです。

    特に4名中3名(エマニエルトッド、マルクスガブリエル、ジャックアタリ)が好きな方でもあり、読まない訳にはいかないと思い、手にとりました。

    正直、インタビュー形式の為、特に目新しい情報がなく、ちょっと残念なところです。

    総じて、中国は↓ インドは↑日本はリップサービスで気持ち↑ という内容でした。





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    2024年08月09日
  • なぜ世界は存在しないのか

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    要再読。新しい実在論とは。

    ・「世界」とはすべての意味の場の意味の場。

    ・いっさいを包摂する意味の場など存在しないからこそ、存在するということは、つねに相対的なこと、つまり何らかの意味の場に関わってこそ言える。

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    2024年09月29日
  • なぜ世界は存在しないのか

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    ガブリエルの思想を知るために購入しました。分かりやすく哲学書かなと思います。少しづつ読んで読み終わりました。映画の例が多くてガブリエルが出来るだけ分かりやすくしようとしているのは分かります。映像と動画でないと哲学的な表現は説明できないのかと思われます。世界の定義が分かるのに時間がかかりました。若手哲学界のスーパースターと言われているけど創造していたより柔らかくインパトは弱いな~。

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    2024年08月30日
  • なぜ世界は存在しないのか

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    世界が注目するマルクス・ガブリエルの代表的著作。
    「世界が存在しない」理由を、形而上学と構築主義との対比を軸に論理展開され、そもそも「世界」とはという見方や考え方から、勉強になった。
    「世界は存在せず、無数の意味の場が存在する」というのが本書の主張。斬新ではあるが、今の科学ならそう考えるしかない、という妥協が感じられ、いまいち腑に落ちづらかった。

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    2024年06月01日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    難しく、理解しきれていないところも多いのですが、「家族」や「宗教」に関する説明が興味深かったです。

    他の本を読んで、この本に戻ってきて、というのを繰り返していくのが良さそう,と思いました。

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    2024年06月01日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    Audibleにて。
    イグノーベル賞にあった惹かれ合う者同士の心拍や発汗の同期は、Zoomによる関わりでも起こりうるのだろうか?著者は、「他者を知るには相手の匂いを感じる必要がある」と述べる。五感(六感も含む)で知ろうとするからこそ同期は生じるのだろうか。
    実感としてはそちらのほうが強いな。電話のカウンセリングが一番抵抗感が強いのは 、分からないことが増えるからだしな。

    「他者の社会的な仮面を超えた所に人間性を見る必要がある」
     →これも我ー汝につながっていくものかな。自分ごとのように他者を考える…利他のためではなく、それが人間の幸福にとって必然だからそうする。社会的望ましさゆえでなく、そうしなければ「私」は顕現し得ないし、その先の幸福もないから。あくまで自分自身のために我ー汝を考える。そのための対話。
    これを教育により理解して貰う必要がある。

    「民主主義服務」の考え方は面白いな。今のままだと偶然そういう環境に行くくらいしか、自分と違う社会的な状況にある人と対話する機会は得られない。可能なのは、せいぜい読書くらいだが、好みによる選別が入るし、匂いを感じるまでには至らない。そういう機会を増やすしかないな。

    「肌の色は意識にフォーカスされるのに、耳の長さに対してはそうではない。」
     →社会的な意味、コンテクストが意識の着目点を作る。これが付与されていないものは自然と「黙過」される。黙過は「社会的な文脈によって共創造されるもの」とも言えるか。黙過は個人の歴史によって否認・抑圧されるだけの現象ではない!

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    2024年05月02日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    頭が良すぎる人たちの議論が良くわからなかったというのが正直なところ。彼らにとってAIは十分に知的とは言えないのだろう。そういう意味ではAIが人間を超えるというのは今のところ心配ないようだ。

    とはいえ、スマートフォンをツールとして生み出した人間がスマートフォンの奴隷になっている現状からすると一部の頭の良い人が世界の富を独占するほうという構図はどんどん極端になっていくようだ。

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    2024年04月03日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    戦争やAI、資本主義と民主主義など現在のさまざまな論点についての識者の発言をまとめた一冊。
    大国の覇権ではなく、各国・地域の利害に基づく多様なつながりが増えている現代、米中問題とか対ロシアという近視眼的な見方では追いつかないというのはよく分かる。
    個人的に面白く読んだのはAIの話。人間を超えるか、という問いの立て方になんとなく違和感を持っていたけれど、素人にはそれがうまく説明できず、漠然とした危惧にあおられたままだった。その違和感を詳細に言葉で説明してくれた感じ。
    たとえば人口「知能」というネーミングが導く恐怖感とか、AIの背後でデータを学習させるために単純作業をする労働者たちが抱える問題、データやツールを独占する国家や大企業の権力の問題の方が、AIそのものよりもはるかに深刻な危惧だ、と。
    一方で、そもそも「知性」を外から入った情報を処理して何らかのアウトプットをすること、と定義すると、人間の知性とAIは確かに似たような作業をしているようにも見えるし、「創造性」についても、人が過去の経験や学習を基に作品を創り、AIはデータを基に「創造的な」作品をアウトプットすると考えると、やはり類似性は見える。
    それでもなお、本質的な問題は人間の側にある。バイアスがかかったり誤った情報が出てきた時に、それを見分ける能力を持ち得るか、拡散されるフェイクにどう対応するか。現在進行形の課題をしっかり考える足掛かりになる。

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    2024年02月28日